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「このサイトのRSS、閑古鳥が鳴いているのでは?」と思うサイトに出会うことがある。最近ネットを見ていると、さすがに1年前に比べてRSSアイコンが掲載されているサイトが増えたと思う。サイトリニューアルの際にRSS対応するのはもはや常識になっているようでもある。引き金になっているのは、OSやブラウザのRSS対応であることは言うまでもない。しかし、残念なのは、そのRSSに発信側の愛情が感じられないケースが目に付くことだ。RSSは、ただ単に対応すればよいというものではない。ユーザーにとって使いやすいRSSを設計・実装しているかが明暗を分けるのだ。

1.RSSについてよくある誤解

RSS対応するときに最も陥りやすい誤りは、ターゲットユーザーのITへの理解度・習熟度に合わないアプローチだ。たとえばごく一般のユーザーを対象にしたサイトがRSSアイコンをサイトに掲載しておくだけというケースはその代表例だ。せっかくRSS対応するのだからRSSリーダーを使いこなしているようなITに詳しい一部のユーザーの便宜さえ図れればよいということでもあるまい。RSSを限られた人にしか使ってもらえないのではもったいない。RSSの囲い込みパワーは果てしなく大きいのだから、どうしたらできるだけ多くの人に使ってもらえるのかを真剣に考えて行うべきだ。

RSSは、やり方さえ工夫すれば、今からでもすぐに幅広いユーザーをどんどん囲い込んでいけるパワフルな手法だ。だが意外にこのことは認識されていない。「RSSリーダーが一般に普及するまで待たないと、RSSでの囲い込みはできない」と勘違いしている人が多いのだ。どうしてこのような勘違いが起こるかというと、「RSS対応=RSSリーダーを持っている人に登録してもらえるようにRSSのアイコンをサイトに掲載すること」と思い込んでしまっているからなのだ。こういった理解だと確かに、RSSリーダーが普及するのをじっと待たないといけない。しかし実際には、コンテンツをXMLで配信しさえすればRSS対応したことになるので、RSSアイコンをサイトに掲載するか否かは関係ない。RSSアイコンの掲載は、ユーザーにRSSを登録してもらうための方法のひとつにすぎず、方法はこれに限らない。だから企業は、RSSアイコンを掲載することに固執せず、ユーザーにとって最もスムーズにRSSを登録して読んでもらえる方法を一から検討するべきなのだ。

2.RSS成功のための、4つの前提条件

では理想的なRSS対応法とはどのようなものか。まずRSSアイコンの掲載についていうと、これだけでユーザーをRSSで囲い込もうと思ったら、正直これは一般的には相当に厳しい。これではRSSという概念を知っているようなハイレベルITユーザーしか反応しない。たとえRSSアイコンについての詳しい説明がなされていても厳しい。仮に女性向けの雑貨のサイトがあったとしよう。これらのユーザーが一生懸命RSSの説明を読むだろうか。最初に「RSS」という難しい言葉が出てきた瞬間、無意識のうちに避けるだろう。たとえちらっと目をやったとしても、長い説明を読みこれまで全く知らなかった新しい概念を頭に叩き込むという面倒臭いことをしてまで、なんだかわからぬRSSとやらを使ってみようとは思わないだろう。消費者とは普通そういうものだ。彼らに困難を強いるのではなく、企業が彼らに歩み寄る努力をしなくては彼らはついて来ない。つまり、マーケティングの基本的な考え方がRSS展開においても必要なのだ。

ターゲットユーザーはどのような人たちなのか、ITへの理解度や習熟度はどの程度か、どんなことに関心があるのか、こういったことを突き詰めていくと、貴社にとっての最適なアプローチ法が見えてくるはずだ。答えは必ずしもひとつではないが、ITについて特に詳しくも関心も高くない一般のユーザーにスムーズにRSSを使ってもらうためには、貴社RSSがプリセットされたシンプルなRSSリーダーを提供するのが効果的だろう。その際にRSSという言葉を使う必要は無い。「新着情報を取得するツール」であることを理解してもらえれば十分だ。RSSは裏で動く技術すなわち黒子であって、ユーザーがその言葉と仕組みを理解する必要はない。使っているうちにだんだん慣れてきて「あ、これはRSSリーダーだったんだ」とわかり、ブログなどを登録する人も次第に出てくるだろう。初心者にこんなことまでをダウンロードする時点で理解させる必要は無い。最初のハードルは低いほど良い。

ここでRSSが成功するための4つの前提条件に触れておこう。
1.ユーザーがRSSリーダーを持っていること
2.ユーザーがRSSを登録してくれること
3.ユーザーがRSSをクリックしてくれること(貴社HPに来てもらいたい場合)
4.ユーザーがRSSを継続してくれること

1と2は、さきほど延べた方法で独自RSSリーダーを提供すればクリアできる。3は、広告モデルのメディアサイトの場合特に重要だが、思わずクリックしたくなるような見出しづくりを心がける必要がある。4は、例えば独自RSSリーダーを提供する場合、ダウンロードはされたもののあまり継続されないデスクトップツールのようにならないよう、コンテンツ設計、機能設計、より面白い使い方へのユーザーへの啓蒙を図っていく必要がある。コンテンツ設計においては、RSS配信する情報の本数や更新頻度の最適化、フィードの分類の仕方がポイントだ。

3.まとめ
結局、RSSも手抜きから得られるものはない。

昔、パソコン一人一台が企業に普及したり、次々と企業がホームページを立ち上げ始めたりした頃、パソコンは本当に生産性に向上するか、企業ホームページは役に立つのかといった議論が盛んにされたものである。答えは、それら自体がどうのということではなく、いずれも「やり方次第」であった。RSSもまさに同じと言える。

RSSは、サイトのファンのリピート率を最大化する究極の技術だ。将来的には全てのユーザーがなんらかの形でRSSを使うことになるだろう。そうなると、RSS登録されていないサイトから人の足は急激に遠のくだろう。企業として、いかに自社RSSとユーザーの接点を最大化しておくかは、避けては通れない重要課題である。

現に私は100サイトほどをRSSリーダーで読んでいる。これらのサイトの見出しは一日に数回チェックするなど頻繁にリピートするが、これ以外のサイトは何か特別の目的があって検索から行くなどする程度であまり行かない。またRSSリーダーで読んでいたものであっても、内容がいまひとつだと思うようになると登録解除する。私のような使い方をする人は増えていくだろう。だから、できるだけ多くの人のRSSリーダーに取り込んでもらうこと、継続してもらえるコンテンツを配信し続けることが配信側にとって重要なのだ。

以上

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