アイレップSEM総合研究所は12月5日、2006年の検索エンジンマーケティング(SEM)業界における10大ニュースを発表した。選定にあたっては、日本におけるSEOの第一人者でもあるSEM総合研究所所長の渡辺隆広氏を中心に討議を重ね、影響度の高いものが選ばれている。
インターネット上の入り口が検索サイトへと移行した現在、企業の広告、マーケティング手法として中核的ポジションを占めるSEMだが、2006年も多くの変化が見られた。さらに、検索エンジン業界の動きは広告・マーケティング関係者のみならず、今や社会的にも大きな関心事となりつつあるが、2006年のSEM業界で最も大きな影響を与えたものとはなにか。
2006年検索エンジンマーケティング業界10大ニュース
1.GoogleとKDDIが提携、モバイル検索を本格スタート
2006年は技術・マーケティング両面でモバイル検索が本格スタートした年となりました。まずauがGoogleとの提携を発表、公式メニューにGoogle検索窓を設置してキーワード検索開始の先陣を切り、ソフトバンクはYahoo!と連携して同じく検索窓を設置。NTTドコモはモバイル検索各社と提携してユーザが選択できる環境を用意しました。検索数は伸びており、モバイルでの検索に慣れ親しむユーザが増加するとモバイルでのビジネス展開も広がっていくと予想されます。
2.大手企業、相次いでGoogleから削除される
著名な企業のWebサイトが相次いでGoogleから削除されたことが話題となりました。海外ではBMW、リコーのサイトが削除されたことをGoogle社員がブログで事例として発表、日本でも大手ネット広告代理店が運営する多数のWebサイトが検索できなくなったことが大きく取り上げられました。検索エンジンスパムに対する厳しい姿勢を示したことで、SEOのあり方についての議論を生むことになりました。
3.経済産業省、国産検索エンジンの開発プロジェクトを開始
Google、Yahoo!による寡占化が進むなか、「国産検索エンジン」が注目を集めました。経済産業省主導の国内の総合家電メーカーや大学が参加する「情報大航海プロジェクト」は3年後を目処に国産の検索エンジンを開発することを発表。国策としての検索エンジン開発やGoogleの危険性を訴えたアピールは賛否両論を巻き起こしました。さらにチームラボの「サグール」、マーズフラッグのMARSFLAGが正式公開、オーストラリアからはムーターが上陸するなど、新興検索エンジンが相次いで登場しました。
以下トピックのみを抜粋
4.LPOツール、各社より相次いでリリース
5.オーバーチュア、グーグル、相次いでモバイル検索連動型広告を開始
6.Yahoo!(オーバーチュア)、広告の新プラットフォーム(Panama)公開
7.どこもかしこも「検索してね」-TVCMと検索のクロスメディア
8.マイクロソフト、Liveサーチを公開、GoogleYahoo!追撃体制へ
9.ビデオ検索が本格化する土壌が整う
10.Google、不正クリック訴訟で和解、9000万ドル
アイレップSEM総合研究所、2006年検索エンジンマーケティング業界10大ニュースを発表
http://www.sem-irep.jp/info/sem200610.html
アイレップSEMサービスサイト
http://www.sem-irep.jp/
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