業界特化型マーケティングオートメーションがそろそろ誕生しそう

今後マーケティングオートメーションはどうなる!?
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続々大手が参入するMA市場

アドビ、セールスフォース、オラクル、IBM、マルケト。
勘の良いデジタルマーケターなら誰もが「マーケティングオートメーション」を思いつくだろう。

商品の認知から興味喚起、購買に至るまでのプロセスを可視化するカスタマージャーニー。そのジャーニーをシナリオに落とし込んで自動化するのがマーケティングオートメーションだ。

日本では、2014年がマーケティングオートメーション元年といわれている。
それからわずか1年。予想よりも早いスピードで市場は拡大しているように思える。肌感でもそれはひしひしと伝わってくる。先進的な企業はもう導入を一通り済ませた感じがある。ちょうど、イノベーターからアーリーアダプターに移行する段階に来ているかもしれない。

今回僕は、そのさらに先を考えてみたい。

2020年には何が流行る?

マーケティングオートメーションツールは、おそらく2020年には
価格も安くなり、かなりの企業が導入を終えているのではと想像する。
その頃にはきっと、デジタルチャネルもいま以上に多様化し、
そしてある程度寡占化が進んでいるかもしれない。

ちょっとMA(マーケティングオートメーション)の話とはずれるが、

LINEはすでに当たり前のツールになっているだろう。
あるいはイノベーションが再び起こり、LINEに変わる何か画期的なメッセージングアプリが開発されているかもしれない。

iPhoneだってどうなっているか分からない。このペースでいけば、2020年にはiPhone9が発売されている頃だろう。もうナンバリングはやめているかもしれない。あるいは、iPhoneに変わる何か画期的なスマートデバイスを、イーロンマスクが開発しているかもしれない。

考えてみると、そうした想像は決して非現実的とは言えないと思う。

例えばいまから5年前、2010年はデジタルの世界で何が起きていたか。
Markezineでとても興味深い記事があったので抜粋してみる


「スマートフォン、twitter、ソーシャルアプリ、そして・・・
キーマン達が予測する2010年のモバイル業界」
より抜粋

モデレーターを務めたKLabの真田哲弥氏はAndroidは、2010年頃からスマートフォンにおけるシェアを拡大すると見る。恩恵を受けるのはドコモだ。ただし、日本におけるスマートフォン普及は否定的。小さいノートPCと高機能な普通の携帯電話が存在するためだ。スマートフォンはマニアの二台目需要という領域をなかなか越えられないと見ている。

ドワンゴはiPhoneのコンテンツビジネスに参加する予定はない。その理由は、App Storeだ。誰もがコンテンツをアップロードできる環境にあっては、膨大な玉石混淆のアプリケーションの中に沈んでしまうと分析した。

といった感じだ。

どうだろう。2015年というその当時の未来の僕たちからすると、

「え!?」となってしまう。

スマートフォンはマニアの二台目需要という領域をはるかに超えているし、
ドワンゴだっていまではごりごりアプリをリリースしている。僕が言いたいのは、彼らに先見の明がなかった、と言いたい訳では決してなく、テクノロジーの進化が急激過ぎて、5年後の未来なんて誰も想像出来ない、ということだ。

だから、僕たちが想像するマーケティングオートメーションの5年後の姿なんて、実は誰にも分からない。

けれど、少なくとも2~3年後であれば、少しはその断片を垣間見ることが出来る気がする。

業界特化型MAの兆し

そこで僕が予想しているのが、業界に特化したマーケティングオートメーションの登場だ。それも、最初に名前を挙げた名だたる世界企業ではなく、
小さな名も無きスタートアップが産声を上げ、高らかに業界特化MAを宣言し、市場投入すると見ている。

さらに予想すると、そのスタートアップは、元々世界企業に在籍し、MAに関わっていた人間がスピンオフして起業する例が続々と現れる気がしている。

彼らは当然優秀なエンジニアであり、MAを熟知している。技術力はその時点で担保される。そして、数年後にはきっとたくさんの事例が出てきて、世界中で知見が溜まってきているはずだ。スタートアップを作る準備はそこで整う。

すると彼らはこう自問するはずだ。
名だたる世界企業のMAと差別化するにはどうすべきか、と。

そこで着目すべきは、業界によってカスタマージャーニーのあり方がまったく違うことである。

時間軸で捉えると、
例えばアパレル企業であれば、1シーズンごとにジャーニーを考えていかなければならないし、不動産企業であれば、人生で1回の購入タイミングを考えてジャーニーを設計する必要がある。

所有すべき顧客情報においても、
旅行代理店やアパレル、エンタメ系などはその人のライフスタイル像を可視化する必要があるが、保険や銀行、クレジットカード会社であれば、所得や世帯構成などの情報が重要となる。

アウトプットするチャネルにおいても、
年代によってはメールが良い場合もあれば、LINEが良い場合もあるし、広告だってバナーが良い場合もあれば、Youtubeのインストリーム広告のほうが良い場合もある。

そうした要素を掛け合わせると、業界によって成果の出るパターンが自ずと決まってくる。きっと、誰かがそこに着目し、業界特化型MAの開発に着手するはずだ。

もしかしたらすでに動いている人がいるかもしれない。
スターバックスで、グランデのコーヒーを片手に友人をCMOに誘っているかもしれない。

さて、数年後、果たしてどうなっているだろうか。
僕のこのブログが、「え!?」と思われていないことを祈るばかりだ。

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