スマホのみでのネット利用が全年代で増加、2,500万人を超える。動画視聴もスマホから【ニールセン調べ】

ニールセン デジタルは、消費者のマルチスクリーン利用状況についての分析結果を発表した。

ニールセン デジタルは、消費者のマルチスクリーン利用動向に関する調査「ニールセン デジタル・コンシューマー・データベース2018」をもとに、消費者のマルチスクリーン利用状況について分析し、その結果を発表した。

この調査は、デバイス(スクリーン)とコンテンツ(サービス)の両面からその利用状況を聞くことで、今日の消費者が、「どのデバイスから」「何を視聴し、どんなサービスを利用」しているのかを俯瞰するための基礎調査データ。2012年より継続的に調査を実施している。

ネット利用デバイス:「スマホのみ」での利用が全年代で増加。特に30代が顕著

インターネットを利用する際のデバイスをみると、2017年と比べて利用率が上昇したのはスマートフォンだけで、他のデバイスはいずれも利用率が低下した(下図、左側のグラフ)。デバイスの組み合わせとしては、「スマートフォンのみ」でインターネットを利用する人が全年代で増加し、特に30代では174万人増加した(右側のグラフ)。

*各年代における「スマートフォンのみでのインターネット利用者」の単純合計は2,519万人。

動画視聴デバイス:スマホでの視聴が最多。定額制有料動画では「TVに接続したデバイス」での視聴が伸長

以下のグラフは、「無料動画」と「定額制有料動画」を視聴するデバイスについて、それぞれ前年と比較したもの。いずれの動画サービスでもスマートフォンから視聴するという人が最も多く、それぞれ65%、48%となっている。無料動画ではパソコン(47%)が、定額制有料動画ではTVに接続したデバイス(40%)が続く。

2017年からの変化としては、共にスマートフォンとTVに接続したデバイスからの利用が増加している一方で、パソコンとタブレットからの利用が減少。定額制有料動画では、TVに接続したデバイスがパソコンを上回った。また、定額制有料動画についての回答者母数が241人から565人に増加している点もおさえておきたい。

スマートスピーカーの利用率は10%。男性・若年層では15%

スマートスピーカーの利用率は、インターネット利用者全体の10%。性年代別にみると、男性は女性よりも利用率が高く、また若年層で利用率が高い傾向がみられた。特に、男性15〜29歳の利用率が最も高く、15%が利用している。

スマートスピーカーの利用率を各動画サービス利用者で比較すると、「定額制有料動画」視聴者では19%で、「無料動画」視聴者の11%に対して8ポイント高くなっている。

調査概要

  • 【調査対象】スマートフォン、パソコン、タブレットのいずれかのデバイスを通して月1回以上インターネットを利用している日本全国の15歳(高校生)以上の男女
  • 【調査方法】インターネット調査(ネットリサーチ)
  • 【調査時期】2018年9月7日~9月10日
  • 【回答者数】2,927名 *上記3デバイスからのインターネット利用者の人口構成比によって割り当て
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