ネットショップ担当者フォーラム

JR西日本が立ち上げる地域創生&旅行キャンペーン連動&地域産品販売のECサイト「DISCOVER WEST mall」とは

4 years ago

西日本旅客鉄道(JR西日本)は3月1日、西日本エリアの地域産品を販売するECサイト「DISCOVER WEST mall」を立ち上げる。

旅行需要の減少による地域産品の販売低迷、地域産品の取り寄せ需要の増加を踏まえ、西日本エリアの地域産品を販売するECサイトの開設を決めた。生産者に新たな販売チャネルを提供し、消費者の購買ニーズに応える。

西日本旅客鉄道(JR西日本)は3月1日、西日本エリアの地域産品を販売するECサイト「DISCOVER WEST mall」を立ち上げる
「DISCOVER WEST mall」のサイトイメージ(画像は編集部がキャプチャ)

西日本エリアでの旅を提案するJR西日本の誘客キャンペーン「DISCOVER WEST」の冠を活用。JR西日本が運営するサイトとして認知してもらう。

メインターゲットは、旅行やグルメなど自分なりの価値観を保有した30~40代の大都市在住の女性。旅前にECで地元に眠る地産品を購入・堪能してもらい、生産地への旅行需要を開拓する。関係人口創出の観点で地域事業者を応援しする地域共生に資するECサイトにするとしている。

今後、駅店舗や列車内での商品受け取りニーズにも対応。列車による荷物輸送を活用した新鮮な商品配送を実現する。JR西日本グループの会員・ポイント共通化へも対応する。

瀧川 正実
瀧川 正実

サステナビリティの認知度85%、不用なファッションアイテムの処分は目的ごとにサービスを使用【ブランディア、ラクマ共同調査】

4 years ago

デファクトスタンダードが運営するリコマースサービス「ブランディア」と、楽天グループが運営するフリマアプリ「ラクマ」は、両サービス利用者を対象にファッションのサステナビリティに関する意識調査を行った。サステナビリティの認知度は85.1%だった。

サステナビリティの認知度は約9割

調査対象者にサステナビリティの認知について聞いたところ、「意味を知っている」(60.4%)と「聞いたことはあるが意味は知らない」(24.7%)と回答した人を合わせて、85.1%が認知していることがわかった。2021年5月に実施した調査結果の69.9%から15.2ポイント増加した。

ファッションにおけるサステナビリティの意識調査 サステナビリティを知っているか ブランディア ラクマ
サステナビリティ(持続可能性)を知っているか

ファッションアイテム購入時に意識すること「デザイン」が7割

「ファッションアイテム購入時に意識すること」について聞いたところ、最多は「デザインが良い」(71.4%)、次いで「価格が適正か」(65.9%)「信頼できるブランドか」(44.2%)だった。

サステナブルな視点では、「環境に配慮した材料か」(17.8%)が4番目、「生産過程がフェアトレードに基づいているか」(9.2%)が6番目だった。

大量処分時は「宅配買取」、高く売りたい時は「フリマアプリ」

不用になったファッションアイテムの処分方法について目的ごとに聞いたところ、大量に処分したい時は「宅配買取」(21.9%)、適切な評価をして欲しい時は「フリマアプリ」(35.2%)、早く処分したい時は「リユースショップ」(30.3%)、高く売りたいときは「フリマアプリ」(41.4%)がそれぞれトップだった。処分方法を使い分けしていることがわかった。

ファッションにおけるサステナビリティの意識調査 不用になったファッションアイテム処分時の目的ごとの処分方法 ブランディア ラクマ
不用になったファッションアイテム処分方法について(目的ごと)(n=1038)

ファッションにおけるサステナビリティの課題、約7割が「大量廃棄の問題」

「ファッション業界のサステナビリティに関する課題」について聞いたところ、トップは「大量廃棄の問題」(71.6%)で、「生産過程における環境汚染の問題」(45.0%)「労働環境の問題」(41.1%)と続いた。

ファッションにおけるサステナビリティの意識調査 ファッション業界のサステナブルに関する課題 ブランディア ラクマ
「ファッション業界のサステナブルに関する課題」について知っていること(n=1038/複数回答可)

生活に取り入れたいこと「長く使えるアイテムの購入」が最多

「ファッションにおけるサステナビリティについて自分の生活に取り入れたいこと」について聞いたところ、最多は「長く使えるアイテムの購入」(46.4%)で、次いで「購入や不用になったときの処分でリユースの活用」(37.9%)「特にない」(8.9%)だった。

ファッションにおけるサステナビリティの意識調査 自分の生活に取り入れたいこと ブランディア ラクマ
ファッションにおけるサステナビリティについて自分の生活に取り入れたいこと(n=1038/複数回答可)

生活に取り入れない理由「節約を意識」が約4割

前問で「特にない」と回答した人に回答理由を聞いたところ、「節約などを意識して、無駄な消費をしていないため」(39.1%)がトップだった。次いで「取り組むべき背景がわからない」(29.3%)「自分1人の行動では変わらないため」(28.3%)だった。

ファッションにおけるサステナビリティの意識調査 サステナビリティを生活に取り入れない理由 ブランディア ラクマ
「特にない」と回答した理由(n=92/複数回答可)
調査実施概要
  • 調査タイトル:「サステナビリティに関する意識調査」
  • 調査方法:オンラインによるアンケート
  • 調査期間:2022年1月14日~1月19日
  • 調査対象:楽天「ラクマ」ユーザー、「ブランディア」ユーザー
  • 調査サンプル数:1038件(内訳:楽天「ラクマ」538件、「ブランディア」500件)
藤田遥
藤田遥

オイシックス・ラ・大地の損失/DCMホールディングスがエクスプライスを買収【ネッ担アクセスランキング】 | 週間人気記事ランキング

4 years ago
2022年2月11日~17日にアクセス数の多かった記事のランキングを発表! 見逃している人気記事はありませんか?
  1. オイシックス・ラ・大地の物流センターで起きたトラブルの売上損失は15億円。発生理由とその後のリカバリー

    オイシックス・ラ・大地は約2年前倒しで物流センターの移転を実行。全出荷移管の当日、最初の工程である入荷において、納品時間の遅れなどが発生しオペレーションが混乱。後続する倉庫入れ作業や在庫確認が停滞した

    2022/2/16
  2. 家電EC専業大手のエクスプライスをDCMホールディングスが買収

    ECに強みを持つエクスプライスとリアルに強みを持つDCMホールディングスグループの連携で、EC事業のリアル店舗活用や相互送客、非家電領域での商品ポートフォリオ拡充、物流のスピードアップとコストダウンなど、さまざまな事業上のシナジーが発揮できると考えている

    2022/2/14
  3. 米Amazonの物流戦略と最新の倉庫状況&米国EC売上TOP25の倉庫ネットワークの今

    Amazonと、その競合企業であるWalmart、Home Depotは、米国の消費者、特に大都市圏の消費者にオンライン注文された商品を当日または翌日に配達できるように新しい倉庫を数多く建設しています

    2022/2/14
  4. 集客の要は検索。Googleを知り、SEOを知る(SEO入門編)

    ネットショップ事業者のためのSEO入門。ユーザーにとって関連性が高くて有用なコンテンツになろう(連載第2回)

    2022/2/14
  5. 楽天の国内EC流通総額は5兆円で伸び率は約10%増【2021年度の実績まとめ】

    楽天グループの三木谷浩史会長兼社長は「新春カンファレンス」で、「成長速度はどんどん加速している。2030年を待たずに国内EC流通総額10兆円を実現できるのではないか」と話している

    2022/2/15
  6. 2021年度売上が17%増の395億円、営業利益は2倍増の17億円と好調のGDO、その理由は?

    GDOの2021年12月期連結業績は、過去最高の売上高と当期純利益に。海外セグメントが大きく伸びた

    2022/2/17
  7. まさにランチェスター戦略!「茶色い焼きそば」が「大磯屋」というブランドになるまでの話【ネッ担まとめ】

    ネットショップ担当者が読んでおくべき2022年2月7日〜13日のニュース

    2022/2/15
  8. 千趣会の通販事業はコロナ需要が一服で減収減益、会員基盤の再構築で継続購入客が増加【2021年12月期】

    千趣会「ベルメゾン事業」の重点取り組みは「会員基盤の再構築」「商品力・提案力の強化」「オペレーション改革」の3点

    2022/2/15
  9. ワークマン、コーセー、シップスなどが行うデジタル接客とは?ビジュアルコンテンツマーケティングの実践例

    ビジュアルマーケティングプラットフォームを展開するvisumo(ビジュモ)の井上純取締役が、ワークマン、コーセー、シップスなどが実践するビジュアルコンテンツマーケティングを解説

    2022/2/16
  10. Shopee Japanが日本越境サービスへの新規出店条件を緩和。最低商品数を5商品に変更

    Shopee Japan(ショッピージャパン)は、新規出店条件の1つである最低商品出品数を10品から5品に引き下げた

    2022/2/16

    ※期間内のPV数によるランキングです。一部のまとめ記事や殿堂入り記事はランキング集計から除外されています。

    内山 美枝子

    資生堂のグループEC売上は3500億円規模、ネット通販比率は34%【2021年度】

    4 years ago

    資生堂の2021年12月期におけるEC売上高は、3500億円規模に達したようだ。成長率は前期比20%超。

    連結売上高は同12.4%増の1兆352億円。連結売上高に占めるEC売上の割合は34%で、前期比9ポイント増。

    国内のEC売上高は前期比10%台後半の伸び率だった。中国でのEC事業においては同20%台前半の伸び率を計上した。米国市場でのECは前期比1ケタ台半ばの減少。欧州も同1ケタ台半ばの減収となった。

    アジアパシフィックのEC市場は同70%超の増収(プレステージのみ)。トラベルリテールにおいてはアジアにおいて同30%台前半の増加だった。

    資生堂の2021年12月期におけるEC売上高は、3500億円規模に達した
    グループ全体のDX施策(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

    資生堂は今後もDX(デジタルトランスフォーメーション)を加速する。EC売上高の比率は2019年の13%から、2020年は25%、2021年は34%と拡大している。

    消費者エンゲージメントにおいて、オンライン肌診断プログラムのグローバル展開を行う。「SHISEIDO」ブランドにおいては2022年下期から開始する。

    先端デジタルテクノロジーの活用も推進。ゲームの世界や仮想空間でブランドコミュニティを共創。次世代の参加型マーケティングを展開する。

    資生堂のデジタルトランスフォーメーション(DX)
    資生堂のDX(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

     

    石居 岳
    石居 岳

    2021年度売上が17%増の395億円、営業利益は2倍増の17億円と好調のGDO、その理由は?

