スタートアップを成功に導く不当なまでの8つの優位性 | SEO Japan

SEO Japan - 2011年10月27日(木) 17:02
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150社のスタートアップから学んだ起業に関する5つの教訓のシリーズ記事の2つ目は、スタートアップが持ちうる優位性について考える記事を。前回の記事で優位性をばっさり否定した筆者、さて彼の考える真の優位性とは?「不当な」だけに少し極端な意見ですがこれはこれで納得できる点あり。 — SEO Japan もしも誰かがあなたの素晴らしいビジネスアイディアを真似したら? 起業家向けのQ&AコミュニティAnswers OnStartupsで約20人が、あれやこれやでこの質問をしてきた: 私がエンジェル投資家に会う時、彼はこう尋ねるかもしれない:“もし大企業があなたのアイディアを真似して、あなたのウェブサイトが公開された後にあなたと同じウェブサイトを開発したら?” 私はこの質問にどう答えることができるのか? いや、質問はこうだ:大企業があなたのアイディアを真似するつもりだと今知ったらあなたはどうするか? いや、ちょっと待てよ、本当の質問はこうだ:他の賢くて好戦的なスタートアップがそれを真似して1,000万ドルの資金調達に成功し、それがTechCrunchに特集されたらあなたはどうするつもりか? いや、待って、申し訳ない、本当はこうだ:完全無料のオープンソースの競合他社が4社ある時にはあなたはどうするつもりなのか? 待って、忘れていたが、本当の質問はこうだ:従業員ナンバー2があなたのコードとロードマップとマーケティングデータと顧客リストを持って逃げて、ボリビアに移ってあなたの製品を10分の1の価格で世界中に販売し始めたら? 良いニュースだ!これらの質問に対する良い回答がある! 悪いニュースだ!私が話すほとんど誰もが良い回答を持っていないが、自分は持っていると考えている。そして、それは致命的だ。なぜなら、それは彼らがその状況を改善する方向に向かっていないことを意味するからだ。そしてそれは、上記のようなことが起きた時には手遅れだということを意味する。 最初の一歩は、自分が問題を持っていることを認めること。 先週私は、競争上の優位性について最もよくある誤解を詳しく述べたので、まだ読んでいない人はそこから読もう。 要約すると、機能やマーケティングコピーや価格など、真似される可能性のあるものは何でも真似されるということだ。あなたは、自分が情熱的で働き者で“効率的”であるからといって、“強み”を持っているわけではないのだ。 本当の競争上の優位性とは、真似されることも買収されることもない。 例えばどんなことか? 内部情報 ウォールストリートで継続してお金を稼ぐ唯一の方法は、内部情報を手にすることだと言う。残念ながら、それは冗談ではない。それは違法(時々それで牢屋に入る人がいる)だが、内情に通じた人たちは、それは普通のことだとあなたに言うだろう。 幸運にも、業界と業界内の特定の痛点の深い知識を利用することは、スタートアップにとって完全合法な不当な優位性である。 この優位性がどう現れるか現実世界の例を挙げよう。Adrianaは、精神科医を10年やっている。彼女はそのビジネスの表も裏も知っている。診療の合間に、彼女は、完全に態度が一変するような偶然の機会を得て、ソフトウェア製品開発チームを率いることになった。(大事業のプロジェクトマネージメントにとって、C++コードをデバッグするエキスパートであるよりも、分別のある考え方をする人やカウンセラーのようがより価値があるということが分かる。) ここで、Adrianaは直感的に真実を理解する:従来の診療管理ソフトウェアは、精神科にとって最悪だった。彼女は、痛点と既存のソフトウェアの両方を直に知っている。しかし、現代の流行(例えば、面倒くさいインストールしたアプリケーションの代わりにウェブアプリケーションを使う)とHIPPAのレギュレーションの新しい解釈(患者履歴のような医療記録を保存するためのウェブベースのアプリケーションを許可する)を利用して、彼女にはビジョンと独自のソフトウェアをデザインする能力がある。 Adrianaは独特の立場を持つ:この業界のエキスパートは、ターゲット層と“Geek out”することができて、プロダクトチームを率いる能力がある。もし他の誰かが事後にAdrianaの製品を見たとしても、より総合的知識を持っている人間を見つけることは―もしくはチームを集めることさえ―ほとんど不可能なのだ。よくても、せいぜい真似すること位だ。もちろん、その時にはAdrianaはバージョン2に移行している。 「1つのこと」に対するひたむきで断固としたこだわり 前回の投稿に対する反応として、“ユニークな機能”は競争上の優位性になり得ることもあるというものだった。1つの機能が企業の主な優位性になっている例をいくつか挙げよう: Appleは、デザインのために全てのことを譲歩する。彼らの製品は、高すぎるし(リリース後12カ月で半分の価格で採算が取れている)、バグが多く(一体いくつのiOSの失敗があったことか)、私が彼らのテックサポートで経験したことは全て不愉快なものだったが、彼らの製品の見た目は素晴らしいのだ!