Yahoo!マーケティングソリューション

ディスプレイ広告のクリエイティブを自動作成する「テンプレート」機能、Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)に登場

テンプレート広告機能を活用することで、広告主は制作の負担が減り、複数パターンを試したうえで効果的なクリエイティブの絞り込みが可能に
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テキストだけのリスティング広告と違い、広告クリエイティブが必要なディスプレイ広告は準備に手間がかかってしまう……。
PC用、スマホ用、タブレット用……効果を突き詰めようとすると何パターンも広告クリエイティブを作ることになって大変……。

ディスプレイ広告に本気で取り組もうとすればするほど、このような課題を抱える広告主は多いのではないだろうか。

ディスプレイ広告の効果は、クリエイティブによって大きく変わる。どのようなクリエイティブが適しているかは商材や内容によって異なるが、多くのパターンを試して絞り込み(最適化)をしようとすると、制作に手間がかかる。

そんな広告主の悩みを解決するのが、素材を用意するだけで自動的に広告クリエイティブを生成する、Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)の掲載フォーマット「テンプレート」だ。

2015年4月から提供されており、Yahoo!プロモーション広告を利用している広告主にはぜひ活用してほしい機能だ。

「テキスト」「画像」に続く3つ目のフォーマット

「テンプレート」は、多様化するデバイスや掲載面に対して、より柔軟に対応できるクリエイティブを作るために、「テキスト」と「画像」を組み合わせられる掲載フォーマットだ。YDNでは、「テキスト」「画像」に続く3つ目のフォーマットとなる。

広告掲載方式(キャンペーン)
掲載フォーマット(広告)
広告タイプ(広告)
レイアウト・画像サイズ(広告)
ターゲティング
テキスト
ディスプレイ
テンプレート
レスポンシブ
広告枠サイズ固定(300×250ピクセル)
画像サイズ(1200×628ピクセル)
画像サイズ(300×300ピクセル)
スクエアバナー(トップ)
ワイドバナー(トップ)
ワイドバナー(ミドル)
※広告掲載方式「ターゲティング」のみが対象
掲載フォーマット、広告タイプ、レイアウト・画像サイズの全体構成。

広告掲載方式「ターゲティング」で利用でき、広告タイプとして「レスポンシブ」と「広告枠サイズ固定(300x250)」が用意されている。それぞれ、画像、タイトル、説明文、ボタン、URLなどの構成要素を設定するだけで自動的に広告クリエイティブが生成される。

関連情報

2つの広告タイプで幅広い表示スタイルとデザインに対応

テンプレートには、「レスポンシブ」と「広告枠サイズ固定(300x250)」という2つの広告タイプが用意されている。

「レスポンシブ」は、入稿内容をもとに、デバイスや掲載面に合わせて最適なレイアウトで配信できる。もう1つの「広告枠サイズ固定(300x250)」は、入稿内容とレイアウトをそのままのかたちで配信できる。それぞれ異なる特徴とメリットがあり、幅広いニーズをカバーしている。

多様な表示枠に対応できる「レスポンシブ」

レスポンシブは、多様化する掲載面に広告が最良な形で表示できるように、掲載面のデザインに合わせて入稿内容を都度最適化して配信する広告タイプだ。

レスポンシブの掲載イメージ。

掲載場所

  • YDN画像掲載枠の一部
  • Yahoo! JAPAN内、画像自動付与の掲載枠の一部
レスポンシブでは、さまざまなサイズのデバイスや広告の表示方法、表示領域に柔軟に対応できる。

関連情報

固定サイズで事前確認しやすい「広告枠サイズ固定(300x250)」

「広告枠サイズ固定(300x250)」は、同じ画像から複数の広告クリエイティブを作成できる広告タイプだ。動的な表現も加えられるので、ディスプレイ広告の表現力を強化したい場合に適している。また、多様なクリエイティブ表現でクリック率の向上が期待できる。

名前のとおり広告枠のサイズは300×250ピクセル固定だが、レイアウトと構成要素を指定できるので、事前にどのような広告が表示されるのか確認できる。

「広告枠サイズ固定(300x250)」の掲載イメージ。

掲載場所

  • Yahoo! JAPANのレクタングル枠

    ※ディスプレイの300×250ピクセルの画像掲載枠の一部

関連情報

テンプレートを使った広告作成は広告管理ツールから

テンプレートは、YDNの広告掲載方式「ターゲティング」で利用できる。該当キャンペーンがない場合は、キャンペーンを作成する。

広告管理ツールのキャンペーン作成画面で掲載方式「ターゲティング」を選択する。
※画像はサンプルです。

キャンペーンに続いて広告グループを作成したら、広告を作成する。基本情報の掲載フォーマットで「テンプレート」を選択すると、広告タイプの選択肢に「レスポンシブ」と「広告枠サイズ固定(300x250)」が表示される。

