モバイルファーストECサイトに必要な3つのステップ
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▼モバイルファーストECサイトとは
WEBサイトを考える上で『モバイルファースト』という概念が浸透しつつあります。この概念の登場の背景にはインターネット利用端末のモバイル化があります。
モバイル化の市場観については私が2011年3月に記載している記事(http://www.aiship.jp/knowhow/archives/140)もご参照いただければと思いますが、ポイントとなるのは近い将来(2014年~2015年頃)にインターネット利用についてモバイル端末がPCを抜くという予測です。最もインターネットを利用される端末が“モバイル”になるため、WEBの事業も“モバイル”を中心に考えようというのは当たり前のことです。
弊社サービスaishipは2006年のリリース以来、モバイルファースト時代のために作ってきたモバイルECサイト構築運営のためのASPサービスですので、ようやく本当に多くの方のお役に立てる時が来るように思います。
『モバイルファースト』とは、上記のような市場観を背景に、WEBサイト運営を考える際には、まずはモバイルサイト構築運営を中心に考え、必要に応じてPCやタブレットに展開していくという考えです。アップルやマイクロソフトはすでに昨年、これらの概念を取り入れて事業展開を行っています。
最近ではヤフー新CEOの宮坂さんが「スマホ・ファースト」というモバイルファーストのコンセプトを掲げました。ネット利用端末がパソコン中心からモバイルへシフトするに合わせて、事業の重点をモバイルにシフトしていく考えの象徴で、新しいサービスが次々に生まれるネット業界で成長を保つには、「スマホ・ファースト」ができるかどうかにかかっているということを示唆されているのでしょう。
ECサイトにおいても同様、大きなパラダイムシフトが必要とされています。モバイルファーストECサイトとはモバイルを中心にECサイト展開を考えることです。多くの事業者様がこれまでのPCを中心としたECサイト運営からモバイルを中心としたECサイト運営、モバイルファーストECサイトにシフトする必要があります。
先日の日経新聞(2012年8月4日)でもスマホ対応が増収の要因として記事になっていた楽天決算発表では、三木谷さんが『スマホ経由の比率は3年以内に50%に達する』という見通しを出しています。モールでのスマホ対応は基本的にモール側が実施しますが、本店サイトについては各自が自社でモバイルファーストECサイトへと移行していく必要があります。
最近のaiship新規契約ユーザさんにも『EC事業をモバイルファースト展開するため、aishipでのモバイル本店ECサイトを構築する』という方が増えてきているのも、このような市場の背景があるからでしょう。
▼モバイルファースト時代を目前にしたECサイト運営の問題点
しかしながら、『モバイルファースト』という概念を知らずにEC事業へ投資、サイト運営をされている方があまりにも多いように感じます。まだBtoBの商品を扱っていらっしゃる事業者様であればいいのですが、全くそういうわけではありません。
今一度立ち止まってでも、しっかりと自社事業の先を見越したECサイトへの投資・事業展開を考える必要があるのではないでしょうか。特に多いのは『現場に任せている』という事業者様で、現場は『忙し過ぎて新しいことを考えたり取り入れたりする余裕がない』という場合です。
現場は日々の業務をこなすことで手一杯、その上少人数で売上目標を背負っているにも関わらず『モバイルファースト』なんてややこしいことはできません。『これまで手をかけてきたPCサイトの上に、スマホECサイトをまた一から別に新規で構築・・・』という気持ちにはなかなかなれません。
先日、スマホECの取組を検討するとのことで訪問した30代女性向けのコスメ通販をされているクライアント様でのことです。早くモバイルファースト展開すべき商材にも関わらず、EC運営の責任者の方は『PCの売上がほとんどでモバイルでは20%程度しか売れていないため、自社商品はまだしばらくはPC中心、スマホはボチボチやっていきたい、あまり自社商品がスマホで売れることが考えにくい』というお話しでした。
しかし、よくよく話をするとスマホを取り組まないといけないことは重々承知であるが、次のことを考えるとあまり積極的に取組みたくないとのことでした。
・EC運営については少数で行っているためこれ以上手が回らない
(新たにスマホに手をかけられない)
・現状のPCサイトは完全スクラッチで作っているため、スマホECを追加検討すると大きなコストになる。
・またこれらのコストをかけるだけのメリットを経営者に理解させるのが手間である。
要は、現場レベルではスマホの必要性はわかっているが、現場でのリソース不足のため経営者が騒ぐまで待っておこう・・・ということです。
別の訪問先の下着通販の会社様も同様で、ご担当者様レベルではスマホの重要性は理解されていますが、『私が全てやらなければいけないので、スマホECを新たに取組みたくない・・・』ということです。その上ECサイト全般を受託制作の協力をされている会社様も『モバイルファースト』の概念が低く危機感も持っていないようで、このような会社様に支援されているクライアント様はある意味「かわいそう」なのかもしれません・・・
