Googleアナリティクスの導入から、運用、活用まで、正式なサポートがない初めての人でもゼロから学んでいけるように、丁寧に解説していく。
Googleアナリティクスとは/衣袋教授のGoogleアナリティクス入門講座掲載順位ごとのデータを確認するには?
掲載順位ごとのデータを確認するには?
次は[トラフィック]>[広告]>[AdWords]>[キーワードの掲載順位]レポートを見ていこう。本レポートは上部に折れ線グラフの表示(図6)、下部にデータ一覧表示部(図7)のあるレポートだ。「エクスプローラ」タブ直下の指標グループは、デフォルトで「利用状況」が選択(図6赤枠部分)されている。
- グローバルナビゲーションの[レポート]をクリックする
- 画面の左側にあるメニューで、[トラフィック]をクリックする
- メニューが開くので、[広告]をクリックし、[AdWords]をクリックする
- [キーワードの掲載順位]をクリックする
この[キーワードの掲載順位]レポートは、レポート下部の一覧表示部で、AdWordsのキーワードが判別できたデータ((not set)を除いて)に絞って、各キーワードの広告が実際にどのポジションに掲載されていたのかを見ることができる。なお、ここでいう「キーワード」とは、実際にユーザーが検索エンジンで入力した検索語を意味する「検索クエリ」ではなく、AdWordsの広告グループに設定した(入札した)語句やフレーズのことだ。
レポート下部の一覧表示部は図7のようになっている。左側にキーワードが一覧表示されているので、その中の1つ(図7青枠部分)をクリックして選択してみよう。キーワードを選択することで、右下にコメントが記載されている(図7赤枠部分)ように、広告掲載順位別の結果を見ることができるのだ。
すると、図8のように該当キーワードの部分が強調(図8赤枠部分)され、画面右側の欄に、広告の掲載位置別訪問数(広告のクリック数)が表示される。
Google検索結果画面の上部に掲載される広告は図8青枠部分に、検索結果画面の右側に掲載される広告については図8緑枠部分に表示されている。
図8の例では指標が「訪問数」(図8黄枠部分)なので、青枠内の数字と緑枠内の数字の合計は、このキーワードの全体の数字である「2,834」訪問(図8黒枠部分)に合致している。
たとえば、選択したキーワードはそのままにして、右上のプルダウンメニュー(図8紫枠部分、図9赤枠部分)で「直帰率」を選択した画面の右側部分が図9だ。この操作により、このキーワードの掲載位置別の「訪問」による「直帰率」を表示させることができる。
ここで見ることができる指標は、「直帰率」以外にも、「訪問別ページビュー」「訪問時の平均滞在時間」「新規訪問の割合」などがあり、訪問の質をさまざまな角度から検証することができる(図10)。
さらに「利用状況」指標グループの他に「目標セット」や「eコマース」指標グループも選択できる(図6再掲青枠部分)ので、別の指標による視点で見ることもできる。
たとえば、「eコマース」指標グループを選択して、プルダウンメニューから、eコマーストラッキング特有の「収益」「トランザクション数」「平均値」「eコマースのコンバージョン率」「平均訪問単価」(図11赤枠部分)といった指標が選択できるようになる。
図11は、掲載位置別の「訪問数」とその「eコマースのコンバージョン率」を表示した画面だ。この例では、掲載位置によってコンバージョン率が大きく変動している(図11青枠部分)ことがわかる。
これらの指標(図11赤枠部分)を使って、キーワードを昇順・降順に並び替えたり、キーワードごとに広告掲載位置別の指標を見たり(図11青枠部分)することができるようになるので、どんどん試してみよう。
掲載順位は、入札価格と品質スコアの掛け算によって決まるため、コントロールできない部分はあるが、順位を無理に上げても成果に結びつかないことがわかれば、それは重要な情報になるだろう。
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