広告管理ツールの広告作成画面で掲載フォーマット「テンプレート」を選択する。
※画像はサンプルです。

「レスポンシブ」を選択した場合は、ページ下にある広告設定で画像やタイトル、説明文などを設定する。画面右側に広告のプレビューがあるので、意図したとおりに表示されているか確認できる。

広告のプレビューでどのように表示されるか確認できる。
※画像はサンプルです。
画像表示シミュレーター

画像表示シミュレーターは、広告タイプ「レスポンシブ」で使用する画像の表示を確認するためのツールだ。事前にトリミング範囲や縮小した際の画像表示を確認できるので、ぜひ活用したい。

また、配信時にトリミングされる可能性のある範囲を確認できるファイル(PSD形式)もダウンロードできる。

画像表示シミュレーターに使用する画像をアップロードするとトリミング範囲が表示される。
※画像はサンプルです。

「広告枠サイズ固定(300x250)」を選択した場合は、さらにレイアウトの選択肢が表示される。画面右側で広告のプレビューを確認しながら、適したレイアウトを選択する。ページ下にある広告設定で画像やタイトル、説明文などを設定したら、広告のプレビューで表示を確認する。

「広告枠サイズ固定(300x250)」では3種類のレイアウトが選べる。
※画像はサンプルです。

「広告枠サイズ固定(300x250)」では、ディスプレイ広告画像全体のカラーテーマを設定できる。広告のプレビューでロゴのデザインや各構成要素のバランスを確認しながら、効果的だと思われるテーマを選ぶ。

「黄色」のカラーテーマを適応した例。12種類のカラーテーマが用意されている。
※画像はサンプルです。
広告タイプ別やレイアウト別のパフォーマンスを確認

広告管理ツールの広告一覧で、表示項目に「広告タイプ」を設定しておくと、広告タイプ別、レイアウト別(「広告枠サイズ固定(300x250)」の場合)のパフォーマンスを確認できる。

表示項目に「広告タイプ」がない場合は、「表示」ボタンをクリックして項目を追加する。
※画像はサンプルです。
◇◇◇

テンプレートは、掲載面が限定されていてユーザーの視認率が高いという特徴がある。また、マウスオーバーした際のボタンの色や、タイトルに下線を表示するなどオンマウス時に変化するので、さまざまなインタラクションが実現可能だ。実績を確認しながら、定期的にクリエイティブを変更したり、フリークエンシーコントロールを活用したりしながら、効果を高めていく運用を心がけよう。

注意点としては、画像が縮小表示されると、画像内の文字も小さくなって読みづらくなる可能性があることだ。画像内に文字を入れることはなるべく避け、タイトルや説明文で補足するようにしよう。

YDNサービスマネージャーが語る新機能のねらい
テンプレート広告はユーザーと広告主の両者にメリットをもたらす
矢吹 泰教 氏
ヤフー株式会社
マーケティングソリューションカンパニー
ディスプレイ広告ユニット
Yahoo!ディスプレイアドネットワーク
サービスマネージャー

デバイスやメディアが多様化する昨今の環境において、従来の画一的な広告表現(テキストや画像)では、ユーザーに届けられる情報に限界があります。この課題を解決するためにリリースしたのが「テンプレート」機能です。

画像とテキストの組み合わせや、ロゴ画像、ボタン、主体者表記など、新しい要素を広告に付加することで、今まで以上に的確かつ効果的な情報をユーザーに届けることができるようになります。

レスポンシブでは、コンテンツにフィットする表現にクリエイティブが最適化されるため、ユーザーにストレスを与えることなく情報を届けることができます。

広告枠サイズ固定では、YDNの管理画面上でクリエイティブ要素を自由に組み合わせ、さまざまなバリエーションのクリエイティブを簡単に生成できるため、広告効果だけではなく、クリエイティブ作成コストも大幅に削減できます。

多様化するインターネットコンテンツ上で、ユーザーに的確に情報を伝えることができるテンプレート機能をぜひご活用いただければと思います。

参考情報

※この記事の内容は、2015年5月現在の情報に基づいています。

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