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前回の記事でSEOの観点から見たレスポンシブECサイトのポイントを解説しましたが、今回はサイト構築の際に気をつけなければならないポイントや注意点を解説したいと思います。

1. レスポンシブECサイト構築ワークフローのポイント
2. レスポンシブECサイトならではの注意点
3. コンテンツ企画から考え直す必要性
4. プラットフォーム(ショッピングカートやCMSなど)から考え直す必要性

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1. レスポンシブECサイト構築ワークフローのポイント

レスポンシブWEBデザインでECサイトを構築すると、ワンソースマルチデバイス対応なのでデバイス毎に別々のコンテンツを企画する必要がありません。まずはモバイル(スマートフォン)向けに最低限必要な情報を精査することで無駄を省き訴求力の高いECサイトのコンテンツを作成することができます。

PCやタブレットなど大画面向けのコンテンツはモバイル(スマートフォン)向けをベースとし大画面を活かした情報を付加することでさらに訴求力を高めることができます。逆に大画面から企画してしまうと無駄な情報が増え煩雑なページとなってしまいがちです。

またレスポンシブECサイトは、ブラウザ幅を変更するだけで画面サイズに合わせたレイアウトを確認できる基本のCSSを用意すれば、少しのCSSを画面サイズに合わせて追記するだけ、HTMLもひとつのファイルを編集するだけになるためECサイト構築やコンテンツ編集の手間を軽減できます。

2. レスポンシブECサイトならではの注意点

ECサイトにおいては特に商品詳細ページの訴求力が重要です。大画面向けの商品詳細ページと小画面向けの商品詳細ページでは訴求できる情報量が異なるため、大画面の場合は少しでも多くの情報を載せたくなります。逆にモバイルなど小画面の場合は情報量が限られます。

古来よりモバイル環境では情報が少ない方が良いという風潮があるのは確かです。だからといって商品の魅力を伝える情報をただただ減らせばいいのでしょうか?

いや、違います。

それらの風潮は通信速度の問題やデバイスのサイズの問題が起因する風潮であることをしっかりと理解すべきなのです。ECサイトで重要なのは何と言っても商品の情報の訴求力ですので、単に情報を減らすのではなく、モバイルの特性に合わせた閲覧しやすいコンテンツを作ることが非常に重要です。

統計データでもモバイル(スマートフォン)ECサイトでのコンテンツ量(情報量)の少なさがユーザの最大の不満であることが示されています。

情報を減らすのではなく、PCと同等の情報をどのように見せるのか?という工夫が必要になります。

3. コンテンツ企画から考え直す必要性

レスポンシブECサイトはモバイルファーストでコンテンツを企画し構築することで、本当に必要な情報を整理することができます。小さい画面で十分に商品の魅力を伝えられるようにしっかりとECサイトのコンテンツを企画し直すことが重要です。

大は小を兼ねます。モバイル(スマートフォン)ECサイト向けに企画したコンテンツはそのまま大画面でも十分訴求力を持ったものとなります。その上でECサイトにレスポンシブWEBデザインを利用することで、

・商品画像をPC向けに表示し直す
・商品画像を追加する
・お客様の声の表示件数を増やす

などの大画面向けのコンテンツを追加することでさらにPCやタブレットなど大画面向けの訴求力を高めることができます。

4. プラットフォーム(ショッピングカートやCMSなど)から考え直す必要性

しかしながら、既存のECサイトのプラットフォーム(ショッピングカートやCMSなど)では上記のようなモバイルファーストを意識したものは見かけません。特にモバイルページは機械的に情報量を減らしたものばかりが目立ちます。なぜならそれらのECサイトのプラットフォームはPCファースト前提の作りとなっているためにこのような問題が生じてしまうのです。

ですからレスポンシブWEBデザインでECサイトを構築運営するためには結果的に今利用しているプラットフォームを変更する必要があります。

今後ますますモバイルでのウェブ閲覧が増えていく中で、モバイルで訴求が高いECサイト構築が必要不可欠となります。そのような中で昨今モバイルファーストでのECサイト構築にはレスポンシブWEBデザインの導入がよいとされています。

レスポンシブWEBデザインに対応したプラットフォーム(ショッピングカートやCMSなど)でECサイトを構築することが今後のECサイト運営の勝敗を分けることになるかもしれません。

( スマートフォンECクラウド型ASP『aiship(アイシップ)』河野 )

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