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Yahoo!、SEOのアドバイス付きのオンラインスタイルガイドを提供」 からご覧ください。
最近滅多に話題を聞かなくなったYahoo!(US)ですが、ウェブマスター向けにSEOのアドバイスも付いたオンラインスタイルガイドの提供を始めたようです。さてその内容や、いかに・・? — SEO Japan
7月6日、The Yahoo! Style Guide: The Ultimate Sourcebook for Writing, Editing, and Creating Content for the Digital World(ヤフー!スタイルガイド: デジタル世界向けの執筆、編集、コンテンツ制作の究極の資料)と言う名のヤフー!が作成した書籍が発売された。ヤフー!がオンラインのスタイルガイドを“出版”すると言う皮肉はさておき、このスタイルガイドは一体どのようなものなのだろうか?
この類の初のスタイルガイド?
プレスリリースによると、これは“オンラインメディア向けのコンテンツを作成する際の問題に焦点を絞った、その類の初のガイド”だそうだ。当然ながら、これは事実ではない。私は、エールのスタイルガイドが1999年に出版された直後から、このスタイルガイドを使い始めた。当時、私はウェブサイトを開発し、オンラインで文書を作成していた(いまだに本棚に初版のガイドが置かれている)。さらに、マイクロソフトのスタイルマニュアルを1990年代半ばから使い始めたが、このマニュアルは出版およびオンラインの文書を対象としており、ウェブサイトに特化しているわけではない。また、アマゾンによると、私はオンライン・コミュニケーションのスタンダード(元々の出版は1997年)を1999年に購入しているようだ。「オンラインスタイルガイド」を検索してみると、多数の他の出版物を見つけることが出来るので、私がこれ以上指摘するまでもないだろう。
ガイドの中身は?
確かに、ウェブの執筆に関する最新情報がぎっしり詰まったガイドが求められているのかもしれない。私にはプレスリリースに記載されている「文法の微妙な点、セミコロンを挿入する場所、受動態の使い方を網羅する」参照文献がこれ以上必要だとは思えない。しかし。他にはどんなことが記載されているのだろうか?
スタイルガイド用のウェブサイトには詳細が事細かく掲載されている。また、ヤフー!は関連するツイッターのアカウントを立ち上げている: @yahoostyle guide(2本目のつぶやきは、ウェブでの文章は簡潔であるべきだと示唆している。面白くしようと努力していることは明白だが、結局、655語の当該のトピックの文書にリンクを張っており、ストランクとホワイトの“不要な言葉は削れ”と言う教訓を私は思い出した)。
目次にざっと目を通すと、この書籍は、文法、句読点、明確な意見等、どのスタイルガイドにも載っていそうな標準的な構成になっている点が分かる。また、スキャン可能な文章の作成、アクセシビリティの確保、モバイル機器およびeメール向けの文章等、ウェブライティングのスタイルガイドや参考文献に載っていそうな標準的なポイントを抑えている。さらに、SEOに関するチャンプターも用意している。
Yahoo!のSEOに関する提案
ガイド用のウェブサイトは、手始めに検索エンジンの仕組みに触れ、検索結果のリストの上位のサイトはより多くのビジターを獲得する点を説明している。実際のアドバイスの大半は手堅い内容ではあるが、基礎的なものが多い。
「読んでリンクを張りたくなるような情報が詰まったコピーを書き … 検索の際に利用される可能性が高い言葉を見つけ出し、コピー全体にエンベッドする」
戦略的な細かいアドバイスも紹介されているが(リンク、タイトルタグ等)、すぐにトピックから脱線してしまう傾向が見られる。検索エンジンは、本当に太字、イタリック体、箇条書きのリストを重要視しているのだろうか?検索する人が使う言葉と同じ言葉を使うと言う提案は良いが、ヤフー!はキーワードの詰め込みをけん制しており、このアドバイスは潜在的にスパムのような印象を与えてしまう:
「戦略的にキーワードをコピーに埋め込む」
「検索エンジンはページの主題を理解するために、上部(導入部)および底部(結論部)を含む、当該のページのキーワードを探る。しかし、ページの上部と底部にキーワード無理やり詰め込むのではなく、ページ全体に均等に散りばめよう」
「検索エンジンにとっての良質な文章とは、異なる語尾を利用する等、バラエティ豊かなキーワードを使っている文章のことを指す」
「適量のブルベリーが乗ったマフィンのように、ページにはまんべんなくジューシーなキーワードを乗せる必要があるが、多ければ良いと言うわけではない」
ヤフー!はオーディエンスを分析するためにキーワードリサーチを行い、最もボリュームの大きいクエリを特定することを勧めている。(ヤフー!が提供するSEOのアドバイスの中でも、リンク切れは重要視されているが、サイトのキーワードリサーチセクションは、beta.styleguide.corp.yahoo.comにアクセスしようと試みている)ツールの中には、キーワード・ディスカバリー、ワードトラッカー、グーグル・アドワーズ、そして、SEOmozが含まれている。また、複数のランクチェックツールも紹介している。しかし、ランクチェックのリスクには触れていない。そして、ヤフー!自身のキーワードツールも、マイクロソフトのツールもリストから漏れている。やはり、このリストは痛ましいほど不完全だと思う(グーグル・インサイツ・フォー・サーチも欠けている)。私は自分のサイトに遥かに内容の充実したキーワードリサーチおよび競合分析ツールのリストを用意している。
ヤフー!は、「オーディエンス計測ページ」でその他のツールをリストアップしており、その中には、グーグル・ウェブマスター・ツールズやヤフー!サイトエクスプローラが含まれている(しかし、ビング・ウェブマスター・センターは対象外)。しかし、全体的にSEOのセクションは、戦略にこだわり過ぎている感があるものの、オーディエンスとビジネスのニーズを結びつけたくなるほど踏み込んでいるわけではない。(私はこのプロセスを「検索者の人格のワークフロー」構築と呼んでいる)
全体的に、ヤフー!はマイクロソフト・マニュアル・オブ・スタイルを綴ったマイクロソフトとは異なるルートを選択した。ヤフー!は内部のスタイルガイドをピックアップし、出版したのだ。この本は役に立つのだろうか?恐らく役に立つだろう。しかし、SEOをよく知らないコンテンツのオーナーには、検索エンジンを昔から管理してきた企業が出版したからと言う理由だけで、この本さえあればあとは何も要らないなどと勘違いしてもらいたくない。
この記事は、Search Engine Landに掲載された「Yahoo Publishes Online Style Guide As Printed Book, Gives SEO Advice」を翻訳した内容です。
This article on SEO – Search Engine Optimization first appeared on Search Engine Land.
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