このように現場がモバイルファーストで考えられない理由の多くは
『人手が少なく、手間が増えることを恐れて、新しい取組ができない』
『現状はPCの売上が中心なのでスマホへ舵を切れない』
『これまでPCのシステムを構築して運営してきているので、そのベースは変えられない』
など『現場レベルでは判断ができない』ことが多いようです。
モバイルファーストという概念は現場レベルではなく、経営レベルでコンセプトを打ち出し、しっかりと現場へリソースの配分を合わせて指示する必要があるように思います。なぜならば会社の生死を分けかねない大きなパラダイムシフトで、場合によってはこれまでの“PCサイト”という資産を捨てまで“モバイルサイト”へ注力する必要があるかも知れないからです。これは現場レベルで判断ができることでは到底ありません。
▼モバイルファースト時代に向けて実施すべきECサイトの3ステップ
モバイルファーストの必要性を感じた現場は必ず経営層と、モバイルファーストを決定した経営者は必ず現場担当者と、以下の3つのステップについて情報共有する必要があります。
【ステップ1】2年後の市場をイメージする
まず始めることは『2年後の市場のイメージ』です。方法は簡単です。感覚値でも結構ですので次のことを今行ってみてください。
『2年後、2014年の8月、自社ECサイトに訪問してくる方10人中何人くらいがスマートフォン?』
ここで、半数以上をイメージされたのであれば、何の迷いもなく御社のサービスの展開は『モバイルファースト』で考えるべきです。しかも今すぐ経営方針を変更すべきでしょう。
そもそも検討がつかないという方は、まずは現状の自社ECサイトスマートフォン訪問者の比率について直近12か月間の推移をグラフ化してみてください。(方法はhttp://www.aiship.jp/knowhow/archives/1136を参考ください)
【ステップ2】経営方針とリソース配分を決める
経営方針が決まれば、次に重要なことは『モバイルECサイトへのリソース配分』です。はっきり言ってこれが無いと現場は確実に人手不足で実行できません。人員、日々の業務、お金等を今後は“モバイルECに費やす”ことが必要です。理想は『PC=現状維持のための最低限のリソース、モバイル=その他すべてのリソース』くらいでしょうか。場合によってはこれまでのPCサイトへのリソース配分を止める(PCサイトをやめる)くらいの大胆さも必要かもしれません。
いずれにしても自社サービスは『モバイルファースト』へ舵を取るのかどうかを決定して、リソースを確保して現場⇔経営者で同じ意識を持つ必要があります。
【ステップ3】モバイルEC構築運営を考える
ステップ1,2を実施してから、スマホECサイトをどのように構築していくのか?と考えるようにしてください。さもないと経営者は『スマホ対応に急ぐ』、現場では手間を恐れて『容易なスマホ対応を』というように、今後最大に重要なスマホECサイトに対して結局中途半端なスマホ対応を行い、お金を捨てることになりかねないからです。
特にモバイルファーストECサイトで次のような発想は好ましくありません。
・PCサイトを自動変換させてスマホ対応
・既存のPCシステムに追加カスタマイズしてスマホ対応
・PCサイトのコンテンツを流用してスマホ対応
その理由はモバイルファーストではないからです。上記のように考え運営したサイトは結局『PCを中心に運営したモバイルEC』であり、本当に手に入れなければいけないモバイルECの『ノウハウ』は手に入らないでしょう。
モバイルファーストとは“モバイル中心にすべてを考える”ことから始まるのです。ECサイトもまずはモバイルサイトありき、ですのでシステムもモバイルが中心です。となればスマホECサイトは“真剣に”構築運用しなければいけません。『モバイルECは一から構築し直す』ことが必要となるのです。
差し迫ったモバイルファースト時代に向けて、もはや『自動変換ツールでとりあえず・・・』なんてしている時間もお金ももったいないと思う必要があります。
▼モバイルファーストECサイトに必要なASP
aishipはモバイルECを中心としたサイト運営向けのASPです。すでにaishipのクライアント様にはPC:モバイルの売上比率が2:8程度の『モバイルファースト』のクライアント様が多くあります。aishipはそのような既に『モバイルファースト』の市場となっているクライアントの運用実績やノウハウを踏まえ、モバイルECサイトを中心としたPCサイトコンテンツ運用方法も大きく変化させ、モバイルファーストECサイトに最適なASPを追及いたします。
真剣にモバイルファーストECサイトを検討されるのであれば、是非とも私(岩波)もご一緒させてください。ご連絡の際には『モバイルファーストECサイト検討しているので岩波に相談させて欲しい』とお気軽にご連絡ください。きっと事業展開を考える上でお役に立てると思います。
aiship モバイルファーストECサイト構築お問合せ窓口
[TEL]0120-173-163 [メール問合せ]https://aiship.jp/inquiry/
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■aishipスマートフォン&モバイルEC事例・ノウハウ集
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