BtoCマーケティング。「世代論」と「ライフスタイル」を活用する。
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概 要
1.「世代」論。マーケティングにどう活用するの?
~知っておくと便利!「6つ」の世代とは?~
2.代表的な世代の「消費感覚」を知る!
3.消費多様化時代。キーワードは?
今回は、御社のターゲット顧客を設定するにあたって「世代論」を知るとともに、 「世代別攻略」についてみなさんとご一緒に考えていくことを目的に、3つのテーマをお話します。
詳 細
1.「世代」論。マーケティングにどう活用するの?
BtoC企業、すなわち消費者向けに製品、サービスを展開している事業会社がいつも考えていること、 それは「自社のターゲット顧客はどこにいるのか?」についてです。
このときに主要な物差しになるのが「世代」という軸です。
世代とは、いわゆる「団塊の世代」とか「団塊の世代ジュニア」といったものです。
なお、これからお話する内容は 「世代論の教科書」という書籍を参考としています。
非常に具体的で網羅性の高い書籍となっていますので、ぜひ皆様もご興味があれば手に取ってみてください。
■世代論
自社のターゲット顧客はどこに存在するのか?その理解を体系的に概要的に理解するのに有効な「フレームワーク」です。
■6つの「世代論」
「世代論の教科書」では、世代を6つのグループに分けて展開しています。
①団塊世代 1947-1951 60代第1次ベビーブーム世代です。欧米文化を最初に受け入れた年代ともいえます。 ②ポパイ・JJ世代 1952-1960 50代半ばから60代前半サザン・ユーミンが象徴的な年代です。また、エンジョイ志向が強い年代です。 ③新人類世代 1961-1965 50歳前後~半ば幼少期に高度経済成長を体験した年代です。高度経済成長とともに消費意欲が旺盛な年代ともいえます。 ④バブル世代 1966-1970 40代半ばから後半多感な時期にバブル景気を体験した年代です。就職は売り手市場、消費優先の時代でした。 ⑤団塊ジュニア世代 1971-1982 30代前半から40代半ば第2次ベビーブーム世代です。バブル崩壊後に社会人になったことから、消費に対しても堅実な兆候があります。 ⑥さとり世代 1983-1994中高生の年代からケータイをもつ年代です。ゆとり世代ともいわれています。 |
皆様の会社の中心となっている顧客層は①~⑥のどの年代でしょうか? それぞれの年代の文化的背景、消費感覚を詳しく観察することもマーケティングを行ううえで有効です。
さて、2つ目のテーマは代表的な「世代の消費感覚」について詳しくみていきます。
2.代表的な世代の「消費感覚」を知る!
先ほど、「世代論の教科書」という書籍について紹介しました。また、6つの世代に仕分けされていることも説明しました。
本日は、その6つの世代の中から3つ紹介をします。
具体的には、①団塊世代 ⑤団塊ジュニア世代 ⑥さとり世代について掘り下げていきます。
①団塊世代編
・代表的な世代の消費感覚を知る!
団塊の世代の定義は、1947年から1951年に生まれた年代の人を指します。
団塊の世代は、アメリカからの文化輸入に直接はじめて触れ合った年代でもあります。
ビートルズ世代なんて表現もあります。
団塊の世代は人口がもっとも多い年代であり、その結果「競争時代」の先駆者でもありました。
高度経済成長時代に「出世競争」を繰り広げていた年代です。
現代社会においても、消費をリードする購買層として大変重要な年代です。
女性においては、友達同士で積極的に旅行にでかけています。また、「孫」に対する消費については、
玩具だけではなく「教育」にまで及び「教育資金の一括贈与に係る贈与非課税措置」という制度が2013年4月に整備されているのは御存じの通りです。
・団塊世代にアプローチするには?
ランドスケイプはデータベースマーケティング会社です。
団塊世代にアプローチするためのデータベースおよび事例も準備しています。
団塊世代データベース
■団塊世代攻略の事例はこちらから
【不動産】ターゲット(65歳以上と同居する富裕層世帯)を抽出!
