著作権の一部を放棄してソースコードの自由な利用と頒布を許可することで、オープンコラボレーションを促進して開発を進めていくソフトウェア開発手法、もしくはOSIが定めるライセンス(オープンソースの定義〔The Open Source Definition/OSD〕)に準拠して開発されたソフトウェアの名称。後者の場合、一般的にOSS(オープンソースソフトウェア)と表記される。OSIとは、1998年に設立されたオープンソース領域のハッカーの権利団体でもあるオープンソースイニシアチブ(OSI)のこと。OSSのライセンス認定は、OSIがライセンスレビューを通じて行っており、認められたソフトウェアはOSI認定マークが付与される。
OSSを使った開発はコスト削減以外にもさまざまなメリットがあるが、一方で、OSSならではの制限もある。OSIが制定したライセンスに準拠した利用が求められるほか、コピーレフトが適用される点には注意が必要である。
オープンソースによって開発されたサービスは、OSのLinux、DB管理システムのMySQL、WebブラウザのFirefox、開発言語のPythonなどがある。開発されているサービスの一覧は、日本OSS推進フォーラムの鳥瞰図ワーキンググループが年に1回作成するOSS鳥瞰図で確認することができる。また、日本におけるOSSの最新情報はIPA(独立法人 情報処理推進機構)のOSS最新情報のページで見ることができる。