中国の生活者、「アフターコロナ」ではなく「アンダーコロナ」の心理状況。消費行動は消極的【博報堂調べ】

「衛生習慣を続けていきたい」「家族を大切にしたい」という人が8割以上。

博報堂生活綜研(上海)は、「アフターコロナの中国生活者の意識・行動変化調査」の結果を発表した。新型コロナ前後の変化を聞いたほか、2020年2月・3月の同種調査との比較を行い、中国の変化を探っている。

その結果、コロナの流行が収束し約3か月が経過したが、中国生活者の多くは感染第2波に警戒しており、消費行動が消極的になっていることが明らかになったという。

中国の生活者も「衛生習慣を続けていきたい」86%に達する

「生活意識・行動の変化」について、コロナ中と比べて「そう思う」「変わらない」「そう思わない」の3段階で聞くと、「うがい・手洗い・消毒の衛生習慣を続けていきたい」は「そう思う」86%に達している。「家族を大切にしたい」85%、「将来のことを考えて暮らしの備えをしたい」69%も高く、まだまだ“守りの姿勢”が強いと言える。

一方、具体的な行動では、「投資・資産運用・貯金」が「コロナ前から実施」が51%だったのに対し「現在実施」が55%と上昇した。

また毎月実施している「消費晴雨表調査」の“消費意欲指数”によると、2月は62.8ポイントだったが、4月73.5ポイント、5月73.6ポイント、6月73.9ポイントとじょじょに回復を見せている(3月は調査なし)。

消費意識・行動の変化は、まだまだコロナの影響下

さらに具体的な消費行動を計るため、どのような消費意識・行動の変化があったかを聞くと、「外出を控えてネットで購入する」64%、「外出を控えてデリバリーや自炊をする」61%、「外出を控えて家の中の娯楽や趣味を楽しむ」59%が上位。「節約を気にすることが増えた」57%、「コスパの良いものを選ぶ」53%、「金額の大きな買い物を控える」52%など、“コロナの反動で消費増”という段階にはまだまだ遠い。

今後お金をかけたい/節約したい品目を聞くと、「お金をかけたい品目」は「医薬品/保健品」57%、「食品」54%、「保険/運用商品」49%などが上位。「節約したい品目」のは「外食」53%、「時計/宝飾品/香水」48%、「旅行」48%が上位となった。

調査概要(1)

  • 【調査内容】アフターコロナの中国生活者の意識・行動変化調査
  • 【調査手法】インターネット調査
  • 【調査都市】1級都市(北京・上海・広州・深セン)、新1級都市(天津、青島、南京、蘇州、杭州、鄭州、武漢、長沙、東莞、成都、重慶、西安)
  • 【調査対象】20~69歳の一般男女個人1,600名
  • 【調査時期】2020年5月8日~22日

調査概要(2)

  • 【調査内容】消費晴雨表調査
  • 【調査手法】インターネット調査。“消費意欲指数”として
  • 【調査都市】1級都市(北京・上海・広州・深セン)、新1級都市(天津、青島、南京、蘇州、杭州、鄭州、武漢、長沙、東莞、成都、重慶、西安)
  • 【調査対象】20~69歳の一般男女個人1,600名
  • 【調査時期】毎月中旬
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