Web担当者・三ノ宮純二

まとめ

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剛田剛「金子ちゃん相談ゴトならいつでも電話してきてや」
「注文殺到やて何したんや?」
三ノ宮純二「インチやポンドに慣れた外国人向けの説明を充実させたんです」
「それも“日本在住の外国人”向け」
「それをリチャードのSNS人脈で紹介したんです」
剛田剛「お前も分かってきたやないか」
「何を売るかではなく誰に売るか営業の奥義のひとつや」

第6回に続く

まとめ

SNSの特徴は「人と人が繋がる」こと。リアル社会での知人同士がコミュニケートするミクシィをイメージするとピンと来ませんが、逆にこれは日本版SNSだけの特徴で、公開されている趣味や嗜好から見ず知らずの「同好の士」を見つけだして「ネットワーク」を作るものなのです。

「郷に入りては郷に従え」といいますが、それでも慣れ親しんだ習慣や単位はなかなか変えられるものではありません。日本語が苦手な外国人にとってはさらに困難です。そのニッチな市場に三ノ宮は目をつけました。参入コストは既存のコンテンツに外国人向け表記を追加する「翻訳」だけで、語学力に自信がなければグーグルで「10ポンド」と検索すれば「4.5359237キログラム」と教えてくれます。

こうして作ったコンテンツをリチャードの「日本在住の外国人」というネットワーク(SNS)で宣伝したのです。SNSで「商業活動」というと炎上を連想する人もいるでしょうが、求めている人にとっての広告(紹介)は有益な情報です。家電製品が壊れたときのチラシのように。

剛田の台詞に「何を売るかではなく誰に売るか」。これはこう言い換えることもできます。「求めている人に必要な情報を提供する」。これだけで商売は驚くほど簡単になります。

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