衣袋教授のGoogleアナリティクス入門講座

Googleアナリティクスの導入から、運用、活用まで、正式なサポートがない初めての人でもゼロから学んでいけるように、丁寧に解説していく。

Googleアナリティクスとは/衣袋教授のGoogleアナリティクス入門講座

「ドメインからのトラフィック」フィルタの設定方法

「ドメインからのトラフィック」フィルタの設定方法

「プロファイルにフィルタを追加」画面で「既定のフィルタ」(図2赤枠部分)を選択すると、プルダウン(図2青枠部分)で最初に表示されているのが、「ドメインからのトラフィック」だ。

このフィルタの目的

「ドメインからのトラフィック」フィルタは、計測対象サイトに訪問してくるユーザーの所属するネットワーク(インターネットプロバイダや企業ネットワーク)がどのドメイン名に所属しているかを判断して、その情報によってアクセス情報を除外したり絞り込んだりするフィルタだ。

たとえば、自社のサイトには、自社社員も頻繁に訪問する。しかし自社社員の訪問は、アクセス解析をおこなう上では意味のない訪問なので、できるだけ集計からは除外したいところだ。そんな場合に使うのが、「ドメインからのトラフィック」フィルタだ。

Googleアナリティクスでは、IPアドレスの逆引きをしてユーザーのドメイン名を検出する。大企業の場合は、その企業のドメイン名にIPアドレスがマップされている。つまり社員が自社のドメイン名に所属するIPアドレスから利用したトラフィックを除くことになる。

このフィルタの設定方法

例として、「example.jp」というドメイン名のネットワークからの訪問を除外したい場合の設定方法を説明しよう。

図2:「プロファイルにフィルタを追加」画面
図2(再掲):「プロファイルにフィルタを追加」画面
  • 「フィルタ名」には、わかりやすいフィルタの名前を入力しよう。今回の「自社ドメインからの利用を除く」とする(図2紫枠部分)。
  • 「ドメイン」には、フィルタの対象となるネットワークのドメイン名を入力する(図2黄枠部分)。例では「example.jp」と示しているが、たとえばインプレスグループならば「impress.co.jp」になる(サイトのURLではないので「www.」は含めてはいけない)。
  • 左側のプルダウン図2緑枠部分)は、「除外」と「右のみを含む」の2つから、どちらかを選べるが、今回は「example.jp」を含む訪問データを除外したいので「除外」を選択する。逆に、特定のドメイン名のネットワークからの訪問だけに絞り込んで集計したいときは、「右のみを含む」を選択することになる。
  • 右側のプルダウン図2黒枠部分)は、「等しい」「前方が一致」「最後が一致」「次を含む」の4つから選択できる。今回は「等しい」を選択する。

以上の設定をおこなって保存すると、フィルタ管理画面に戻り(図3)、新たに設定したフィルタの行が加わる(図3赤枠部分)。

図3:フィルタを1つ作成した画面
図3:フィルタを1つ作成した画面

設定したフィルタの内容を確認したり修正したりする際には、フィルタ名(図3赤枠部分)をクリックすると、フィルタ設定の編集画面に戻る。

このフィルタを削除するには、右側にある「削除」ボタン(図3青枠部分)をクリックする。削除確認画面が出てくるので、そこで「フィルタを削除」ボタンをクリックすることで削除される。

大企業のようにドメイン名にIPアドレスがマップされていない場合でも、サイトの関係者が特定のIPアドレスから訪問していることが分かっているような場合は、次に説明する「IPアドレスからのトラフィック」フィルタの出番だ。

筆者の『ユニバーサルアナリティクス版Googleアナリティクス完全マニュアル(PDF)』が発行されました。

筆者が講義を行うGoogle アナリティクス徹底講座も、定期的に開催しています。 → Google アナリティクス ゼミナール

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