工科大の新入生、ほぼ全員が「LINE」と「YouTube」を利用【東京工科大学調べ】

前年よりYouTube利用が1割近く増加するなど、若い世代の変化は大きく、独特の傾向が見てとれる。

東京工科大学は、2019年度の新入生を対象に、コミュニケーションツールの利用状況などに関するアンケート調査を実施した。2014年から実施しており、今回で6回目。

SNS:ほぼ全員が使っているLINE、連絡手段や音声通話で活躍

まず主要SNSの利用について聞くと、1位の「LINE」は利用率99.0%とほぼ全員に迫っている。続く「Twitter」は80.7%。3位の「Instagram」55.2%は、4年連続で拡大している。とくに女子では77.1%まで上昇した。同様に「SNOW」「TikTok」も女子人気が強く利用率を押し上げている。「Facebook」は5年間で半減し、9.9%にまで落ち込んだ。

現在利用しているSNS(全体/複数回答)
現在利用しているSNS(男女別/複数回答)

家族や友人との連絡手段としては「LINE」95.9%が断トツの1位。「Twitterのメッセージ」33.3%は前年から8.3ポイントと大きく減少した。一方、ここ数年大きく減少していた「携帯電話/スマートフォンのキャリアメール」は前年から微増し24.8%に回復した。音声通話手段でも「LINE通話」88.6%がトップで、「キャリア通話」58.4%を大きく上回った。LINEの強さが目立つ結果だと言える。

ふだん、家族や友人との連絡に使っているもの(全体/複数回答)
ふだん、家族や友人との通話で利用しているもの(全体/複数回答)

動画配信サービス:ほぼ全員がYouTubeを視聴、若者の必須メディアに

動画配信サービスについて聞くと、「YouTube」の利用率が前年の88.5%からさらに増加し、97.2%にまで達した。すでに若者にとっては基盤の必須メディアとなっていることがわかる。そのほか「ニコニコ動画」39.9%、「AbemaTV」32.2%もやや増加。「Amazonビデオ」は14.5%に留まっている。

現在利用している動画配信サービス(全体/複数回答)

コミュニケーション:入学前に新入生同士でSNS連絡、デザイン学部が積極的

「入学前に新入生同士で、SNSなどで連絡を取り合ったことがあるか」という質問には、39.3%が「ある」と回答。女子(48.3%)が男子(34.2%)を上回り、学部別ではデザイン学部(51.7%)がもっとも高く、工学部(28.4%)がもっとも低かった。

入学前に新入生同士でSNSなどで連絡をとり合ったことがありますか(単一回答)
入学前に新入生同士でSNSなどで連絡をとり合ったことがありますか(男女・学部別)

所有している携帯電話の種類では、「iPhone」76.0%が、調査開始以来5年連続の増加。「その他のスマートフォン」23.0%との差が拡大するなど、“若年層のiPhone人気”が顕著となった。

現在、主に使用している携帯電話(全体/複数・単一回答)

調査概要

  • 【調査対象】2019年度の東京工科大学の新入生(八王子キャンパス、蒲田キャンパス)
  • 【調査期間】2019年4月3日
  • 【調査方法】新入生ガイダンス参加者に調査票を配布・回収(回収率100%)
  • 【有効回答】1,795名(男女比:64%・36%)
調査属性
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