(私はこれをAirで書いていて、ポケットの中にはiPhoneが入っている。) Googleの検索アルゴリズムが他より優れていたがために、より多くの訪問者数を獲得し、それが故に彼らは収益化することができたのだ。BingとYahooも今は良くなったが、優位性は長く続くのだ。 Photodexは、あなたが聞いたこともないような小さな会社だ。私は90年代にオースティンにあるその会社で働いていた。私達がサムネイルプレビューのついた画像ブラウザを作ったため、あなたはそれが何であるか見るために個別にファイルを開く必要がなかったのだ。 私達の強みはスピードだった。最高でも、最も安定していたわけでも、ほとんどの形式を読んだわけでも、ほとんどの機能を持っていたわけでもなかった。ただ、“最速”だったのだ。その製品のユーザーの多くにとって、スピードが買ったのだ。今、Photodexは年間1,000万ドルを稼ぎ、今も“スピード”が唯一のポイントで、それは譲ることはないのだ。 しかしながら、ただ単にユニークになるためだけの機能では十分ではないのだ(私のミニブラウザのように)。なぜなら、それは簡単に複製されるからだ。確かに、私達がSmart Bearで作ったコードレビューの技術における新しいアイディアのほとんどが、営利目的の競合他社とオープンソースの両方に真似されている。 むしろ、これは、「1つのこと」―それが何であるにしろ、(1)困難で、(2)あなたが絶対に負けないと心に決めたこと―に対する断固とした没頭を要する。 Googleは、数億ドルを検索アルゴリズムに費やしてきた。それは、それが自分達の「1つのこと」であると決めてから10年が経った今でも、この会社の唯一最大の焦点なのだ。彼らは、競合相手や悪意のハッカーには絶対に負けないと心に決めているのだ。 37signalsがシンプルな―ほとんど取るに足りない―ソフトウェアを作って300万人の顧客を獲得することができるのは、彼らが、自分達の簡素さの哲学と透明性と自分達自身の会社を所有していることに決して妥協しないからだ。そして、それが何百万人もの人々が尊敬し支援するものなのだ。競合他社も取るに足りないウェブアプリケーションを作ることができる(Joel Spolskyが“彼らのソフトウェアは単にたくさんのテキスト欄だ!”と持論しているように)が、ひたむきなこだわりがなければ、機能のない単なるソフトウェアにすぎない。 コピー不可能のままにするためには、あなたの「1つのこと」は、ただあなたの存在の中心であるだけでなく、達成するのが難しくなければならない。0.2秒で無数のウェブサイトの検索を実行するためにハードウェアとソフトウェアと組み合わさったGoogleのアルゴリズムは、複製が難しい;それに追いつくには、数百(数千)人ものMicrosoftとYahooの本当に賢い人達が必要だ。37signalsのプラットフォーム―13万人の読者がいるブログとベストセラー本―は、優秀なライターがフルタイムで働いても作るのは不可能に近い。 “するのが難しいこと”は真の優位性である。特にあなたがそれに主なエネルギーを専念する時には。 P.S. もっと詳しく知りたい人は、この考え方がどうあなたのセールスピッチを築くかについてここに詳細な例が載っている。 個人的なオーソリティ Chris Broganは、あなたに必要な情報はすでにオンラインに無料で存在している業界(ソーシャルメディアマーケティング)において、1日のコンサルティングに22,000ドルを取る。Joel Spolskyは、バグトラッキングで数百ドルを稼ぐ―何百という競合相手がいて新しいアイディアはほとんどない業界だ。私の会社Smart Bearは、その部類で最も高いツールを売っている。私達はこの強力なオーソリティをどうやって獲得したのか?あなたはどうやってこの圧倒的な優位性を獲得することができるのか? 私は、何の権威でもなかった人のいい例だ。しかし、今の私の会社(Smart Bear)がピアコードレビューの分野において収益とアイディアの両方のリーダーとして誰も触れることができない所まで時間をかけてそのオーソリティを築いた。 私は、コードレビューツールを作る前にコードレビューのエキスパートだったわけでもなければ、一般的なソフトウェア開発プロセスのエキスパートでもなかったのだ!私は講義もしていなかったし、ブログも持っていなかったし、Dr.Dobb’sマガジンにコラムも持っていなかった。そして一番重要なことに、私は、“コードレビュー”がこの会社を成功させるなんて知りもしなかった。 残念ながら、この“オーソリティ”とかいうものは、何年もの費用のかかる取り組みを必要とするくせに、成功は運によるのだ。そんなものは値打ちがあるのだろうか?そう、あるのだ。なぜなら、それに必要なことが長年にわたる努力とほんの少しの運だからだ。 オーソリティはお金で買うことができない。 あなたは、VCのお金を集め、1年で“オーソリティを持つ”ことはできない。大企業が、自分達のフィールドでオピニオンリーダーになりたいと勝手に決めることはできない。超賢いギークの集まりでさえ、自動的にオーソリティになることはできないのだ。なぜなら、それはあなたがいかに上手にコードを組めるかどうかが重要ではないから。 しかし、オーソリティはどうやって収益に転換するのだろうか? [...]
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