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レスポンシブECサイト導入の目的
レスポンシブECサイト(レスポンシブWEBデザインのECサイト)を導入検討する際に、先ず考えなければいけないのが、その導入の目的とメリットです。レスポンシブECサイトの導入効果は「導入してわかったレスポンシブECサイトの課題とメリット」のアンケートでも分かるように、大きく以下の3つが上げられます。
- サイトの更新が楽になる
- タブレットやスマホのCVR(顧客満足度)が上がる
- SEO効果(自然検索流入増)
ですから、これらの効果の恩恵をまずは十分満たすようなサイトであることをが大前提となります。これらを考えると以下のようなECサイトはその導入効果が大きくなります。
- スマホやタブレットでのアクセスが伸びている(もしくは比率が高い)場合
- 少なくともスマホ、タブレット、PCへのデバイス対応をしたい場合
- ページ数が比較的多く、更新頻度が高い場合
- 少ない人員で効果的に各デバイスに対応したい場合
- 検索エンジンからの流入を重視する場合
逆に、以下のような場合はその導入効果は大きく得られない可能性があります。
- そもそもマルチスクリーン対応が必要ない場合
- 更新頻度も、ページ数も少ない(ex単品通販など)場合
- レガシーブラウザ対応が必要な場合
- デバイス毎にユーザ利用シーンが全く異なる場合
参考:ECサイトにレスポンシブWebデザインは不向き?レスポンシブが向いているサイトとは
これらの導入効果を考え、そもそもレスポンシブECサイトを導入すべきかどうか、そもそもの「導入目的」を明確にする必要があります。
ページ読込速度の問題解決
この問題は導入検討の際に必ず必要となります。これを検討しておかなければ、いざレスポンシブECサイトを導入したにも関わらず『ページ表示が遅すぎて売れない』という結果になってしまいます。
そもそも、レスポンシブECサイトには「ページ読込速度が重い」という問題がありました。レスポンシブECサイトはどのデバイスでも同じソースコードや画像などのコンテンツを利用するために、スマホでも大きなサイズのページ・コンテンツをダウンロードしてしまうためです。ですから、通常のサーバ上にレスポンシブECサイトを構築してもこれらの問題は解決できません。
これらを考慮するとEC-CUBE等のオープンソースを利用する場合や、フルスクラッチでシステム構築する場合は注意が必要です。
このページ読込速度の問題解決のために、EC用アプリケーションや制作サイトのみならず、EC用のアプリケーションを運用するサーバサイドでの処理(RESS)が必要となります。
また、ASPを利用する場合も同様に、これらのRESSやCDN搭載のレスポンシブECサイト専用ASPを選定する必要があります。
これらの処理をサーバ側で施すことで、以下のように読み込み速度に大きく違いが出ます。
オープンソースのECCUBEとレスポンシブEC専用ASP-aishipRのレスポンシブWEBデザインでのECサイトロード時間比較
【1】普通のサーバ上に構築したECCUBEレスポンシブECテンプレートサイト(右)
ロード時間……6.42秒
【2】RESS技術やCDNが施されたaishipRサーバ・プラットフォーム上に構築したaishipRレスポンシブECテンプレートサイト(左)
ロード時間……2.65秒
国内の主要な非レスポンシブECサイト構築ASP・モールの5社-10店舗のLTEでのスマートフォン平均表示速度(ロード時間)の比較
aishipR 2.85秒
主要ASP5社平均 4.02秒
※詳細は「速いレスポンシブECサイト。もう遅いと言わせない、レスポンシブWEBデザインのECサイト表示速度」
表示速度は売上効果に直結する部分ですので、これらのことを考慮すると、『レスポンシブECサイトはレスポンシブEC専用プラットフォーム(サーバ、ネットワーク、アプリケーション)上で構築運用すべき』ということが分かります。
その他、構築の際に抑えるべき点等は諸々ありますが、大きくこれまでのECサイトとは変わりありません。まずは、この2点を導入検討の際に大前提として検討をお勧めします。
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