CMSの導入率は300人以上の企業では他の2倍/あなたの会社は平均以上? Web担大調査2008
TEXT:編集部 協力:インプレスR&D インターネットメディア総合研究所
2007年に引き続き、インプレスR&D インターネットメディア総合研究所は日本企業のWeb担当者2000サンプルを対象とした全国調査を行った(詳しい調査概要はこちら)。調査結果をもとに、企業のウェブサイトの活用実態を明らかにしていく。その中であなたの会社の位置が見えてくるはずだ。
Webサイトの更新、コンテンツ管理を効率的に行うCMS。テンプレートによるデザインの統一や専門的な知識なしに簡単にWebサイトを作成できるなどそのメリットは大きい。導入率や利用ソフトなど詳しくみていくことにしよう。
CMSの利用はまだ5%、規模が大きな企業ほど高い導入率
企業サイトを効率よく構築する上で重要なツールとなるのがCMSだ。利用率は5%とほぼ昨年並みであり(図1)、まだまだ限定的だと言わざるを得ないが、5000人以上の企業では2割弱がすでに導入している(図2)。利用を検討している担当者は下の予算や種類を参考に検討してみてはどうだろうか。
企業が利用しているCMSの価格帯はレンジが広く、比較的安価なものから独自にカスタマイズされた高価な商業用パッケージ、さらには高性能なオープンソースCMSも登場しており種類は多岐にわたる(図3)。全体では6割が「50万円未満」の製品を利用している結果となった。100人以上の企業に限定すると、50万以上~150万円未満の比率が高まるが、依然として150万円未満が半数以上を占めている。
実際に利用しているツールをあげた結果が図4である。ブログツールの利用が高く、昨年よりも利用率が増加している。具体的な製品名として挙げている中では「ムーバブルタイプ」が2割強と他を圧倒しており、「独自開発」、「オープンソースのCMS」が1割前後で続いている。
実際にCMSを導入している企業において更新を担当している人は「企業全体のウェブマスター」、「営業スタッフ」、「製品やサービスの担当者」などが2割を超えている(図5)。CMS導入のメリットとしてWebに関する専門的な知識がない人でも簡単にサイトを更新できるという点が挙げられるが、製品担当や営業スタッフなど現場レベルの人間がWebマスターと同比率を占めていることからも、CMSの恩恵を受けていることがうかがえる。
この調査結果は、『インターネット白書2008』よりも詳細な分析データを掲載した『インターネット白書2008 リサーチャー/アナリスト向け特別調査報告書』シリーズの企業ウェブサイト編から抜粋したものである。Web担当者Forumでは昨年「2000人の独自調査データに見る日本のWeb担当者とサイト運営」として大規模な調査データを紹介する特集記事を掲載した。今回はその2008年版の調査結果となっている。
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