うらおもて人生録:9勝6敗を狙え | ikedanoriyuki.jp | Tribal Media House, Inc.

ikedanoriyuki.jp | Tribal Media House, Inc. - 2010年8月1日(日) 23:11
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先日、人生の先輩であり、10年来の友人でもあるグロービス経営大学院生から課外勉強会に誘われ、僭越ながら講師めいたことをしてきました。

みなさんとっても勉強家で、どなたも、専門外のことを学んで、広い視野を持ったビジネスマンに成長したい!という強いモチベーションの方ばかり。

で、当日は僕だけじゃなく、同じく人生の先輩であり、10年来の友人である手島大輔( @
teshimadaisuke
)さんも講師に呼ばれていました。この手島大輔さんについてはまた別途詳細を書く予定です(壮絶な人生、というか、熱い情熱の持ち主なので)。

今日、紹介したいのは、手島さんが当日の講演の中で紹介していた、この本。

● 『うらおもて人生録』(色川武大著・新潮文庫)

※壮絶な人生を歩んだ、色川武大氏の解説はこちら(Wikipedia

色川氏は、22歳で「ばくち」の世界から足を洗ったそうですが、その後の人生においても「ばくち」の世界で学んだ社会・人間・人生の本質が活きていたそうです。

その中でも大きな考え方が、「9勝6敗を狙え」というもの。一場所ごとに区切られる相撲の世界であれば、15勝0敗もあり得る。でも、人生は長い。いまは15勝0敗でも、明日から負け続けて最後は15勝30敗になっちゃうかもしれない。

長い人生の中で、15勝全勝で上がれる奴なんていない。「ばくちの世界」でも、どんなに強い奴だって全勝なんてあり得ない。勝てば負けるし、負ければ勝つ。その繰り返しだ。強い奴はずっと勝ち続ける奴ではなく、「平均的」に勝ち「続ける」奴。それが9勝6敗という塩梅なんだな、と著者の色川氏は言う。

なるほど、確かに毎日を普通に生きていると、いつのまにか「できる限りエラー(失敗)しないように」 「負けずに勝ち続ける」ように生きている。それは当然でしょうが、当然ながら勝ち続けることは難しい。

だからいい加減に生きればいいじゃん、ってことじゃない。一生懸命生きる。でも、人生勝つときもあれば負けるときもある。だから、負けるときはちゃんと負けようよ。そして何よりも15勝0敗の人生を心のどこかで志向することを、一度やめてみようよ(だってそんなのそもそも始めっから無理なんだから)。というメッセージを強く感じたのです。

自己啓発意欲が強いと、とかく勝ち続けて成り上がる人生を志向してしまいがち。一生懸命生きるけど、社会や他者との関係や、人生の真理も考える。そして、9勝6敗の人生が「ちょうどいい塩梅」と捉えてみる。

色川氏の教えには、妥協とか負け組とか、そんな尺度じゃない、古くて新しい本質が語られている気がしました。

言うまでもなく良著です。みなさんに読んでもらいたい本ですが、人よりも「一生懸命生きている」自己啓発好きの方に、特にオススメです(少し考え方が変わるかも)

ぜひ。

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