メルマガの購読、仕事用よりプライベート用が盛ん。毎日11通以上読む人がほぼ半数【ベンチマークジャパン調べ】

メルマガきっかけで、企業SNSアカウントやYouTubeを見に行くことがある人は7割。

ベンチマークジャパンは、「日本のメルマガ購読調査2021」の結果を発表した。20代~60代の会社員・公務員・自営業を含めた経営者を対象に、メールマガジン(メルマガ)の購読状況・配信状況などを調査した。4,393人(事前調査)、712人(メルマガ受信者を対象とした本調査)が回答している。

仕事用よりプライベート用にメルマガを受信、利用しているのは「Gmail」

まず4,393人全体に「仕事・プライベートを問わず、メルマガを受信しているか」を聞くと、74.9%がメルマガを受信していた。世代別では年齢層が高いほど購読率が高い。

続いて、メルマガを受信していると回答したうちの712人に、利用しているメールサービス(メールクライアント)を聞くと、仕事用でもプライベート用でも「Gmail」がトップ。2位は、仕事用だと「Outlook」が多いが、プライベート用だと「Yahoo!メール」が多かった。業務でOffice 365を使うといった理由で、親和性から仕事ではOutlook利用者が多いのかもしれない。なお「その他」の回答は、50代・60代が多かったという。

「1日に受信するメルマガの平均数」は、仕事用では「1~5通」という人が多いが、プライベート用では6通以上の受信数を答えた人が多く、業務のメルマガより趣味などのメルマガのほうが購読されている様子がうかがえる。

ただし“受信だけして読まない”というケースもメルマガでは多い。そこで「1日に開封して読むメルマガの平均数」を聞くと、「1通~5通」という人が、仕事用だと38.8%、プライベート用だと35.1%で主流を占める。ただし「6~10通」は仕事用だと15.4%、プライベート用だと23.2%と、やはり仕事用は数字が落ちる。ただし全体では、11通以上読むという人が仕事用で4割、プライベート用で5割ほど存在する。

なお「メルマガを読むのにかけている時間」は、仕事用・プライベート用ともに、1日あたり「1~5分程度」が最多。以下「1分未満」、「5~10分程度」といった回答が上位となった。相当なスピードでメールを読んでいる人が多いようだ。

「メルマガを読む時間帯」を聞くと、仕事用メールアドレスでは「12時~15時台」26.6%、「~9時台」21.2%、「10時~11時台」14.4%が上位。プライベート用メールアドレスでは「21時~23時台」33.4%、「19時~20時台」19.2%、「12時~15時台」が上位だった。仕事用は業務時間や通勤時間に、プライベート用は帰宅後に読まれていることが多いようだ。

なおメールを読むデバイスは、仕事用・プライベート用ともに「両方だが、PCが多い」が最多。仕事用ではPCの比率が高く、プライベート用ではスマホの比率が高かった。年代別では若年層ほど「スマホのみ」との回答が多い傾向が見られた。

メルマガへの誘導・メルマガからの誘導に、まだまだ課題あり

「メルマガを開く、開かないの判断にもっとも影響するところ」を聞くと、「件名・タイトル」48.9%がほぼ半分を占める。以下「送信元名」24.0%、「本文プレビュー」15.7%も、開封の判断に重視している人が多い。なお、「上記に関係なくすべて開く」という人も7.3%存在した。

「サイトのメルマガ登録フォームから、自らメルマガ購読を申し込んだことがあるか」を聞くと、77%が「ある」と回答。「特にどんなコンテンツを期待して登録したか」という設問では、「最新情報、ニュース」67.7%、「セール、クーポンなどお得な情報」58.6%、「商品の情報、カタログ、メニュー」42.3%などが上位となった。「イベントセミナー情報」「ブログ、コラムなど役に立つ読み物」といった声もあがっている。

さらに「メルマガをきっかけに企業のSNSアカウントやYouTubeを見に行くことがあるか」と聞くと、「よくある」19.9%、「時々ある」50.0%と7割が「ある」と回答。逆に「企業のSNSアカウントやYouTubeをきっかけにメルマガを購読したことはあるか」という流れでは、「よくある」20.4%、「時々ある」39.0%と6割が「ある」と回答している。

「メルマガの購読を停止(解除)するときはどんな理由が多いか」を聞くと、「メルマガの内容に興味がなくなった」38.8%と「配信数が多すぎる」33.1%で、全体の7割以上を占めた。ただし「配信停止をしたメルマガの配信頻度」を聞くと、「1日2通以上」23.1%よりも「1日1通」24.6%のほうが多く、「週に4~6通」も22.00%を占める。メルマガの頻度は週1~2通程度が、読者的には「多すぎない」と感じるラインなのかもしれない。

調査概要

  • 【調査対象】20代~60代の会社員・公務員・自営業を含めた経営者
  • 【調査方法】インターネット調査
  • 【調査期間】2021年3月24日~4月25日
  • 【有効回答数】4,393(事前調査)、712(本調査)
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