自分の会社が好き? 経営層は8割超だが一般社員だと5割未満というホンネ【博報堂調べ】

「AIに取って代わられる」「自分の専門職が不要になる」と思っている経営層は3割未満だが、一般社員はほぼ5割。

博報堂(HAKUHODO X CONSULTING)は、意識調査「会社と私の本音調査」の結果を発表した。経営層・管理職層・一般社員の3層それぞれに対して、働き方や仕事に関する本音を聞いている。

一般社員は自社に誇りが持てず、副業にかなり前向き

まず「自分の会社が好き」「自分の仕事が好き」「自分の職場が好き」「自分の会社に誇りを持っている」という4項目について質問すると、「はい」という回答は経営層>管理職層>一般社員の順に多かった。「自分の会社が好き」という回答は経営層だと84.7%だが一般社員は48.9%、「自分の会社に誇りを持っている」という回答は経営層だと84.3%だが一般社員は43.6%と、倍近いギャップがあることが明らかとなった。

次に「会社が副業を認めることに賛成」「自分で副業をしたい」「今の仕事よりやりたいことがあれば、すぐにでも今の仕事をやめたい」と、副業関連の3項目について質問すると、こちらは一般社員>管理職層>経営層の順に「はい」が多い。「会社が副業を認めることに賛成」はすべての立場で6割を超える。一方、立場の違いもあるが「自分で副業をしたい」は一般社員68.0%に対し、経営層は39.7%に留まる。自身が副業をするかどうかは別として、一般社員が副業にかなり前向きであることは、経営層は意識しておくべきだろう。

最後に「働き方を変えなくても自分は定年(引退)まで乗り切れる」「現在自分が専門とする職種は、今後必要とされなくなる」「今の仕事は将来AI等に取って代わられる」と、働き方関連の3項目について質問すると、「自分は定年(引退)まで乗り切れる」は経営層が高いが、「必要とされなくなる・取って代わられる」という意識は一般社員のほうが高い。立場の問題より、経営層ほど年齢が高いことの影響が強いと思われるが、4割~5割ほどの社員が悲観的なビジョンを持っていることとなる。

コミュニケーションは経営層の一方通行になりがちだが改善意欲も高い

「各層間のコミュニケーション」について、現状と今後を聞くと、まず現状については、経営層の過半数が一般社員とも管理職とも「コミュニケーションをとれている」と思っていたが、逆に一般社員側は33.3%、管理職層は41.0%に留まっている。また一般社員と管理職とでは、「コミュニケーションがとれている」と考えているのは一般社員側(41.3%)も管理職側(47.8%)も半数に満たなかった。

ただし、今後の理想としては、どのやりとりでも8割ほどが「相互の良好なコミュニケーション」を望んでいた。特に経営層はコミュニケーション改善に積極的なようだ。

調査概要

  • 【調査対象】全国の100人以上の企業に勤務している人
  • 【調査方法】インターネット調査
  • 【調査時期】2021年2月
  • 【サンプル数】1,250サンプル(経営層300名、管理職500名、一般職450名)
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