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完全な状態のオリジナル記事は 「
セミナー「ユーザビリティ(人間中心設計)のコストを考える」」 からご覧ください。
人間中心設計やユーザビリティ活動を推進する場合に
どうしても避けて通れないのが「活動に必要なコスト」に
関する議論です。
HCD-Netでは、所属と立場の異なる3名の方を話題提供者
として、この「コスト」に関して議論する予定です。
ここだけでしかできないシビアな意見交換を期待して
います。ビジネスとして活動を推進する立場の方々に
ぜひともご参加いただきたいと思います。
■日時:11/28(月)13:30~16:45
■場所:文京シビックホール 3階会議室
http://www.b-academy.jp/b-civichall/access/access.html■講師:
上田 義弘氏(富士通株式会社 総合デザインセンター)
「インハウス系のデザインの観点から(仮題)」
鱗原 晴彦氏(株式会社U'eyes Design)
「コンサルティング系のデザインの観点から(仮題)」
樽本 徹也氏(利用品質ラボ)
「DIY系のデザインの観点から(仮題)」
全体進行:郷 健太郎氏(山梨大学)
■参加費
HCD-Net会員:¥5,000
学生会員:¥1,000
一般:¥10,000
一般学生:¥3,000
■参加申込方法
タイトルを「ユーザビリティのコストを考える参加希望」として
以下の内容を
hcdnet_registration@hcdnet.org までご連絡ください。
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氏名:
所属:
電話番号:
メールアドレス:
会員種別:正会員/賛助会員/学生会員/一般/一般学生
-------------------------------------------------------
請求書をご希望の場合は本文にその旨と、
請求書のあて先と郵送先をご指定ください。
受付メールを事務局より返信いたします。
参加費の支払い方法の案内は
受付メールに記載されています。
受付メールが2、3日(土日祝日を除く)で
届かない場合は事務局にご連絡ください。
2011年11月28日(水)13:30から16:45にかけて文京シビックホール3階会議室にて,
「ユーザビリティ(人間中心設計)のコストを考える」と題したセミナーを実施しました.
参加者は45名(講師・司会進行を含む).企業にお勤めの方々が主な参加者で,
学生会員ゼロというあたりが,テーマを強く反映していました.
講師は話題提供順に,上田 義弘氏(富士通株式会社 総合デザインセンター),
鱗原 晴彦氏(株式会社U'eyes Design),樽本 徹也氏(利用品質ラボ)の3名で,
それぞれの立場から人間中心設計やユーザビリティ活動を推進する場合に必要なコストを
説明しました.
上田氏からは,設計部門とデザイン部門での役割分担の考え方や,SIビジネスにおける
人件費の特徴,ミドルウェアを例にした各種経費の配分等について説明がありました.
ブランディングに関するコストや,品質向上のための各種のデザインテンプレートや
メニュー化など,インハウス系での取り組みとして興味深い数々の事例紹介がありました.
鱗原氏からは,「人=かける,モノ=減らす,金=戻す」といったコストに対する基本的な
姿勢の説明から,「予算=ぶんどる」といった目指す方向性の話題が示されました.特に,
英国や韓国での事例や,わが国の電子政府の取り組みに基づいた良い例・悪い例の紹介と,
投資効果の積算事例では実際の数値が挙げられており,大変参考になりました.最終的に
挙げられた「コストダウン競争からクオリティ向上の競争へ」というスローガンは,
HCD-Netが目指すべき方向でもあります.
樽本氏からは,「激安HCD」と題して,ユーザビリティ向上を低コストで行う様々なテクニック
の紹介がありました.キーワードは,ディスカウント,DIY,ゲリラの3点です.個々のテクニック
に加えて,伝統的な(トラッドな)開発プロセスが(コストが)高い,遅い,重い(Too much)
のに対して,アジャイルな開発プロセスは安い,早い,軽い(Just enough)であるといった比較
が行われました.なお,樽本氏の資料は下記に公開されています:
http://www.slideshare.net/barrelbook/guerrilla-uxresearch
以下に質疑応答でのトピックを抜粋します.会場では個々の話題について活発な議論が行われ,
「オフレコ」での情報提供もありました.
・繰り返しのデザインを行う場合,何回くらい繰り返すのか.また,契約や見積もりでは繰り返し
をどう扱うのか.
・デザイナの立場で開発プロセスを変えたいのだがどうすればよいか.また,UCDに関する取り組み
への評価をどのように行うのか.
・ユーザビリティやHCDへの取り組みについて,お客さんへ予算を見積もることは容易だが,
社内向けの方がその取り組みを予算化することが難しい.どのようにすればよいか.
・デザインガイドライン作りは社内では誰が行うのか?
・ゲリラユーザビリティが普及した場合,ユーザビリティ専門家の仕事がなくなるのではないか.
また,ゲリラユーザビリティでの評価の品質をどのように保つのか.
・ゲリラ的な評価を行いたいが,開発中の新製品に関して社名を出すことはできない.
このようなときどう扱うのか.
以上,大変有意義なセミナーとなりました.ご参加くださった皆様,ならびに講師の皆様に
御礼申し上げます.