記録したイベントをレポートで確認する方法
イベントトラッキングで記録されたイベントは、[コンテンツ]>[イベント]レポート群(図1赤枠部分)で確認できる。日ごとに集計されるので、イベントトラッキングを設定した翌日にでも、[コンテンツ]>[イベント]レポート群(図1赤枠部分)を確認しよう。「カテゴリ」「アクション」「ラベル」といった軸(図2赤枠部分)でデータを見ることができる。
- グローバルナビゲーションの[レポート]をクリックする
- 画面の左側にあるメニューで、[コンテンツ]をクリックする
- メニューが開くので、[イベント]をクリックし、[上位のイベント]をクリックする
データの見方の注意点1:直帰率への影響
opt_noninteractionの解説のところでも述べたが、実装の仕方によっては直帰率の解釈に少し修正が必要になるので注意しよう。
具体的には、ケース1ではページAで直帰したことになるので、ページAの直帰が1カウントになる。
一方、実質的にはユーザーの動きが同じケース2では、外部リンク計測が実質的に2つ目の閲覧行為となるためにページAの直帰とはならないということだ。ただし、この問題はトラッキングコードの実装で回避できる(opt_noninteractionをtrueにする)。
データの見方の注意点2:onclickを利用した場合に一部計測漏れが発生する問題
前回の仮想ページビューの解説でも触れたが、イベントトラッキングに特有というよりも、onclickなどのイベントハンドラを利用した際の問題ということだ。
クリックの計測データが飛ぶ前にブラウザの表示動作が先に完了してデータが飛ばないという問題が起こることがわかっている。回避方法はあるのだが、100%うまくいく方法というのはなかなかない。各種回避方法などについては詳しく解説があるので、こちらを参照してほしい。
- 連載編集長ブログ―安田英久「Googleアナリティクスでの外部リンククリック計測3つの手法の利点と欠点を整理してみた」
筆者の『ユニバーサルアナリティクス版Googleアナリティクス完全マニュアル(PDF)』が発行されました。
筆者が講義を行うGoogle アナリティクス徹底講座も、定期的に開催しています。
→ Google アナリティクス ゼミナール
- この記事のキーワード :
関連記事
リンクのクリックやダウンロードをページビューとして計測する! 仮想ページビューの使い方と注意点[第64回]
2013年8月1日 9:00
ナビゲーションのリンクを分析・評価するには?――実例で解説!イベントトラッキング(1)[第66回]
2013年8月29日 9:00
入力フォームのどこで脱落したのか? Googleアナリティクスで評価する――実例で解説!イベントトラッキング(3)[第68回]
2013年9月12日 9:00
特集リンクや広告リンクのクリックを計測・評価する――実例で解説!イベントトラッキング(2)[第67回]
2013年9月5日 9:00
メルマガの開封率も計測できる! ユニバーサルアナリティクスの「Measurement Protocol」とは?
2016年4月7日 7:00
Googleアナリティクスで、ECサイトの売上データを取り込むには?(第72回)
2013年10月10日 9:00
バックナンバー
この記事の筆者
衣袋 宏美(いぶくろ ひろみ)
1960年東京都生まれ。東京大学教養学部教養学科卒業。大手電気メーカー勤務後、日経BP社へ。調査部、インターネット視聴率センター長などを経て、2000年ネットレイティングスへ。視聴率サービスやアクセス解析サービスの立ち上げに尽力。2006年株式会社クロス・フュージョンを設立し代表取締役に。2023年活動停止。
筆者の人気記事
URLクエリパラメータ(クエリストリング)の意味とは。使い方は? 除外はすべき?[第4回][第4回]
2012年4月26日 9:00
代表的な4つのグラフの使い分けのポイント(第2回)
2008年10月29日 11:00
棒グラフの用途に合った書き方 グラフの特徴や使い方のルールも解説!
2009年1月16日 10:00
分布図(散布図)とバブルチャートの使い方とは?正しいグラフの見方(第7回)
2009年4月22日 10:00
GAのトラッキングコードを正しい位置に設定する[第2回]
2016年6月2日 7:00
アンケートは「回収率」が重要! 信頼性が有効回答数よりも高くなる理由
2008年5月16日 10:00