    4 years ago

    ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO)の2021年12月期連結業績は、売上高が前期比17.5%増の395億9400万円、営業利益は同103.4%増の17億600万円、経常利益は同89.0%増の17億1500万円、当期純利益は同296.1%増の10億3500万円で過去最高益となった。

    ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO)の2021年12月期連結業績
    2021年12月期連結業績(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

    セグメント別売上高は「国内」セグメントが同4.2%増の278億5100万円、「海外」セグメントが同68.5%増の117億4200万円。

    ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO)の2021年12月期連結業績 セグメント別売上高
    セグメント別売上(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

    サービス別売上高を見ると、ゴルフ用品販売事業が同1.9%増の182億4500万円、ゴルフ場予約事業が同3.1%減の67億4700万円、米国ゴルフテックによるインプループメント事業(ゴルフレッスンなど)が同62.0%増の127億3400万円、その他が同91.9%増となる8億9400万円。

    サービス別売上 ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO)の2021年12月期連結業績
    サービス別売上(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

    インプループメント事業が高成長。のれん等償却前営業利益で黒字化を達成し、グループ利益に貢献した。米国では日本以上にゴルフ需要が高まっており、直営既存店の売り上げは前年比46%の増加となった。

    海外事業では既存店に加え、新規出店およびFC店の買い戻しを促進。既存店116店のほか、新規出店12店、FC店買い戻し16店の計144店を展開している。3Dでモデリングする新しい動画解析技術「オプティモーション」を導入し顧客価値を増大。業界初となるワイヤレス、センサーレス環境でデータに基づくレッスンを実現した。ニューノーマルな時代にも適合している。

    国内事業においては、アプリ戦略や販売促進施策が奏功し売上成長を実現。新型コロナウイルスの影響によるゴルフクラブの在庫不足を、高利益率のゴルフウェアやアクセサリー類の安定成長でカバーした。

    さらに、充実したアパレル商材、豊富なサイト情報などが奏功し女性ユーザーが急増。新規ゴルファーの増加でゴルフウエアやボール、キャディバッグなどのアクセサリーが伸長している。

    2022年度は国内事業において、さまざまなゴルファー層に向け、テクノロジーを駆使して優れた顧客体験を提供。ゴルフ用品販売事業においては、商材不足を補うためにGDO独自の商品開発、高付加価値商品の品ぞろえ強化などに着手する。

    ゴルフ場予約サービスにおいては、ゴルフ場予約システムの次世代化に取り組む。

    石居 岳
    石居 岳

    Googleがローカル検索のアップデートを実行!最新のローカルSEOニュースまとめ【2021年12月版】 | 店舗ビジネスに役立つ『口コミラボ』特選コラム

    4 years ago
    GoogleマップやGoogleマイビジネスの最新情報をはじめ、特に注目したい関連ニュースをピックアップしてお届けする「注目のローカルSEOニュース」の2021年12月版

    GoogleマップやGoogleビジネスプロフィールなど、ローカルSEO※に関連するサービスは常にアップデートが続けられています。そこで「注目のローカルSEOニュース」シリーズでは、GoogleマップやGoogleマイビジネスの最新情報の中で、特に注目したいニュースをピックアップしてお届けします。

    ローカルSEOとは……特定の場所に関連する検索(ローカル検索)が行われた際、検索結果に表示される店舗・施設情報を最適化することで、来店や予約に結びつける施策のこと。「MEO」と呼ばれることも。

    12月のローカルSEO最新ニュース

    Google、ローカル検索のアップデートを実行していた

    Google、ローカル検索のアップデートを実行していた

    12月17日、Googleは11月にローカル検索のアップデートを実施していたことをTwitter上で発表しました。ローカル検索のアップデートがGoogleによって宣言されるということは非常に珍しいことです。

    GoogleのDanny Sullivan氏は「全てのアップデートを発表するわけではなく、注目すべきものを発表している。ただ、今回の場合(報告が遅くなったこと)はミスだった」という趣旨のツイートをしています。

    今回のアップデートによって何が変わったのかについて、Googleは詳細を明らかにしていません。

    Googleの公式見解ではありませんが、Joy Hawkins氏は今回の変更について「5年間で最大の変更」とした上で、調査した結果を以下のようにまとめています。

    1. より現在地に近い場所を表示するようになった
    2. より検索意図に合ったビジネスを表示させるようになった
    3. 現在地周辺のビジネスをより多く表示するため、マップのレイアウトや表示範囲を変更した
    4. ビジネス名にキーワードを盛り込んでいるガイドライン違反のビジネスが表示されづらくなった

    Google「すべてのレビューを尊重する」ように、と言及

    Google「すべてのレビューを尊重する」ように、と言及

    Googleは、Googleビジネスプロフィールのヘルプページに「Value all reviews(全てのレビューを尊重する)」という項目を追加しました。

    ユーザーは、ポジティブなレビューとネガティブなレビューが混ざっている状態を「より信頼できる」と判断するため、ポジティブな口コミだけでなく、ネガティブな口コミも尊重するようにとの見解を示しています。

    Googleマップ最新情報2選

    Googleマップ最新情報

    1. 混雑エリアが表示されるように

    Googleマップで特定エリアの混雑状況が表示されるようになりました。
    混雑エリアにどのような店舗や観光地などがあるか、まとめて閲覧できるようになっています。

    特定店舗の混雑状況が時間帯別に確認できる機能もすでに実装されており、ユーザーは事前にエリアや店舗の混雑状況を確認し、密を避けながら訪問することができます。

    2. ローカル検索時の広告数が増加した事例

    Googleマップアプリでローカル検索した際に表示される広告数が増えていると報告されました。従来は1つのみでしたが、現在は2つ表示されている場合があります。
    ただし、検索するキーワードによって表示される広告数に変動があるようです。

    Googleビジネスプロフィールに関する「よくある質問」2選

    質問1:ローカルパックが表示される仕組みは?

    ローカルパックが表示される仕組みは

    「ローカル検索で、ローカルパックが表示される検索クエリ、されない検索クエリの違いについて教えてください」という質問です。

    回答としては、検索したキーワードがローカル検索にどれだけ影響が強いか、そして検索ボリュームに関係していると考えられる、とのことです。

    キーワードが場所と関連性が弱かったり、ボリュームが少なすぎたりする場合、ローカルパックは表示されない仕組みのようです。

    質問2:ガイドライン違反を通報したら、相手に個人情報が渡る?

    ガイドライン違反を通報したら、相手に個人情報が渡る?

    「ガイドライン違反を通報したら、相手に個人情報が渡るのか」という質問です。
    回答としては、ガイドライン違反を通報したとしても、相手に個人情報が渡されることはない、ということでした。

    また、通報自体についても相手に届くことはありません。

    なお、Googleがいつどのように審査をしたかといったことも、通報した側に知らされることはないということです。

    まとめ

    以上、12月の特に注目したいローカルSEOニュースについて解説してきました。
    口コミラボ編集部では、ローカルSEO関連の情報をさらに詳しくまとめた資料「ローカルSEOニュースまとめ」を、毎月公開しています。

    詳細は以下のリンクからご覧ください。

    この記事を書いた「口コミラボ」さんについて

    「口コミラボ」は、様々な地図アプリ・口コミサイトの監視、運用、分析を一括管理できる店舗向けDXソリューション「口コミコム」が運営する店舗ビジネス向け総合メディアです。近年、企業の評判管理が重要視されるなか、特に注視すべきGoogleマイビジネスを活用したローカルSEO(MEO)や口コミマーケティング、それらを活用した集客事例から、マーケティング全般、店舗経営のハウツー、業界動向データにいたるまで幅広い情報を紹介します。

    口コミラボ
    口コミラボ

    進化するデジタルコマースに対応するには?消費行動の変化&中国に目を向けるべし | 海外のEC事情・戦略・マーケティング情報ウォッチ

    4 years ago
    デジタルコマースの未来が垣間見れるのは、米国ではなく中国であることが多くなってきています

    進化のスピードが早いデジタルコマース市場を攻略することは、いつの時代も困難です。直面しているコスト削減へのプレッシャー、サプライチェーンへの懸念、移ろいやすい顧客ロイヤルティを考えると、今はさらに難しい状況と言えるでしょう。

    次のSearsにならないために

    私はよくクライアントに、「次のSearsにならないで!」と警告しています。Searsのような小売りの大企業が全国で店舗を閉鎖するように、リーダーが迅速に対応しなければ、デジタルコマースの犠牲者になる危険性があります

    小売企業のほとんどは、自分たちが変わらなければならないことを自覚すると同時に、新型コロナウイルスの大流行はコントロールできないことを理解しています

    コンサルティング企業McKinseyの調査はこの事実を裏付けています。小売企業の経営幹部の90%以上が、コロナ禍によって今後5年間のビジネスのあり方、消費者の行動が根本的に変わると答えています

    消費者はこれまで以上にオンラインに移行し、コロナ禍が去った後もオンラインに留まるという方向性が明確になっています。進化の早いデジタルコマース市場を攻略することは、いつの時代も困難です。

    しかし、現在直面しているコスト削減へのプレッシャー、サプライチェーンへの懸念、移ろいやすい顧客ロイヤルティを考えると、さらに難しい状況になると言えるでしょう

    小売企業の経営者の多くは、これからが自身のキャリアのなかで最も困難な時期になると考えています。しかし、前進する方法はあります。実際に私は、進化する企業を見てきました。

    新しいビジネス環境において、「コンポーザブル・コマース」(既存のプロセスやインフラに合わせて柔軟に構築するコマースビジネス)が、小売事業者がより大きな視点で考える機会を提供するでしょう。つまり、モジュール式のアプローチを用いて、規模を拡大し、価値実現までの時間の短縮、コストの削減を推進するのです。

    デジタルコマースが変わる

    コロナ禍で、ネットショッピングをすることが多くなりました。毎週の食料品から、家で過ごす時間を埋めるための最新のベストセラー「必読書」まで、ECが私の買い物場所になりました。

