《Google Analytics》 数値に惑わされないアクセス解析【ページビュー数編】
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前回の記事ではアクセス解析の直帰率についてご紹介したので、今回はページビュー数(PV数)についてまとめました。
一般的にページビューは多い方が良いと思われがちですが、果たしてそこだけに注目していれば良いのでしょうか?
様々な視点からページビュー数について考えていきたいと思います。
ページビュー数とは何か?
そもそもページビュー数とはどんなものでしょうか。確認してみましょう。
ページビュー数(PV数)
⇒サイトのページが全部でどれだけ見られたか(のべ何回表示されたか)
例えば、
- カルテットのトップページを見る
- 当コラムを見る
- 直帰率のコラムを読む
というようにページ遷移したユーザーは、ページビュー数が3となるわけです。
訪問別ページビュー数って何?
ページビュー数の中でも、一般的にweb担当者の方がよく指標とするのが『訪問別ページビュー数(平均PV)』です。
それでは訪問別ページビューについても確認しましょう。
訪問別ページビュー数(平均PV)
⇒サイトへ1回訪問するごとに、ページをどれだけ見たか
(サイトのページビュー数÷訪問数=訪問別ページビュー数)
つまり、サイトに来た人がどれだけページを見てくれたのかという指標になるわけです。
そして、一般的には訪問数ページビュー数が多い方が良いサイトと認識されがちですが、
果たして本当にそうなのでしょうか?
『ページビュー数が多い = たくさん見られた』 ということ
前回もお話しましたが、アクセス解析で分かるのはユーザーの動向の結果であって、数字一つで良し悪しを判断することはできません。
つまり、ページビュー数が多いという結果から分かるのは『ページをたくさん見てくれた』ということで、それが良いか悪いかは、当初の目的と合っているのか否かで決まります。
それでは実際に、訪問別ページビュー数からどのようなことが読み取れるのかを確認しましょう。
訪問別ページビュー数から読み取れること
訪問別ページビュー数をから分かることはたくさんあります。
ここではよくあるご相談をもとに、いくつかご紹介します。
【その1】 ECサイト等でページビュー数が5ページ以上の場合
通販サイトや不動産の物件紹介サイトは、ユーザーが商品等をあちこち見て回る傾向があるため、
『PV数が多い = たくさん商品を見ている』ということになります。
きちんとサイト内で成約やお問い合わせが完了していれば問題はありません。
しかし、PV数は多いのに販売に結びついていない場合は要注意です。
ユーザーフローやコンテンツレポートを確認し、きちんと購入画面やお問い合わせフォームへ誘導できているのかを確認しましょう。
【その2】 コーポレートサイトでページビュー数が1~2くらい
コーポレートサイトでPV数が伸び悩む場合、よくあるケースは
- 次にどのページを見れば良いのか分からない (サイト内の導線が悪い)
- 検索してきたユーザーの欲しい情報が無い (LPOができていない)
この2つのどちらかです。
PV数が少ない場合はサイトの滞在時間も併せて確認し、『そもそもページをきちんと見てくれているか』という点も確認する必要があります。
【その3】 検索キーワードから見込み度の高いユーザーを見つける
Google Analyticsの標準レポートから、
トラフィック>サマリー>キーワード を確認すると、
ユーザーの検索キーワードごとに訪問別ページビュー数を確認することができます。
この数値から
- どんな検索キーワードのユーザーがサイト内容に興味を持つのか
- メインキーワードでのサイト訪問者は、きちんとサイトを閲覧しているのか
などを確認することができます。
まとめ
前回の直帰率同様、数字の増減はユーザーの閲覧結果であり、一つの指標でしかありません。
特にユーザーサマリーで確認できる数値はサイト全体の統計なので、新規訪問者とリピート訪問者の区別すらしていない数字です。
「PV数が増えた!よかった!」
「今月は0.5ページ減った、どうしよう」
こんな風に数字だけ追うのではなく、ユーザーがサイト内でそう動いた理由を考え、より良いサイト運営をしていきたいですね。
次回は意外ときちんと設定できていない、Google Analyticsの目標設定について改めてご紹介したいと思います。
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