広告想起率を高めるには、出稿量に加えフリークエンシーをいかに重ねるかが重要【ニールセン調べ】
ニールセン デジタルは、デジタル広告の「広告想起率」と「出稿量(インプレッションやリーチなど)」との関係について分析した結果を発表した。「広告想起率」とは、広告を「見た」「見たような気がする」と回答した人の割合を指す。本調査では、ニールセン デジタル広告視聴率(Nielsen Digital Ad Ratings)の計測実績データをもとに、分析を行った。
リーチ数やフリークエンシーを、プランニング段階で設定していくことが重要
まず、広告想起率と広告出稿量(インプレッション)との関係を、性年代の視聴者属性別に分析した。その結果、全年代(18~64歳)における広告想起率よりも、ターゲットにおける広告想起率のほうが高かった。
次に、広告想起率と広告出稿量(リーチした人数)の関係を、フリークエンシー(接触頻度)で分析した。その結果、フリークエンシーが高かったキャンペーンのほうが低かったキャンペーンと比べ、広告想起率が高かった。広告出稿量を増やすことに加えて、フリークエンシーをいかに重ねるかが重要なことが、あらためて確認された。
さらに、業種ごとの広告想起率と広告出稿量(インプレッション)の関係を見ると、「日用品」「食品」「化粧品」などの業種の広告想起率と比べ、他業種の想起率のほうが高かった。業種によってターゲット条件などは異なるので、広告出稿量と広告想起率がまったく同じく推移しないことがわかる。
ニールセン デジタルは、「目標とする広告想起率や態度変容を得るために必要なKPIとして、ターゲットに対してリーチした人数やフリークエンシーをプランニング段階において設定していくことが重要だ」と指摘している。
調査概要:広告想起に関するアンケート調査
【調査対象】日本全国の18~69歳の男女
【調査対象キャンペーン】2020年2月および3月にニールセン デジタル広告視聴率(Nielsen Digital Ad Ratings)により計測されていたキャンペーンのうち42件
【調査方法】2月と3月それぞれの期間に出稿されていた広告に対して1か月以内に見たことがあるかどうかを質問
【調査期間】2月28日~29日、4月1日の2回
【有効回答数】3,000人
【広告想起率】広告を「見た」「見たような気がする」と回答した人の割合
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