    その結果、実店舗の売り上げは減少しましたが、デジタル消費は大きく伸びました。そして、この傾向は続いています。コロナ禍の危機的段階を脱した今でも、私は多くの買い物をWebやアプリで行っています。

    それは私1人ではありません。ある試算によると、米国の消費者は2021年に933億ドル以上をオンラインで消費し、前年比約18%増になるそうです。小売業全体の売上高の15%以上をデジタルが占めることになります。

    家具やヘルス&パーソナルケアなど、20%以上成長している分野もあります。オンラインで取引できるものはすべて、いずれオンラインで販売されるようになるでしょう。成長率は当分鈍化しないと思われます。

    食料品のオンライン販売に関しては、米国はフランスや英国などの成熟した市場から大きく引き離されており、コロナ禍前の食料品のオンライン売上はわずか3~5%という調査結果もあります。しかし、コロナ禍の最中にはその数字が20〜30%にまで上昇しました。

    コロナ禍でオンライン化が5年早く進み、現在では10%程度に落ち着いています。消費者は、他のカテゴリーにおいても、オンライン購入に対する従来の消極性を克服しつつあります。Googleによると、消費者の3分の1以上が、これまでオンラインショッピングで購入したことのない商品を購入するようになったそうです。

    現代の消費者は、企業が長年提供してきたような静的なウェブ体験だけを求めているわけではありません。モバイルコマース、組み込み型VR/AR、動画、音声、その他のイノベーションにも注目しているのです。

    小売事業者は、消費者を魅了し、ショッピング体験を向上させるために、技術革新を活用するようになっています。バーチャル・ヘッドセットや動画などを使って、買い物リストにある商品をより身近に感じることができれば、消費者は触れたりできない商品でも積極的に購入するようになるでしょう。

    中国の未来に目を向ける

    小売業が今の勢いを持続させるためには、さらなるイノベーションが必要です。これは、あらゆる規模の組織に当てはまりますが、特にコロナ禍で大挙してオンラインに移行した個人商店に当てはまります。

    大手小売企業やマーケットプレイスプロバイダーから突き上げられている小規模な地元企業は、米国の小売業界を支える屋台骨です。それらの企業は、他では得られないサービスを消費者に提供するとともに、全国で何百万もの雇用を生み出しています。しかし、ほとんどのビジネスがオンライン化されている分野では、もはやデジタル化だけでは十分ではありません。

    では、何が必要なのでしょうか。デジタルコマースの未来が垣間見れるのは、米国ではなく中国であることが多くなってきています

    Tencentは、WeChatのようなソーシャルメディアプラットフォームと連携し、小売事業者がバーチャルストーリーを構築しやすくしています。またAlibabaは、EC戦略の一環として動画を活用することを推進しています。

    私は、小売事業者にアドバイスをする際、大手と差別化するために動画から始めることを勧めています。ライブストリーミングや録画されたコンテンツをサイトに埋め込むことで、消費者が商品と触れ合う、別の方法を提供することができます。

    ライブストリーミングの場合、消費者はリアルタイムで質問し、商品やその背景について知ることができます。また、コンテンツ内のリンクから決済ページへ直接誘導し、コンバージョンを最適化することも可能です。

    米国の消費者の約3分の2(62%)が、オンラインで見つけた商品を確認する際に、写真やビデオに頼る可能性があると回答しています。

    2025年までに米国家庭の4分の3がスマートスピーカーを所有すると言われていますが、ボイスコマースも中国で普及した技術であり、米国の小売事業者にとっても十分なビジネスチャンスとなります。

    他の多くの人と同様、私も携帯電話やスマートスピーカーに話しかけて購入したり、調べ物をしたりすることに慣れました。電話やテレビなどのスマートデバイスに搭載されたAI技術により、消費者は商品やレビューを検索したり、買い物リストを作成したりすることができるのです。

    消費者の約半数が、すでに音声コマンドを使ってオンラインで商品を購入していると言われています動画、ライブチャット、そして最終的にはARやVRも含め、重要なのはリテール体験全体がシームレスに統合されることでしょう。

    この記事は今西由加さんが翻訳。世界最大級のEC専門メディア『Digital Commerce 360』(旧『Internet RETAILER』)の記事をネットショップ担当者フォーラムが、天井秀和さん白川久美さん中島郁さんの協力を得て、日本向けに編集したものです。

    Digital Commerce 360
    Digital Commerce 360

    ヤッホーブルーイング、FABRIC TOKYO、アダストリアなどが登壇。EC事業成長のポイントが学べるオンライン講演【3/1・2開催】

    4 years ago

    ギブリーは、2022年3月1日(火)・2日(水)の2日間にわたり、「EC事業成長につながる施策」をテーマにしたオンラインイベント「REAL GROWTH STORY of EC EC事業の成長につながる次の一手を見つけよう」を開催する。

    年々拡大し続けるEC市場。昨今の情勢も後押しして成長率が益々加速している。市場の成長と裏腹に、新規参入や既存事業の強化で、EC事業者どうしの競争激化が予想される。

    イベントには、EC事業を成長させてきたトップマーケター、経営者が登壇。EC事業のマーケティング従事者に向けて、成長の過程でどのような課題があったか、その課題をどう乗り越えたかなど、成功ポイントについて講演する。

    ギブリー オンラインイベント REAL GROWTH STORY of EC EC事業の成長につながる次の一手を見つけよう

    登壇者

    • 桂馬拓也氏(ヤッホーブルーイング YES!通販団 月組 通販事業ユニット)
    • 酒井萌氏(ヤッホーブルーイング よなよなピースラボ(CRM設計・CXデザインユニット))
    • 斉藤圭氏(DINETTE 取締役CMO)
    • 森雄一郎氏(FABRIC TOKYO 代表取締役CEO)
    • 田中順一氏(アダストリア 執行役員 マーケティング本部長) ほか

    セミナー開催概要

    • 日時:2022年3月1日(火)~日(水)各日9:45~16:30
    • 会場:オンライン配信(要事前申し込み)
    • 参加費:無料
    • 詳細と申し込みhttps://synal.io/growth-ec202203/
    藤田遥
    藤田遥

    オイシックス・ラ・大地の物流センターで起きたトラブルの売上損失は15億円。発生理由とその後のリカバリー

    4 years ago

    オイシックス・ラ・大地は、2022年1月に発生した物流センターでの出荷トラブルによる2022年3月期への影響について、売上高で約15億円の減少、利益で約15億~20億円の損失になるとの見通しを明らかにした。

    物流センターでのトラブルそのもので約5億円の減収、利益への影響は約6億~8億円の損失。このほか商品廃棄に伴う利益への影響が約2億~3億円と想定している。

    このほか、リカバリー期間のコスト・機会損失で売上高が約3億円の減少、利益への影響が約5億~7億円。さらにプロモーションの停止に伴う影響が売上高で約7億円の減少、利益で約2億円の損失を見込んでいる。

    2022年1月に発生したオイシックス・ラ・大地の物流センターでの出荷トラブル
    業績に与えるトラブルの影響(オイラ大地のIR資料から編集部がキャプチャ)

    物流センターのトラブルに対するリカバリープランとしては、すでに2022年1月中に遅延のない出荷体制を構築。今後、①お届けの量の拡充②お届けの質の改善③恒常的なコスト削減――という3つのステップでリカバリーを図る。

    量の拡充では、新物流センターでの生産性向上、サテライト・冷凍ステーションの出荷数を増やし、2022年2月中に出荷量キャパシティの増強を完了する。

    質の改善では、制限していた販売アイテム数を段階的に拡張。停止していたアライアンス広告も再開し、2022年3月期中に注文・お届けの質をトラブル前の水準まで戻す。

    恒常的なコスト削減は、当初予定していた新物流センターでのコスト低減を図っていくほか、フードレスキューセンターは当初より1か月遅れの5月から、旧物流センターからの移行を実行。来期(2023年3月期)上半期(2022年9月中)までには、当初予定していたコスト削減水準までのリカバリーを図る。

    2022年1月に発生したオイシックス・ラ・大地の物流センターでの出荷トラブル
    リカバリーについて(オイラ大地のIR資料から編集部がキャプチャ)

    オイシックス・ラ・大地は当初、年成長率約20%で推移している食品宅配サービス「Oisix」の成長を見据え、出荷キャパシティの拡張と出荷業務のコスト削減を目的に、新物流センターである新海老名ステーションへの移転を決定した。

    当初計画では2024年ごろの移転を予定していたが、新型コロナウイルスによる宅配需要の伸長に対応するため、約2年前倒しでの移転を実行。2022年1月16~17日に、全出荷を新海老名ステーションに移管する移転作業を敢行した。

    しかし、全出荷移管の当日、最初の工程である入荷において、納品時間の遅れなどが発生しオペレーションが混乱。後続する倉庫入れ作業や在庫確認が停滞し、商品が棚に補充しきれなくて高精度な新しい物流ラインが稼働せず、商品を配達できない状況が発生していた。

    2022年1月に発生したオイシックス・ラ・大地の物流センターでの出荷トラブル
    トラブルの原因(オイラ大地のIR資料から編集部がキャプチャ)

     

    石居 岳
    石居 岳

    真空パック活用で食品卸業・飲食店のEC化を支援。GMOペパボとTOSEIが業務提携契約を締結

    4 years ago

    GMOペパボは業務用真空包装機メーカーTOSEI(トーセイ)と、食品卸業・飲食店のEC化推進を目的として業務提携契約を締結した。

    コロナ影響を受ける食品卸業・飲食店のEC化を推進

    今回の業務提携契約に基づき、GMOペパポが運営するネットショップ作成サービス「カラーミーショップ」とTOSEIは、食品卸業・飲食店に対して真空包装機の導入とネットショップを活用した販路拡大を支援、推進する。

    また、ネットショップの作成、運営や、ネットショップで食品を真空パックし販売する方法に関するセミナーを共同で実施する。また、食品卸業・飲食店のEC化を推進するための施策などを検討する予定。

    GMOペパボ カラーミーショップ TOSEI 業務提携契約を締結
    GMOペパボと業務用真空包装機メーカーTOSEIが業務提携契約を締結

    業務提携契約における取り組みの第一弾として、食品卸業者・飲食店を対象としたオンラインセミナーを2月21日(月)に実施する。セミナーの概要は次の通り。

    • セミナー名:【食品事業者必見!】食品のネットショップ開店セミナー
    • 日時:2022年2月21日(月)14:30~16:00
    • 内容:【1部】 EC化の重要性 食品業界のEC化状況やネットショップに関する基本情報
         【2部】 ネットショップで食品を真空パックし販売するための手段 TOSEI真空包  装機を使った食品のパッケージ方法
    • 定員:100人
    • 受講料:無料
    • 申込みURL:https://www.tosei-corporation.co.jp/contacts/onlineshop_opened/
    • 詳細URL:https://shop-pro.jp/news/20220221_seminar/

