ヤフー、「広告サービス品質に関する透明性レポート」を初公開~2019年度は約2億3千万件の素材が非承認に

“肌の露出が多い画像”など「ユーザーに不快感を与えるような表現」が最多。ジャンルでは化粧品・健康食品・健康雑貨など

ヤフー(Yahoo! JAPAN)は、広告サービス品質向上のための審査実績をまとめた「広告サービス品質に関する透明性レポート」を8月6日に公開した。配信されるタイトルや画像など、広告素材の審査について、広く周知を計るのが狙い。

このレポートによるとヤフーは、2019年度に約2億3千万件の「広告素材(広告のタイトル、説明文、画像、リンク、キーワードなど)」を、広告販売ルール(掲載基準や入稿規定)に抵触したため非承認にしたという。

具体的な広告素材の例では、“肌の露出が多い画像”“胸・腹部など身体の一部を強調した画像”などを含む「ユーザーに不快感を与えるような表現」が最も多かった。一方で、新型コロナウイルス感染拡大により、不適切な広告が増加しており、2020年1月31日~6月30日の期間で、約57,000件の該当する広告素材を非承認にした。

同様に、「売上No.1」など最上級表示を宣伝するもの、広告の主体者の明示ルール(広告主が誰であるか)に抵触しているもの、広告のリンク先サイトの内容と関連のない表現でユーザーをリンク先サイトに誘導するものが禁止されている。

 

商品ジャンルでは、「化粧品」「健康食品」「健康雑貨」で非承認になった広告素材が多かった。2019年度は、これらのジャンルで約978万件の広告素材が非承認となった。「化粧品を塗るだけでシミがとれる」「健康食品を食べるだけで痩せる」など、具体的な効能を宣伝すると薬機法違反となるため、ヤフーでも審査を強化している。

なおヤフーでは、2018年10月にアドフラウド(広告詐欺)対策の強化・ガイドラインの厳格化を行い、約5,900件の広告配信を停止。2019年5月には、“広告品質における3つの価値と6つの対策項目(広告品質のダイヤモンド)”を定義している。

「広告サービス品質に関する透明性レポート」はヤフーの公式サイトより、PDFファイルがダウンロード・閲覧可能。

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