女性は「日用品」をネット購入、一方「化粧品」はリアル店舗にこだわり?【オプトG調べ】
オプトとコネクトムによる「オムニチャンネルイノベーションセンター」、イグニション・ポイントのオプトグループ3社は、「消費者のデジタルシフト調査」の結果を発表した。日用品、生鮮食品、洋服・靴・鞄、医薬品、化粧品、本、カー用品、玩具、家具、眼鏡・コンタクトレンズ、家電、携帯電話、旅行、保険の14商品カテゴリについて、購入方法などを約1000名に対して調査した。
ネットで購入したことがあるもの、トップは「本」最下位は「生鮮食品」
まず、14品目それぞれについて「ネットでも購入した経験あり」「リアル店舗でのみ購入」のいずれかを聞くと、ネットでの購入経験比率がもっとも高いのは、「本」63%。以下「旅行」60%、「玩具」59%、「洋服・靴・鞄」53%、「家電」47%が上位だった。逆にもっとも低かったのは、「生鮮食品」12%。「医薬品」15%、「日用品」16%にほぼ同じ低さで、ネット購入は滲透していない。理由としては、商品単価、流通網、商品イメージ、消費速度など複数が考えられる。
ネットおよび店頭の両方、どちらかのみ利用は商品カテゴリ次第
購入ルートのパターンとしては、「ネットのみで購入」「ネットとリアル店舗の両方で購入」「リアル店舗のみで購入」の3つになるが、それぞれのトップは「ネットのみで購入」は「本」42%、「ネットとリアル店舗の両方で購入」は「洋服・靴・鞄」33%、「リアル店舗のみで購入」は「化粧品」69%と、大きく異なった。
「ネットのみで購入」上位の「本」「旅行」などは、「リアル店舗のみで購入」も決して低くはなく、両極化していると考えられる。一方、「玩具」のように3ルートが均等に分かれている品目もある。こうした層は“オムニチャンネル潜在層”であり、リアルとネットを組み合わせた顧客体験が有効だと、調査では分析している。
年代別・性別でも違い、女性は日用品でもネット購入を活用
年代別に見ると、「洋服・靴・鞄」あるいは「生鮮食品」といった項目は、ネットでの購入経験が若年層ほど多い。逆に「本」「旅行」などの品目は、年代による傾向がみられない。
さらに性別で見ると、男性のほうがデジタルシフトが進んでいる(ネット購入が多い)のは、「本」「旅行」「家電」など、14品目のうち半数を超える7品目。女性のほうがデジタルシフトが進んでいたのは、「洋服・靴・鞄」「眼鏡・コンタクトレンズ」「日用品」の3品目に留まった。ただし女性の品目は、消費期間の短いものが多く、利用頻度では男性を上回っている可能性がある。
調査概要
- 【調査対象】首都圏に住む20代~60代男女
- 【調査方法】約1000名に対するアンケートおよびグループインタビュー
- 【調査内容】14の商品カテゴリについて、購入実態を聞き取り
日用品、生鮮食品、洋服・靴・鞄、医薬品、化粧品、本、カー用品、玩具、家具、眼鏡・コンタクトレンズ、家電、携帯電話、旅行、保険
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