    「カラーミーショップ」のYouTubeチャンネルにおいて、ネットショップ運営者、ネットショップ利用検討者に向けた真空パックの導入、活用方法を紹介する動画を公開している。

    藤田遥
    藤田遥

    Shopee Japanが日本越境サービスへの新規出店条件を緩和。最低商品数を5商品に変更

    4 years ago

    東南アジア・台湾で最大規模のEコマースプラットフォーム「Shopee(ショッピー)」の日本法人であるショッピージャパンは、日本企業向け越境ECサービスの新規出店条件の1つである最低出品商品数を、従来の10品から5品に引き下げた。

    条件緩和で新規出店のハードルを下げる

    最低出品商品数の引き下げで、「Shopee」に出店するハードルを軽減した。商品の種類が限られている小規模ビジネスを運営する事業者、東南アジア・台湾市場で日本商品のテストマーケティングを実施したいと考えている事業者など、幅広い事業者に新たな可能性が広がるという。

    ショッピージャパンには、商品数が10点未満でも「Shopee」での販売を希望する企業から多くの要望が寄せられていた。

    今回の条件緩和で、「Shopee」への新規出店要件は次の通りとなる。

    1. 最低5商品の出品:アカウント申請から30日以内に、5商品ページ以上出品する
    2. 日本から発送:現地の倉庫からではなく、日本から現地の購入者へ直送する
    3. 48時間以内に発送:受注から48時間以内に商品を発送する(台湾のみ72時間以内)。プレオーダーの設定で最大10営業日まで延長可能
    4. 英語でのカスタマー対応:台湾以外のアカウントでは、購入者への対応は基本的に英語で行う。台湾のみ繁体字中国語での対応となる。(日本語のガイド・セラー向けサポート体制あり)

    Eコマースプラットフォーム「Shopee」とは

    「Shopee」は東南アジア・台湾で最大規模のEコマースプラットフォーム。簡単な支払い、物流サービスを基盤とした幅広い商品の品ぞろえ、各市場に向けてローカライズしたエンターテイメント機能(ライブストリーミング、ゲーム、SNS機能)などが人気を下支えしている。

    Shopee ショッピー 越境EC
    日本から東南アジア・台湾に商品を販売できる「Shopee」(画像は「Shopee」サイトからキャプチャ)
    藤田遥
    藤田遥

    ECモール出店者は知っておきたい「取引デジタルプラットフォーム消費者保護法」の基礎&EC事業者への影響とは | E-Commerce Magazine Powered by futureshop

    4 years ago
    2021年5月に施行された「取引デジタルプラットフォーム消費者保護法」はどのようなものなのでしょうか? EC事業者への影響などとあわせて解説します

    EC事業者に影響する法律の動向について、一般社団法人ECネットワーク理事の沢田登志子氏に寄稿していただく本連載。今回のテーマは、2021年5月に公布された「取引デジタルプラットフォームを利用する消費者の保護に関する法律(取引デジタルプラットフォーム消費者保護法)」です。法律の概要や、モール出店者への影響などについて解説していただきました。

    知っておきたいEC関連法 取引デジタルプラットフォーム消費者保護法

    こんにちは。ECネットワークです。今回は、2021年5月に公布された消費者庁所管の新法「取引デジタルプラットフォームを利用する消費者の保護に関する法律」(以下「取引デジタルプラットフォーム消費者保護法」)についてご紹介します。

    対象はB2Cモール

    「取引デジタルプラットフォーム消費者保護法」の規制対象は「取引デジタルプラットフォーム提供者」です。「取引デジタルプラットフォーム」とは、「コンピュータ画面上で消費者が通信販売の申込みができる機能を、販売業者等に有償で提供するもの」を指しています。

    これだけ見るとカートやEC構築サービスなども対象になりそうですが、第2条第1項(定義)では、「販売者向けと消費者向けの両方の顔を持つプラットフォーム」という意味の限定が付されています。販売者のみに向けたサービスは、この法律の対象外と考えられます。

    「販売業者等」という言葉からわかるように、基本的にはB2Cのモールが対象です。楽天市場、Amazonマーケットプレイス、Yahoo!ショッピングなどが代表ですが、規模は問わず、産地直送の生鮮品など特定分野に特化したものを含め、すべてのECモールが対象とされています。

    オークションやフリマはストア出店が対象です。C2Cは対象外なのですが、いわゆる「隠れB」(事業者であることを隠して個人として出品する者)が存在する場合は対象になり得るということで、C2Cのマーケットプレイスを運営する事業者は、やや判断に悩むことになりそうです。

    「販売業者等」には、物販のECだけでなく、役務(サービス)の提供者も含まれます。スキルシェアのプラットフォームなども対象になるということです。

    法の目的は消費者保護です。ECモールの出店者には特定商取引法で連絡先の表示義務が課されていますが、モール上に表示された住所が虚偽であったケースや、モール上で安全性に問題のある商品が販売されていることなどが検討のきっかけとなりました。

    あくまでプラットフォームを対象とする法律であり、ネットショップへの直接の規制ではないので、特定商取引法や個人情報保護法に比べれば、影響は限定的と思われます。

    出店審査が厳しくなったり、出店後の監視が強化され、問題のある商品や広告に対するペナルティが重くなったり、といったリスクは多少高くなるかもしれませんが、法令や規約を遵守して適正な販売を行っていれば、もちろん何も心配することはないと思います。

    3つの措置をとる努力義務

    「販売業者等」には小規模な販売事業者なども含まれるため、規制自体は厳しいものではありません。プラットフォームに課される義務は、以下3点の「措置を講ずること」(第3条第1項)、そして、それら措置の「概要を開示すること」(同条第2項)です。いずれも努力義務で、罰則などはありません

    1.消費者が販売業者等と円滑に連絡できるようにする措置

    販売業者等の連絡先の表示の徹底連絡手段が機能していることの確認消費者からの情報提供受付などが想定されています。

    2.販売条件等の表示に関し消費者から苦情を受けた場合に調査等を実施

    消費者からの苦情を受け付け、メーカーやブランドオーナー、関係省庁などに照会し、不適正な表示と判断される場合は、状況に応じて販売業者等に対し比例的な制裁(不適正な表示が発生した状況やその程度に応じ、改善要請や出店停止など段階的な措置)を行うことなどが想定されています。

    3.販売業者等に対し、必要に応じて身元確認のための情報提供を求めること

    販売業者等のアカウント登録時に、登記事項証明書など公的書類の提出を求めること銀行口座名義との一致を確認することなどが想定されています。

    これらの措置については、各プラットフォームがそれぞれ創意工夫して実施することが期待され、「こうでなければならない」というものはありません。同条第3項に基づき消費者庁が定める「指針」のなかで、ベストプラクティスとして上記のような具体的な取組例が示される予定です。

    概要の開示方法は、内閣府令に委ねられています。各プラットフォームのサービスサイトに記載する前提ですが、業界団体などのサイトで比較可能な形で開示されていれば、そこにリンクする形も認められます。

    消費者庁による出品停止の要請

    第4条第1項は、「問題のありそうな商品」が出品されている場合に、消費者庁がプラットフォームに対し、その商品の出品削除等を要請できるという規定です。

    商品の安全性や性能に関わる重要な事項について、著しく事実と異なる表示、または有利誤認や優良誤認にあたる表示があると、この規定の対象となります。

    各商品の表示についての責任は一義的には販売者などにあり、是正指示などは販売業者等に対して行われるのが基本ですが、特定商取引法に基づく表示が虚偽であるなど販売業者等の所在が明らかでないといった場合に、この規定が発動されます。

    プラットフォームから販売業者等への連絡がつく状態であれば、実務上は、問答無用で削除するのではなく段階的な対応が行われると思います。ただ法律上は、プラットフォームが消費者庁の要請を受けて出品削除などの措置をとり、その結果、販売業者等に損害が発生したとしても、プラットフォームは賠償の責任を負わないと明記されています(同条第3項)。

    販売業者等の情報の開示請求

    第5条第1項には、消費者の権利が定められています。プラットフォームに対し、一定の場合に、販売業者等に関する情報の開示を請求できるというものです。

    一定の場合とは、消費者が販売業者等に金銭的な債権を有している場合です。その債権を行使するために必要な場合に限られ、販売業者等の信用を毀損するためなど不正な目的の場合には認められません。

    債権が少額な場合は除かれます。いくら以上とするか、販売業者等の名称や住所以外にどんな情報を開示するかなど、詳細は内閣府令に委ねられています。

    B2Cの場合は基本的に連絡先の表示がされているので、消費者が債権行使に必要な情報が足りないということはあまり想定されないと思います。しかしC2Cプラットフォームを使い個人で販売している者については、どのような要件を満たせばB(販売業者等)にあたり、この法律の開示請求の対象となるか、という点も大きな論点です。これについては、別途、ガイドラインの策定が検討されています。

    官民協議会

    第6条で、行政機関、プラットフォーム事業者の団体、消費者団体など関係機関による協議会を組織すると規定されています。

    法律の施行日は未定(2022年5月目処)ですが、2021年11月、消費者庁を事務局として「取引デジタルプラットフォーム官民協議会準備会」という会議体が設置され、既に3回、オンラインで会合が開催されました。

    内閣府令の案、法定指針の案、販売業者等の考え方などについて議論が行われています。協議会の配布資料は、下記消費者庁サイトで確認できます。

    取引デジタルプラットフォーム官民協議会準備会

    官民協議会での検討をベースとし、内閣府令案と法定指針案の意見募集が行われています。受付期限は2022年1月17日です。

    取引デジタルプラットフォームを利用する消費者の利益の保護に関する法律施行令(案)等に関する意見募集について

    本稿はTradeSafeのウェブサイトに掲載されたコラム「知っておきたいEC関連法 その4.取引デジタルプラットフォーム消費者保護法」を転載したものです。見出し、画像、外部サイトのURL表記はE-Commerce Magazine編集部が編集しています。

