食品値上げ収まる気配なし…キャノーラ油は1.5倍。レギュラーコーヒー、スナック菓子なども価格上昇【インテージ調べ】

2020年の店頭販売価格に比べ、「キャノーラ油」が150%、「サラダ油」は128%、「マヨネーズ」も120%に。レギュラーコーヒー、スナック菓子など嗜好品も価格上昇

インテージは、全国約6,000店舗より収集している小売店販売データ SRI+®(全国小売店パネル調査)をもとに、「実際に購入をする店頭販売価格の値上げ」についての調査を2022年5月に実施した。

食用油の価格上昇に伴い「キャノーラ油」が150%、「サラダ油」は128%、「マヨネーズ」も120%に

原材料や各メーカーなどの相次ぐ値上げのニュースが連日報道される2022年。実際に生活者が購入する店頭価格にもその影響が色濃く出始めた。

値上げ本格化以前の2020年平均と比較して、2022年5月には「キャノーラ油」が150%「サラダ油」は128%、食用油を材料とする「マヨネーズ」も120%と大幅に上昇した。

調味料については、「醤油」が111%、「砂糖」110%と上昇。加えて、輸入小麦の値上がりなどにより、「小麦粉」「食パン」「スパゲッティ」も上昇した。

さらには、「レギュラーコーヒー」や「スナック菓子」などの嗜好品も価格が上昇するなど、広範囲の値上げが確認された。

また、4月にメーカーの値上げ表明が続いた生活雑貨については、原材料高、世界的なサプライチェーンの混乱などが今後も続く可能性が高いことを考慮すると、さらなる値上げが予想される。

値上げに対する生活者の行動は?

今年5月、店頭販売価格が2020年比1.5倍の「キャノーラ油」は、前年同月と比べて販売容量が74%に減少。一方、値上がりがやや緩やかな「サラダ油」は前年同月と比べて販売容量は145%に上昇した。比較的高い価格だが健康を前面に押している「こめ油」に至っては、昨年5月から130%以上を維持している。

比較的安価な「キャノーラ油」に価格の優位性が失われつつある昨今、結果として健康訴求などが反映され、生活者の購買行動にシフトが生じたようだ。

調査概要

  • 【調査データ】全国約6,000店舗より収集している小売店販売データ、SRI+®(全国小売店パネル調査)
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