プリンターに「ソニータイマー」はあると思う?
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【アンケート】ソニータイマーは設置されていると思いますか?
コピー機Gメンでは、プリンターの製造・販売・メンテナンスなどに関わっていた方25人に、プリンターメーカーが意図的な製品寿命の短期化を行っていると思うか?を聞いてみました。
なお、アンケートの結果はあくまでプリンター関係者の印象による回答で、確固たる証拠を持っているわけではありません。
「ソニータイマー無し」の回答が80%
寿命が短縮化されていると思う | 16%(4人) |
寿命が短縮化されているとは思わない | 80%(20人) |
分からない | 4%(1人) |
このように全体の80%が「寿命が短期化されているとは思わない」と回答しました。具体的な回答内容を見てみましょう。
<寿命が短縮されているとは思わない>
▼故障や不具合などトラブルがあった際、社内での会議、現場での対策、取引先への謝罪、無償での修理対応等、大問題になっていた。わざわざ、寿命を減らす仕掛けを作ることや細工をすることは、会社としてデメリットしかないのでやらない。(元・プリンターの組み立て担当)
▼キャノン、エプソンは本体で利益を取ろうという気は全然なくて(粗利1~4%)、インクで利益を取ります。なので、プリンター本体自体の寿命を短くする利点がメーカー視点ではあまりないのです。(元・家電量販店のプリンター販売員)
▼意図して短くなるようにコントロールしているわけではなく、内部部品の動作回数や機械強度の関係で寿命が短くなってしまっているものと考えています。近年の製品では、より小型が求められるようになり、個々の部品も必然的に小型を求められるため、強度的には弱くなってしまうのが現状です。各メーカーでは当然強度アップを検討しますが、小型対強度のバランスが難しいことが製品寿命に影響を与えてしまっています。(現役・プリンターの内部部品の製造)
<寿命が短縮されていると思う>
▼プリンターはプリントヘッドのノズル部分が一番消耗しますが、基盤もよく壊れたりします。電気的や化学的な保護が足りず、ソニータイマーという状態になってしまっていると思われます。ただ、これを意図的と言えるかは微妙だと思いますが。(元・家電量販店営業)
今後の製品に注目!
プリンターの関係者に聞く限りでは、意図的な寿命の短期化を行っていない可能性が高いと言えそうです。短期化していないと答えた根拠として、多くの人が「ソニータイマーを付けるメリットがない」と答えていました。
プリンターは本体を安く販売し、消耗品であるインクで利益を出すビジネスモデル(インク商法)で知られています。これに従えば、プリンターメーカーが本体の寿命を短期化するメリットはありません。
しかし、現在は世界的に純正インクの使用率が下がっており、2010年以降は純正インクの利用を前提としない大型タンクのプリンターが各メーカーから続々と発売されています。
純正インクの利用率が下がり、「インク商法」を前提としないビジネスをプリンターメーカーが構築するとすれば「ソニータイマー設置のメリットなし」の前提が崩れてしまいます。
メーカー側が「ソニータイマーを設置するメリットが全くないとは言いきれない時代」に入った今後、プリンターメーカーがどのような本体製品を提供するのか?に注目していきましょう。
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