    この記事はフューチャーショップのオウンドメディア『E-Commerce Magazine』の記事を、ネットショップ担当者フォーラム用に再編集したものです。

    E-Commerce Magazine
    E-Commerce Magazine

    ワークマン、コーセー、シップスなどが行うデジタル接客とは?ビジュアルコンテンツマーケティングの実践例

    4 years ago
    ビジュアルマーケティングプラットフォームを展開するvisumo(ビジュモ)の井上純取締役が、ワークマン、コーセー、シップスなどが実践するビジュアルコンテンツマーケティングを解説
    [AD]

    ネット通販が一般的な買い物手段として定着した今、商品を探して選ぶ消費者の行動もガラリと変わってきた。従来はGoogle検索と、テキストや画像による商品説明が用いられていた消費および販促行動が、現在ではSNSを活用した検索や、検索結果に画像が多用されていることに加え、動画閲覧といったビジュアル中心の商品訴求が台頭してきた。コロナ禍によって消費行動がいっそう変化した今、小売・EC事業者にとっての有効な販促とは何か――。変化に対応しながら実績を上げる小売・EC事業者の事例を、ビジュアルマーケティングプラットフォームを展開するvisumo(ビジュモ)の井上純取締役が解説する。

    ビジュアルマーケティングプラットフォームを展開するvisumo(ビジュモ)の井上純取締役

    消費行動の変化に伴い増すビジュアル検索の重要度

    たとえば、ウィンドウショッピングをしているときにはビジュアル情報が商品への興味関心がわく起点となり、実際に購入しようと思ったときにスペックやレビュー、ショッピングガイドなどのテキスト情報を確認していると思う。何か面白い商品・サービスがないかと探している段階ではビジュアル情報が見られ、購入直前ではテキスト情報が見られているように、タイミングによってアテンションを高める情報は異なるが、昨今ではこのビジュアル起点でアテンションを引くことの重要性が増している。(井上氏)

    商品・サービスを漠然と探している段階で消費者のアテンションを引くのはビジュアル情報
    商品・サービスを漠然と探している段階で消費者のアテンションを引くのはビジュアル情報

    昨今の消費行動の多様化を踏まえ、井上氏はこのようにビジュアルマーケティングの重要性を説明する。

    Googleの調査によると、ネット通販をする消費者の5割が、商品購入の意思決定にビジュアル情報が役に立つと回答した。実店舗のウィンドウショッピングに限らず、ネット上でもビジュアル情報が購買に大きく影響していることがわかる。

    Googleでは画像検索以外の検索オプションメニューでも画像が多く掲載されている
    Googleでは画像検索以外の検索オプションメニューでも画像が多く掲載されている

    ビジュアル情報の重要性が増したことでGoogle検索エンジンの検索結果も変化した。「ナイキ スニーカー」で検索した場合に、以前はテキスト情報だけが検索結果に表示されていたリスティング広告までもが画像付きで表示されるようになったほか、Googleショッピングも同様の設計へと移行している。

    テキスト検索をする“ググる”という行為は、「検索結果の1ページ目が最も見られやすい」という消費者行動のもと、公式販売サイトなどSEOが有効に働いているコンテンツが上位表示される仕組みになっている。その一方で、SNS上で画像やそれにひも付くタグ情報などから検索する“タグる”(ハッシュタグ検索)という行為も行われるようになった

    テキスト検索をする“ググる”に加え、“タグる”という行為が台頭
    テキスト検索をする“ググる”に加え、“タグる”という行為が台頭

    SNSごとに独自のアルゴリズムがあるため、ハッシュタグ検索をしても人気のコンテンツが優先的に表示される状況もあるだろうが、“ググる”との大きな違いは、検索したときに最新のコンテンツが上位表示されるリアルタイム性にある。情報の鮮度を求める消費者層は特に“タグる”という行為が多くなると考えられる。

    訪問したいサイトや知りたい情報などの目的が決まっている場合には“ググる”方が早く、目的がぼんやりとしている中で情報をインプットしたい場合には“タグる”――といった消費行動が広がっているため、「消費者の目的に合わせてどう辿って来させるか、“ググる”と“タグる”をうまく使い分けて導線設計をする必要がある」(井上氏)と話す。

    visumo 取締役 井上純氏
    visumo 取締役 井上純氏

    ECサイトのコンテンツも変革期に

    ビジュアルの重要性が増し、企業の取り組みも変わりつつある。「ECサイトのコンテンツの在り方」もその1つだ。

    従来からのECサイトは上部に大きなバナーを置き、その下のトピックス、新商品、レコメンドなどの項目には白抜きの商品画像を置いていくといった構成が一般的だった。しかし最近では、InstagramなどSNSで投稿されている“映える”画像やコンテンツを置き、消費者の目を引こうとする企業が増えている

    「visumo」の導入企業でも、“映える”画像を置くコーナーを設けて導線を追加したことで、ページビュー(PV)が5~10%アップしたという事例も出てきている。ECサイトの中でも、消費者は面白そうなコンテンツから商品にたどり着くことがデータからもわかった。(井上氏)

    ECサイト上に“映える”コンテンツを置き、消費者の目を引く取り組みは広がっている
    ECサイト上に“映える”コンテンツを置き、消費者の目を引く取り組みは広がっている

    “映える”コンテンツを増やす上で、顧客が撮影した写真を使用することも有効な手段となるが、コロナ禍によってオフラインでの顧客接点は減ってしまった。この対策として、デジタルチャネルでいかに消費者とつながるかと試行錯誤する企業が増えたという。

    SNSで消費者に向けて質問や問い掛けを積極的に行い双方向のやり取りをすることで、今までは実店舗でしかつながれなかった消費者との接点をデジタル上で持ち、マーケティングデータを増やす取り組みが活発化している

    消費者がSNSに投稿した画像をECサイトなどで利用する際は、著作権者となる投稿者の許諾が必要になるが、これも接点を作る良いきっかけとなる。たとえば、投稿者に対して「画像を使用させてください」と依頼し、その投稿者から「ぜひ使ってください」といった返答がもらえれば、そこからコミュニケーションが生まれる上、“映える”コンテンツの増加にもつながるからだ。

    ビジュアルの重要性が増し、企業のSNS活用に対する体制にも変化が現れてきているという。

    visumoが実施した調査によると、SNSに3人以上が関わる体制を作って運用する企業が多数を占めていた。SNS運用専門の部門を立ち上げた企業もある。もちろん、これは企業規模にもよるため、専任を置かずにSNSを運用しているケースもあるが、このコロナ禍で企業にとってのSNSの役割と、SNSに対する企業の姿勢が大きく変わってきたと感じている。(井上氏)

    ワークマン、シップス、コーセーが手がけるビジュアルマーケティング

    ここから、ビジュアルマーケティングツール「visumo」を導入してビジュアルマーケティングを上手に活用している企業の事例を紹介する。

    ワークマンの事例

    Instagramに投稿した自社ブランド「#ワークマン」「#ワークマン女子」「#ワークマンプラス」のコンテンツを、ECサイトに「workmanフォト」として掲載しているワークマン。アンバサダーマーケティングに力を入れており、公式アカウントによる高品質な投稿のほか、ユーザー、アンバサダーの投稿写真を集約して掲載している。

    掲載の許諾を取る際に「身長や着用サイズを教えてください」と問いかけるなど、ほかの消費者が画像を見たときに購買を後押しするような有効な情報を引き出して、コンテンツの充実化を図っている。

    文章の評価が10個あるより、1枚の画の方がよほど真実味を帯びていて高い価値がある。商品の良さやライフスタイルの中での着こなしが伝えられるため、この取り組みを推進している」。ワークマンの土屋哲雄専務はこのようなお考えのもと、ECサイトでビジュアルマーケティングを展開されている。(井上氏)

    ワークマンはECサイト上にユーザーやアンバサダーの画像を取り集めたLP「workmanフォト」を設置
    ワークマンはECサイト上にユーザーやアンバサダーの画像を取り集めたLP「workmanフォト」を設置

    「workmanフォト」は、「ワークマン女子」「ワークウェア」「アウトドア」「ライダー」「釣り」というジャンルで投稿されたコンテンツを集約したLP(ランディングページ)を用意している。

    複数のLPを用意している場合、一般的には更新作業(投稿された写真の使用許諾、埋め込み作業など)にかかる時間とリソースが必要となる。

    その点「visumo」には、「#ワークマン」「#ワークマン女子」「#ワークマンプラス」などでタグ付けされたInstagram上の投稿を効率的に収集(投稿者の許諾を得る工程を含む)、掲載、販促コンテンツにつなげる機能を搭載。各キーワードのLPは、都度更新作業をすることなく、自動的に更新されている。

    各LPにはInstagramで投稿されていた最新の写真や動画が掲載される。リピーターにとっては新しい商品の発見につながり、初めて訪問した消費者にとってもさまざまな商品を深く知ることができる。Instagramの写真や動画をECサイトに掲載するだけではなく、手間とリソースをかけることなくLPを更新できることも「visumo」の特徴となっている。(井上氏)

    SHIPSの事例

    衣類や小物などのセレクトショップ「SHIPS」を展開するシップスは、ライブコマース「SHIPS SHOPPING TV」、YouTubeで展開する「SHIPS Channel」、Instagramの「IGTV」(長尺動画投稿・共有サービス)など6チャンネルで動画を配信している。

    ユーザー属性や目的などに合わせて、展開するメディアごとにさまざまな動画を制作しているという。

    SHIPSは顧客の目的やニーズに合わせて複数のチャンネルで動画を配信
    SHIPSは顧客の目的やニーズに合わせて複数のチャンネルで動画を配信

    シップスではこれらの動画を自社ECサイトでアーカイブ化して掲載。ライブコマースは専用コーナーに集約、商品関連の動画は商品詳細ページに掲載し、動画コンテンツを通じた接客に活用している

    ECサイトへの動画掲載は、「visumo」に搭載されている、Instagramに投稿された写真や動画、IGTVを掲載する機能を活用。掲載した写真や動画経由のPV数、売上データを分析できる「visumo」を使い、次のアクションを検討している。また、動画で紹介している商品を動画の下にひも付けて表示したり、長尺の動画には目次を付けてユーザーが見たい箇所をピンポイントで再生できるようにするなど、視聴体験を高めるための「visumo」の機能を存分に活用している。