⑤団塊ジュニア世代編
・代表的な世代の消費感覚を知る!
団塊の世代ジュニアの定義は、1971年から1982年に生まれた年代の人を指します。
団塊の世代ジュニアは、バブル崩壊後/就職氷河期を体験している年代です。したがって、消費や人生設計に対して堅実性が高いともいわれています。
価格妥当性があるものを消費する、その典型的なブランドが「無印良品」です。また、自分への投資に対して意欲が高い
年代でもあります。これは就職氷河期を体験したという背景が影響しているのかもしれません。
■団塊ジュニア世代攻略の事例はこちらから
【通信販売】子どものいるファミリー層を対象にした新規顧客開拓プロモーション
⑥さとり世代編
・代表的な世代の消費感覚を知る!
さとり世代の定義は、1983年から1994年に生まれた年代の人を指します。
失われた20年、この時代と青春時代が交差している年代です。
したがって、結果をさとり高望みしないことから「さとり」世代ともいわれています。
消費については安かろう、そこそこ良かろうの感覚が強く「ファストファッション」消費が旺盛な年代でもあります。
3.消費多様化時代。「キーワード」は?
皆様の会社の顧客を発見するための『3つ』のキーワード。
①団塊世代および団塊ジュニア世代
②Look alike
③クロスジェネレーション
①団塊世代および団塊ジュニア世代
私どものお客様からこんな声を聞きます。
「モノが売れなくなった。すなわち消費がますます低迷しているような・・・。」
人口減少の速度がますます速まっています。また、世帯構造も変化しています。
この国内環境においてどのように「セグメント」「ターゲット」を考察していくのが望ましいのでしょうか?
「セグメント」については、ずばり団塊世代および団塊世代ジュニアを狙うことです。
この世代は、第1次および第2次ベビーブームの年代です。
よって、人口ピラミッドの中でボリュームゾーンであることから押さえておきたい「セグメント」であるといえます。
人口が多い団塊の世代および団塊の世代ジュニアから自社のターゲットを探すには「工夫」が必要です。
その工夫とは何か? それが「Look alike」です。
②Look alike
「Look alike」とは、御社の既存のユーザー様と「近しい属性」をもっている人という意味です。
御社の既存のユーザー様と「近しい属性」をもっている人は、御社の新しいユーザーになる確率が高いことが判明しています。
ランドスケイプは、皆様の会社の新しいユーザー、すなわち新規顧客を見つける分析方法を保有しています。
③クロスジェネレーション
「クロスジェネレーション」とは、その名のとおり世代をクロス/またいでいるという意味です。 消費行動でもっとも大事なお金の「でどころ」で非常に大きなトレンドとなっているのが「クロスジェネレーション消費」です。
クロスジェネレーション消費をいくつか見てみましょう。
1)「旅行」
団塊の世代ならびにその下のポパイ・JJ世代(1952-1960生まれ。50代半ばから60代前半)の女性は、 自由になる時間も多いことから旅行にでかける頻度が多い年代です。彼女たちは誰と旅行にでかけるのでしょうか? ずばり自分たちの「娘」と一緒に旅行にでかけることも多いのです。
2)「Wedding/婚礼」
新郎新婦が式場の選定から当日の催しまですべてのプランを行います。
しかしながら、一方で婚礼にかかる費用負担額の相当については、両家の両親が持つという事象も少なくありません。
3)「フィットネス」
24時間運営ならびに女性だけのフィットネスが増えています。
親子で一緒に入会する、会費は子供は負担せず、親が子供分も負担するというケースもめずらしくないとのことです。
団塊の世代ジュニアやさとり世代の世帯年収は決して安定していません。また、教育や住宅などの費用負担も少なくありません。
そこで、皆様の会社の売上高を上昇させる、すなわち顧客1名あたりの購買金額を上昇させる手段として有効なのが「クロスジェネレーション消費」をつくりだすというものです。
今回のブログの目的は、御社のターゲット顧客を設定するにあたって「世代」をベースに考察していただくためです。
皆様の会社のマーケティング施策の組み立てとしてお役立ていただければ幸いです。
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