Web・インターネット活用で知っておくべき知的財産権・著作権
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ほとんどの企業・団体・個人がWebサイトやSNSを活用するようになり、それとともに出てきた課題が、Web・インターネットにおける法律トラブルです。
今回は、Webやインターネットをビジネスに活用するうえで欠かせない「知的財産権」、その中でもより注意が必要な「著作権」に焦点を当てて紹介します。
知的財産権は、著作権をはじめ、肖像権や特許権、営業秘密の保護までを含んだ幅広い権利を守るものです。
思わぬトラブルに巻き込まれないためにも、知的財産権の保護範囲と、それぞれを保護する法律については必ず押さえておきましょう。
今回は、知的財産権と著作権について、重要な内容をいくつか紹介するとともに、実際のWeb制作・運用の現場でやってしまいがちな6つのケースをご紹介します。
知的財産権とは
知的財産権は、人が生み出した創造物(=著作物)に対する権利の総称です。
著作権と産業財産権、肖像権などのその他の権利の3つに分けられます。
例えば、営業秘密を不当に入手することを規制する「不正競争防止法」は、知的財産権の営業秘密の保護にあたります。
また、人の写真に自動的に発生する肖像権、発明品を保護する特許権も、知的財産権に含まれます。
知的財産権の一覧、発生するタイミング、保護期間はこちらをご覧ください
※4つの著作権(著作財産権、著作人格権、著作隣接権、職務著作)についても詳細に紹介しています。
Web・インターネットでの知的財産権・著作権の考え方
さて、知的財産権や著作権がどういったものかを理解しても、実際の制作・運用の現場で活用・判断できなければ意味がありません。
今回はありがちな6つのケースに対して、知的財産権の観点からどうなのかを紹介します。
CASE1 写真をイラスト化して利用する
最近は写真をイラスト化したり、手軽に色調を変えたりするソフトウェア、スマホアプリも多く、利用されている方も多いでしょう。
ある写真家の写真をデジタルデータとして取り込み、画像処理ソフトを使ってトレース・イラスト化し、Webサイトに掲載した場合はどうでしょうか。
これは著作権侵害にあたるのでしょうか?
CASE2 雑誌やメディア記事の文章を引用として利用
多くの人は、自身で記事を書くとき、何かを参考にすると思います。別サイトの文章をそのままコピーして引用した場合、著作権侵害にあたるのでしょうか?
多くのサイトで引用を見かけますが、どこまでがOKで、どこからがダメなのでしょうか?
CASE3 参考サイトのレイアウトやカラーパターンを真似て自社サイトを作成
Webサイトを作成するとき、参考サイトをいくつか探すと思います。自分の作りたいサイトとマッチするサイトを見つけ、そのレイアウトやカラーパターンをまねることはどうでしょうか?
※ヒント:レイアウトやカラーパターンは著作権で保護される著作物ではなく、アイデアや手法であると解釈されます。
CASE4 スカイツリーや姫路城などを背景画像に使用
ほとんどすべてのものに著作権があるとすれば、スカイツリーなどの建造物の写真を使うことはどうでしょうか?
「スカイツリーが見えるホテル」のように、有名な建造物の近くにあることをアピールする場合、なんとしても写真は使いたいでしょう。
この場合、建築家や保有者に許可を取る必要があるのでしょうか?
京都の有名な自院の場合は? 隣の家の写真を撮ることはどうでしょうか?
※ヒント:著作権法には、屋外に恒常的に設置された建造物などの著作物は自由に利用できるとあります。
CASE5 会社での成果物を個人的なWebサイトでも掲載
さて、5年務めたデザイン事務所を退職し、転職活動をすることになりました。これまで今の職場で作ったものをポートフォリオにまとめ、転職の際に自分のスキルをアピールしたいと思います。
自分自信が作ったとはいえ、会社の業務で作ったものを流用していいのでしょうか?
CASE6 Googleマップをトレースして地図画像を作成
Googleマップをキャプチャして、自分のお店のアイコンを載せる。目印になる場所にマークを付ける。こうすればWebサイトを見た人は迷わずお店に来てくれます。
さて、Googleマップは地形を図式化したものですが、これは著作物なのでしょうか?
トピック ©(コピーライト)マークに意味はある?
最後に一つ、Webサイトの下部に「©Copyright2019 ●●●. All Rights Reserved.」という記載があるのを見たことがあると思います。
この正確な意味を知っていますか?
各CASEの答えや法律の詳細はWebマーケティングメディア「Grab」をご覧ください
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