    自社ECサイトでの動画活用の効果

    EC事業者が動画活用を進める背景について「SNSマーケティングでアテンションを取りたい。より多くのアテンションを取るために動画を活用しようとしている」と井上氏は説明する。

    MMD研究所の調査(2019年版:スマートフォン利用者実態調査)によると、若年層のスマホ利用時間は1日3~4時間。その内の約50%は「SNS」「動画」に関するアプリという。

    Z世代などに対して、マスに変わる新しいアプローチ方法として動画配信チャンネルが注目されている。ただ、「コンバージョンさせる」「アテンションを取る」といった目的だけに動画を活用するのは“もったいない”。今は接客動画などさまざまなタイプの動画を作る企業が増えている。(井上氏)

    商品説明に関する接客動画もSNSでコンバージョンを獲得するために活用するだけではなく、自社で運営するオウンドメディアで活用しようという流れが主流になってきているようだ。

    SNSで配信した動画を自社ECサイトなどオウンドメディアで再利用する意義は大きい
    SNSで配信した動画を自社ECサイトなどオウンドメディアで再利用する意義は大きい

    たとえばInstagramで50万人のフォロワーがいても、SNSでリーチできない層も多くいるであろうことを考慮すると、その数倍のユーザーを持てるポテンシャルが見込まれる。「Instagramライブで流した動画は、もっと他の人に見てもらわなければもったいない」と井上氏。続けてこう言う。

    Instagramライブの費用対効果を問われた時に、経営サイドに対して数字(売上高)で納得してもらうのはなかなか厳しい。その動画を自社ECサイトなどで活用すれば、さらに多くの人たちに見てもらえる。売上貢献や視聴に関するKPIなど各種数値を経営側に見せることができるので、より動画制作に力を入れるための体制作りへの投資がしやすくなるのではないか。(井上氏)

    また、自社ECサイトに動画を活用すると、総合的にSEO効果があると井上氏は言う。

    自社ECサイトに動画があると、ユーザーの滞在時間が増え、回遊性も上がりやすくなるユーザーがサイトに滞在する良質なサイトと検索エンジンに評価され、総合的にSEOの効果があると言える。(井上氏)

    コーセーの事例

    コーセーでは「visumo video」を活用し、新しいコンテンツ展開を進めている。コロナ禍により以前のような店舗接客が難しくなり、Webの接客力を向上させる取り組みに力を入れているようだ。

    店舗スタッフが行っているIGTVなどのライブショッピング動画をECサイトでアーカイブ配信し、Instagram以外でも動画を露出することで、幅広いユーザーへ動画コンテンツを届けて購入の機会損失を防いでいる。また、店舗スタッフのスマートフォンから本部が簡単にビジュアル素材を収集できる「visumo」の機能を使い、掲載までのフローが効率的に行われている。

    動画の尺は約30分。スキップ再生できる「visumo」の目次・チャプター機能で、ユーザーに無駄のない視聴体験を提供している。また、動画を見ながら紹介している商品のページも同時に確認することが可能。商品を購入したい場合は、同じ画面内に表示されている商品画像をクリックすると商品ページへ遷移できる。これは、動画の視聴中に商品ページへ移動しても動画を表示し続ける「visumo」のピクチャーinピクチャー機能を活用することで実現できる仕組みとなっている。ユーザーは遷移した先のページからいつでも動画に戻ることができ、続きから視聴できる。

    「visumo」には、動画への目次追加や、ピクチャーinピクチャー機能など、動画視聴の体験に合わせた機能を搭載している。ピクチャーinピクチャー機能は商品詳細ページを見て購入に至らなかった場合も、動画に戻れば他のアイテムへ移動可能なので、回遊性のアップも期待できる。(井上氏)

    ビジュアルマーケティングを手軽に始める方法

    井上氏は動画の重要性と、取り組む企業事例を踏まえて、商品詳細ページを充実化すべきと訴える。

    ネット通販専業などダイレクトマーケティング実施企業やD2C企業などは販売がネット上に限られるため、これまでも商品詳細ページを中心としたECサイトの充実化に取り組んできた。

    一方、主要販路がネット以外にあり、オフラインでの顧客接点が豊富なメーカーEC、SPAブランド、小売業の商品詳細ページの情報量は、決して多いとは言えないと井上氏は指摘する。

    ネットショッピングは買い物手段として一般的になった今、EC実施企業にとって「商品詳細ページの充実は必要不可欠」(井上氏)。接客コメント、スタイリング、動画、UGCのほか、さまざまなブランドが従来から取り組んでいる特集、ブログ、レビューなども「商品詳細ページに並べて、接客力を高めることが必要だ」だと井上氏は強調する。

    小売業であれば、店舗スタッフの接客ノウハウを商品紹介のコンテンツに反映しサイトを盛り上げる。たとえば、商品詳細ページに動画を差し込めば、実店舗に足を運んで店舗スタッフに「この商品のどこが特徴ですか?」と聞いたような接客を受けることができる。「visumo」のようなツールを使えば、そういった施策が簡単に利用できるようになる。(井上氏)

    ビジュアルマーケティングツール「visumo」とは

    「visumo」は、ブランディングや商品訴求を強化するビジュアルデータを一元管理できるビジュアルマーケティングプラットフォームで、サービス開始から4年で導入社数450社を超えた。主に4つの機能が用意されている。

    「visumo」の提供する主な4つの機能
    「visumo」の提供する主な4つの機能
    1. visumo social
      Instagram上の写真や動画をECサイト、オウンドメディアに活用できる機能。コンテンツ充実だけではなく、コロナ禍では、SNS経由の顧客接点の創出、アンバサダーマーケティングの促進といった施策での活用事例が増えた。
    2. visumo video
      YouTubeやIGTVなどで活用している動画データを、最適な容量に圧縮。自社サイトやオウンドメディアなどでストリーミング配信できる機能。前述した目次チャプター、ピクチャーinピクチャーといった機能がある。
    3. visumo snap
      アンバサダーやスタッフが投稿できる機能。アンバサダーやスタッフが撮影したコンテンツをECサイトに投稿できる。スマホから簡単に投稿可能。
    4. visumo comment
      スタッフやアンバサダーの撮影コンテンツ、接客コメントなどがECサイトに掲載できる機能。スマホから簡単に投稿できる。

    「visumo」を導入すれば、商品1つひとつの良さを接客コメントや動画、画像などを用いてオウンドメディアやECサイトに掲載できるようになる。しかも、ノーコードで手軽に実現できるため、企業のDX推進の観点からも広く活用が進んでいる。(井上氏)

    「visumo」を活用すれば、“簡単”にコンテンツ運用ができるようになる
    「visumo」を活用すれば、“簡単”にコンテンツ運用ができるようになる

    良質な顧客体験を提供するために、ECサイトでの適切な情報提供の重要度はさらに増していくであろう。ECサイトを運営する事業者は、「デジタルチャネルで情報を充実させる必要があり、そのためにはEC部門だけでは完結できないコンテンツ作りが必要になる」と井上氏は指摘する。

    実店舗でスマートフォンからECサイトを見る行為は一般的に行われているほか、今後はオフラインのテクノロジーも進化していくと考えられる。そのなかで、活用できるコンテンツをしっかりと用意しておき、運用できる体制を整えておく必要は大きいという。

    • ECサイトはただ商品を売るだけでの場所ではない
    • 消費者にとって商品を知るための大事な場所
    • スタッフにとって、接客知識を知る大事な場所

    ECサイトにはこのような価値がある“場”だと井上氏は強調。続けて「『visumo』はテクノロジーを通じてECビジネスを手がける企業の、組織全体でコンテンツを創るDX推進のサポートができる」と訴えている。

    [AD]
    朝比美帆

    楽天の国内EC流通総額は5兆円で伸び率は約10%増【2021年度の実績まとめ】 | 大手ECモールの業績&取り組み&戦略まとめ

    4 years ago
    楽天グループの三木谷浩史会長兼社長は「新春カンファレンス」で、「成長速度はどんどん加速している。2030年を待たずに国内EC流通総額10兆円を実現できるのではないか」と話している

    楽天グループの2021年度(2021年1~12月期)国内EC流通総額は前期比10.4%増の5兆118億円だった。「楽天市場」を中心に2021年度における国内ECの状況をまとめた。

    クロスユースユーザー増加が流通総額拡大に貢献

    国内EC流通総額は「楽天市場」の流通総額に加え、ブックス、ブックスネットワーク、Kobo(国内)、ゴルフ、ファッション、ドリームビジネス、ビューティ、デリバリー、Rakuten24などの日用品直販、オートビジネス、ラクマ、Rebates、楽天西友ネットスーパー、クロスボーダートレーディングなどの流通額を合算した数値。

    2021年10~12月期に、ブックスネットワーク、クロスボーダートレーディング、Kobo(国内)を国内EC流通総額に追加したため、2020年度の数値を遡及修正している。

    国内ECの流通総額推移(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

    2021年度の国内EC流通総額の四半期ベースの推移

    • 2021年10~12月期(第4四半期) 前年同期比4.7%増の1兆5022億円
    • 2021年7~9月期(第3四半期) 前年同期比7.0%増の1兆1941億円
    • 2021年4~6月期(第2四半期) 前年同期比11.2%増の1兆1710億円
    • 2021年1~3月期(第1四半期) 前年同期比22.1%増の1兆1445億円

    ショッピングEC流通総額(「楽天市場」、ファッション、ブックス、Rakuten24などの日用品直販、ネットスーパー、Rebates、楽天ペイ オンライン決済、ラクマ)の2021年10~12月期に前年同期比11.7%増。ユーザーあたりの購入頻度、購入額が共に上昇したとしている。

    ショッピング流通総額の伸び率(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

    ①ポイントキャンペーン②顧客層囲い込み③事業間送客④地域特化施策――4つの観点からEC事業内のクロスユースを促進。各クロスユース促進施策と「楽天市場」の成長で、クロスユースユーザーが順調に伸びているという。

    クロスユースについて(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

    楽天エコシステム内において会員の価値を示す「メンバーシップバリュー」は2021年10-12月期(第4四半期)で6.5兆円。前年同期比で27.7%減少した。

    メンバーシップバリューについて(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

    フィンテックを中心にアクティブユーザー数が増加、楽天エコシステム内のクロスユースも堅調に推移したものの、2020年10-12月期(第4四半期)の「楽天市場」はコロナ禍によるリテンション率上昇でLTVが急増、その反動で2021年10-12月期(第4四半期)の「メンバーシップバリュー」が減少したとしている。

    過去12か月間で2サービス以上利用者数を同期間の全サービス利用者数で割って算出したクロスユース率は、2021年10-12月期(第4四半期)時点で74.7%。前年同期比で1.7ポイント増。

    クロスユース率(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

    楽天カード発行枚数は2021年12月時点で2510万枚、前年同期比で16.4%増。「楽天市場」流通総額における楽天カード決済比率は継続的に拡大しており、2021年12月時点で70.0%まで伸びた。

    楽天カード決済比率(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

    2021年10-12月期における「楽天市場」のモバイル流通総額の比率は79.1%に。前年同期比で2.6ポイント上昇した。

    新型コロナウイルス感染症拡大によって出店者数は拡大。2020年12月時点の5万3794店舗から、2021年12月時点で5万5939店舗まで拡大した。

    瀧川 正実
    瀧川 正実

    インバウンド対策で重要なGoogleマップ、集客につなげる3つのポイントを解説 | 店舗ビジネスに役立つ『口コミラボ』特選コラム

    4 years ago
    インバウンドが利用するサービスの中で、国内外問わず多くの利用者を持つGoogleマップは、訪日外国人に向けて情報を発信するメディアとしても注目の存在になっています

    2021年の訪日外国人は前年比94.0%減の24万人。訪日外客数の統計が開始された1964年以来最低の数値となり、依然としてインバウンド誘客は厳しい状況が続いています。

    しかし、数年後いつかはインバウンド回復の時がやってきます。それに向けて、早いうちから対策を始めておきたいと考えている方もいるでしょう。

    そんな中、インバウンドが利用するサービスの中で、国内外問わず多くの利用者を持つGoogleマップは、訪日外国人に向けて情報を発信するメディアとしても注目の存在になっています。

    本記事では、Googleマップがインバウンド対策に重要な理由や対策のポイントを紹介します。

    インバウンド対策でGoogleマップが重要なワケ

    Googleマップがインバウンド対策に重要な理由を3つ紹介します。

    1. 圧倒的なユーザー数

    世界のアプリダウンロード数ランキングでは、2021年に旅行系アプリで最も多くダウンロードされたのが「Googleマップ」で、約1億600万ダウンロードという結果になりました。

    また、Google検索についても、statcounterが公開している資料によると、2022年1月の世界中におけるGoogle検索の割合は91.9%、日本でも77%のシェアとなっています。

    Googleマップは、国内外問わず多くの人が利用しています。

    Googleマップ 利用者数
    ▲Googleマップは旅行・地図アプリの中で圧倒的なユーザー数を誇る:「インバウンド×Googleマップ”集客術」資料より一部抜粋

    <データ参照>
    Statcounter:Search Engine Market Share Worldwide
    Apptopia:The 10 most downloaded Travel apps of 2021

    2. 口コミの多言語対応が自動でできる

    観光庁の2019年の調査で「出発前に得た情報源で役に立ったもの」を聞いたところ、「SNS」が24.6%、「個人のブログ」が24.4%、「自国の親族・知人」が19.6%、「口コミサイト」が15.5%となりました。

    こうしたことから、インバウンド対策には、SNSなどの情報発信に加え、口コミプラットフォームからの情報発信も重要だといえます。

    Googleマップには、投稿されるさまざまな言語の口コミを自動で翻訳する機能があり、2021年時点で81の言語に対応しています。Googleマップで多様な口コミを集めることが、そのまま多言語対応になるのです。

    Googleマップ 口コミ
    ▲Googleマップでは、口コミの多言語対応が自動でできる:「インバウンド×Googleマップ”集客術」資料より一部抜粋

    3. 国内の集客と同時に取り組める

    最初に述べたとおり、水際対策が敷かれるなかでインバウンド集客は厳しい現状となっています(2022年2月時点)。インバウンド対策のみに予算を割くということが難しい企業も多いでしょう。

    そんな中で、Googleマップ・Google検索は国内でも広く地図アプリ/検索エンジンとして普及しており、国内向けの情報整備とインバウンド対策を同時に進めることができるというのもメリットの一つです。

    Googleマップは国内の観光客・インバウンド集客に向けた対策を両立できる
    ▲Googleマップは国内の観光客・インバウンド集客に向けた対策を両立できる:「インバウンド×Googleマップ”集客術」資料より一部抜粋
     

    こういったメリットがある一方で、まだまだ対策できている企業は少ない状態です。

    “インバウンド×Googleマップ”集客を早いうちから始めましょう!

    Googleマップのインバウンド集客 3つのポイント

    インバウンド対策にも有効なGoogleマップですが、正しく情報が伝わるよう整備しなければ、集客ツールとして効果を発揮できません。

    ここからは、Googleマップを活用したインバウンド対策のポイントについて紹介します。

    1. まずはオーナー登録

    Googleマップのビジネス情報を優先的に編集するには、オーナー確認をする必要があります。

    オーナー登録とは、掲載されている店舗や施設に、自分が携わっていることをGoogleに証明する手続きのことを指します。手順は、大まかに以下のようになっています。

    1. Google マップで登録する店舗・施設を表示します。
    2. 「ビジネスオーナーですか?」を選択します
    3. 最新情報の受け取りについての質問に回答します。「はい」を選択すると、メールで最新情報が届くようになります。
    4. オーナーの確認方法を選択します。電話の場合、Googleから電話でコードを聞き取ります。郵送の場合、自宅にコードが書かれたハガキが届けられます。
    5. それぞれ確認したコードを入力し、オーナー登録が完了します。

    2. 店舗・施設名を多言語で設定する

    Googleマップでは営業時間や住所、口コミは自動翻訳されますが、基本的にビジネス名(店舗・施設名)、投稿、ビジネスの説明文、商品・メニュー・サービスなどは翻訳されません。

    なかでも優先的に多言語で設定すべきなのは店舗名です。店舗名が自分の国の言葉で書かれていなければ、どういった店舗なのかすらわからず、スルーされてしまう可能性が高くなるためです。

    そこで、まずは店舗・施設名を多言語で表示されるように設定しましょう。スマートフォン(iOS)で設定する方法は以下の通りです。

    1. スマートフォンの設定から「一般」をタップし、「言語と地域」をタップします。
    2. ここで変更したい言語を選択します。「英語」にしたい場合は、使用言語の「英語」をタップします。
    3. 設定変更後、Googleマップで店舗情報を検索し、「Suggest an edit(情報の修正を提案)」をタップします。
    4. 「Change name or other details(名前またはその他の情報を変更)」をタップし、「Add name in English」に英語名を入力し、送信します。
    店舗・施設名を多言語で設定する方法
    ▲店舗・施設名を多言語で設定する方法:「インバウンド×Googleマップ”集客術」資料より一部抜粋
     

    3. 多言語の表記によるキーワード対策

    あるキーワードで検索された際、Googleマップ上に表示される施設はどのように決まっているのでしょうか。

    これは、主に「距離」「知名度」「関連性」の3つの要素が影響しています。

    このうち距離はユーザーと施設との距離であり、コントロールできません。また、知名度を上げる施策の中心はGoogleビジネスプロフィールの領域ではないため、 Googleビジネスプロフィールのみでの対策では限界があります。

    一方、検索キーワードとの「関連性」は、Googleマップの施設情報内とキーワードとの関連づけの施策を行うことで、高めることができます。

    ※関連性を高める方法は、“インバウンド×Googleマップ”集客術【基本編】で詳しく解説しています。

    Googleマップ 順位 上げるには
    ▲多言語キーワードとの「関連性」を高めよう:「インバウンド×Googleマップ”集客術」資料より一部抜粋
    この記事を書いた「口コミラボ」さんについて

    「口コミラボ」は、様々な地図アプリ・口コミサイトの監視、運用、分析を一括管理できる店舗向けDXソリューション「口コミコム」が運営する店舗ビジネス向け総合メディアです。近年、企業の評判管理が重要視されるなか、特に注視すべきGoogleマイビジネスを活用したローカルSEO(MEO)や口コミマーケティング、それらを活用した集客事例から、マーケティング全般、店舗経営のハウツー、業界動向データにいたるまで幅広い情報を紹介します。

    口コミラボ
    口コミラボ

    千趣会の通販事業はコロナ需要が一服で減収減益、会員基盤の再構築で継続購入客が増加【2021年12月期】

    4 years ago

    千趣会の2021年12月期連結業績は、売上高が前期比12.2%減の731億4900万円、営業利益は3億4900万円(前期は3億8900万円の損失)、経常利益は5億2000万円(同38億円の損失)、当期純利益は3億800万円(同39億4600万円の損失)だった。

    セグメント別は、通販事業の売上高が同4.7%減の643億2500万円、営業利益は同66.1%減の8億4900万円。売上原価率は前期と同じ50.2%、販管費は同0.6%増の311億7000万円だった。

    通販事業の主要KPIを見ると、2021年の購入会員数は248万3000人で前期比45万4000人の減少。新規購入会員数は59万6000人となり同11万8000人の減少だった。

    千趣会の2021年12月期連結業績 セグメント別 通販事業「ベルメゾン」
    通販事業の業績(千趣会のIR資料から編集部がキャプチャ)

    売上高、営業利益、購入会員数、新規購入会員数が減少したのは、コロナ禍で2020年12月期は大幅な需要増により主要数値が拡大したため。2019年と比べると、各種数値は大幅に増加している。

    通販事業「ベルメゾン事業」の重点取り組みは、「会員基盤の再構築」「商品力・提案力の強化」「オペレーション改革」の3点。

    「会員基盤の再構築」では、2020年12月期に大きく増えた新規・復活会員の継続購入促進を中心テーマに施策を展開した。「継続会員の客単価UP」を重点目標に設定し、会員基盤全体のアクティブ化を促進。継続購入会員数は127万9000人となり同5万4000人の増加となっている。1件当たり受注単価は同2.7%増の9072円だった。

    「商品力・提案力の強化」では、「ベルメゾンの看板商品創出」に向けての商品開発を推進、マーケティング戦略・販売促進策を強化した。コロナ禍における顧客ニーズ変化(家具からインテリア小物へ需要シフト)に対応することで、型当たりの売上高80万7000円となり、コロナ禍以前の2019年比で11万9000円増加した。

    「オペレーション改革」では、商品原価率、プロパー消化率、値引き率、残品率等のKPI管理運用の精度を向上。QCD改善活動の持続的取り組みによるオペレーションの向上と調達関連コストを削減した。この結果、売上総利益率は49.8%となり、改革前の2018年の38.9%から大きく改善している。

    千趣会の2021年12月期連結業績 セグメント別 通販事業「ベルメゾン」
    2021年12月期の取り組み(千趣会のIR資料から編集部がキャプチャ)

    千趣会が策定した2021年12月期から2025年12月期までの、5か年の新中期経営計画(中計)では、通信販売事業を中核とした“独自の共創モデル”に変革することにより成長を実現していく方針を掲げている。

    千趣会の2021年12月期連結業績 セグメント別 通販事業「ベルメゾン」 中期経営計画
    中期経営計画(千趣会のIR資料から編集部がキャプチャ)

    千趣会は今後の方向性について、以下の取り組みを推進していく。

    • 顧客とのつながり方や提案方法を、時代に即したデジタル活用により変革する(DX推進)
    • 顧客に寄り添い、多様なライフスタイルに応える商品と役立つサービスを提供する
    • サステナブルな社会の実現に向けて、顧客とともに社会課題の解決に取り組む
    石居 岳
    石居 岳

    まさにランチェスター戦略!「茶色い焼きそば」が「大磯屋」というブランドになるまでの話【ネッ担まとめ】 | ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ

    4 years ago
    ネットショップ担当者が読んでおくべき2022年2月7日〜13日のニュース

    焼きそばだけで年商を2千万円から1億円にまで伸ばした製麺所の事例記事をご紹介します。人気の焼きそばを商標登録してブランド化。そこからはイベント出店で知名度を上げてメディアへの露出も増加……。参考にしたいことばかりです。

    ブランド化の手順がとっても参考になります

    祖業をやめて焼きそばをブランド化 製麺所4代目は売り上げを5倍に | ツギノジダイ
    https://smbiz.asahi.com/article/14537250

     入社直後は、誰も手がけていなかった営業に力を入れることで数字を伸ばしました。その後はロゴや名称を整えたことで「茶色い焼そばがおいしい」というあいまいなイメージではなく、「『大磯屋の熟成焼そば』がおいしい」と覚えていただき、引き合いが増えたと思います。

     焼きそばに特化したことで、多くのメディアに取り上げられたのも売り上げアップの要因の一つです。焼きそばに特化したメーカーが少ないうえ、手作業で製麺を行う様子はテレビでも映えるため、継続的に取材のオファーがあります。

    日本テレビの「満天☆青空レストラン」でも取り上げられたことのある大磯屋さん。祖業のうどんをやめ、焼きそば1本に絞り、「茶色い焼きそば屋さん」という漠然としたイメージを「大磯屋」というブランドに成長させました。

    その裏には継続的なコンテンツの発信があります。イベントへの出店は焼きそばの作り方というコンテンツの実演販売の場になりますし、YouTubeにもレシピ動画を公開し、Twitterなどではイベント情報をしっかり発信。最近ではLINEで「スペシャル麺バーズ」向けの告知も始めました。

    飲食ビジネスなので美味しくて安全なものを作るという大前提があります。そこがクリアされているのであれば、お客さんから支持されている部分を研ぎ澄ませてブランド化し、認知拡大施策で伸びるということですね。

    ちなみに過去のECサイトはGoogleフォームでの注文受付だったのですが、今ではBASEでしっかりとしたものになっています。イベントで大磯屋を知った人がECでリピートする流れもできていそうですよね。本当によく考えられた動きなのでとても参考になります。

    今週の要チェック記事

    カートの申込画面の変更には要注意です。モールやカート会社の対応になりますが、注文画面がわかりづらくなってCVRが下がる可能性もあります。記事をよく読んでおきましょう。

    BASEが売れてきた人向けのプランをリリースして、改めてShopifyの特徴が書かれた記事のあった2月2週目でした。

    アフィリエイト広告規制、広告主に表示責任求める。管理指針は2022年夏をめどに策定【検討会の報告書案まとめ】 | ネットショップ担当者フォーラム
    https://netshop.impress.co.jp/node/9487

    期間限定販売などは最終申込画面で「販売期間」表示を求める改正特商法。消費者庁が示した「ガイドライン」の内容は? | ネットショップ担当者フォーラム
    https://netshop.impress.co.jp/node/9499

    今さら聞けない、Shopify(ショッピファイ)とは? ECサイト構築で人気の理由を聞いた | Web担当者Forum
    https://webtan.impress.co.jp/e/2022/02/10/42239

    「BASE」が4月に新料金プランの提供を開始 決済手数料2.9%+月額サービス利用料5,980円の「グロースプラン」追加で、成長しても使いやすいネットショップ作成サービスに! | BASE, Inc.
    https://binc.jp/press-room/news/press-release/pr_20220209

    「そのSNS投稿、大丈夫?」ステマに関する10の疑問に答えるQ&A | AdverTimes
    https://www.advertimes.com/20220202/article375767/

    小さい会社のECでSNS運用に関してとっても参考になる記事があったのでまとめました。 | 運営堂
    https://www.uneidou.com/20638.php

    顧客等からの著しい迷惑行為の防止対策の推進に係る関係省庁連携会議 | 厚生労働省
    https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_23808.html

    「Emotet」感染が急速に再拡大 「大幅に拡散した2020年に迫る勢い」 JPCERT/CCが注意喚起 | ITmedia NEWS
    https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2202/10/news159.html

    今週の名言

    家庭用編み機を駆使して個性的なニットを製作する「編み物☆堀ノ内」って何者? | fashionsnap.com
    https://www.fashionsnap.com/article/amimono-horinouchi/

    世の中には僕よりも素晴らしいグラフィックデザイナーが作ったTシャツや素敵なニットが既にたくさんあることも知っていた。なのでもしやるなら、まだ世の中で誰もやっていないものじゃないと意味がないな、と思ったんですよね。

    こう思ったとしても編み機でセーターを編もうとはならないのが普通の人。やりきることで面倒くさいというものすごく大きな参入障壁ができ、このおかげで競合もなく、半年先まで注文が埋まっています。面倒くさいことをするのであれば徹底的に。中途半端に面倒なことをするのであれば効率的に。

    筆者出版情報

    「未経験・低予算・独学」でホームページリニューアルから始める小さい会社のウェブマーケティング必勝法

    「未経験・低予算・独学」でホームページリニューアルから始める
    小さい会社のウェブマーケティング必勝法

    森野誠之 著
    翔泳社 刊
    発売日 2021年10月15日
    価格 2,200円+税

    この連載の筆者 森野誠之の著書が翔泳社から発売されました。小さな会社の“ひとり担当者”が、未経験、低予算、独学でホームページのリニューアルからウェブマーケティングまでを成功させるための指南書です。電子版、オンデマンド印刷版ともにAmazonで発売中です!

    この本をAmazonで購入
    森野 誠之
    森野 誠之

    家電EC専業大手のエクスプライスをDCMホールディングスが買収

    4 years ago

    ホームセンターのDCMなどを傘下に持つDCMホールディングスは2月10日、取締役会で家電EC専業大手エクスプライスの全株式を取得することについて決議し、株式譲渡契約を締結した。

    投資ファンドのサンライズキャピタルが保有する全株式を買い取る。取得額は非公表。

    エクスプライスは家電を主軸に幅広い商品を販売する家電EC専業大手。2021年6月期連結業績は、売上高が前期比19.4%増の647億900万円、営業利益は同157.0%増の12億3100万円、経常利益は同149.3%増の11億9400万円、当期純利益は同211.8%増の4億7400万円。

    「楽天市場」に出店する5万店舗以上の中から、「購入者からの投票」「2021年の売り上げや受注」などを主な基準に優れたショップを選出して表彰する「楽天市場ショップ・オブ・ザ・イヤー2021(楽天SOY2021)」の総合2位を受賞している。

    ホームセンターのDCMなどを傘下に持つDCMホールディングスは2月10日、取締役会で家電EC専業大手エクスプライスの全株式を取得することについて決議し、株式譲渡契約を締結した
    家電ECサイト「XPRICE(エクスプライス)」

    DCMホールディングスは、エクスプライスの特徴あるブランド、ポジショニング、EC運営のノウハウ、事業戦略は、グループが新たに確立したい事業領域と軌が一致すると判断。ECに強みを持つエクスプライスとリアルに強みを持つDCMホールディングスグループの連携で、EC事業のリアル店舗活用や相互送客、非家電領域での商品ポートフォリオ拡充、物流のスピードアップとコストダウンなど、さまざまな事業上のシナジーが発揮できると考えている。

    エクスプライスの経営について、経営陣は従来通り、家電の仕入れ・販売は引き続き独立して行う。DCMホールディングスの経営資源を生かし、相互送客、非家電領域の品ぞろえの拡充、物流のスピードアップとコストダウン、上場企業としての信用力向上、資金力の強化など事業上のシナジーを創造し、顧客の安心・便利を追求していく。

    サンライズ・キャピタルは2018年、エクスプライスの社名がMOAだった時代に創業オーナーから全株式を取得。2021年6月、代表権のある社長にNHN JAPAN(現LINE)で執行役員、トランスコススで取締役専務執行役員などを務めた稲積憲氏が就任した。

    石居 岳
    石居 岳

    米Amazonの物流戦略と最新の倉庫状況&米国EC売上TOP25の倉庫ネットワークの今 | 海外のEC事情・戦略・マーケティング情報ウォッチ

    4 years ago
    Amazonと、その競合企業であるWalmart、Home Depotは、米国の消費者、特に大都市圏の消費者にオンライン注文された商品を当日または翌日に配達できるように新しい倉庫を数多く建設しています

    Amazonはオンライン注文のスピード配送を実現するため、過去10年間で流通網を劇的に拡大し、人口が密集している地域の近くに多くの倉庫を設けました。Walmart、Home Depot、Wayfairなどの競合他社も、Amazonの迅速な配送に対抗するため、新しい配送センターを開設しています。

    拡大するAmazonの大型FC、2023年までに355か所まで拡大

    Amazonと、その競合企業であるWalmart、Home Depotは、米国の消費者、特に大都市圏の消費者にオンライン注文された商品を当日または翌日に配達できるように新しい倉庫を数多く建設しています

    企業向けの設備レンタルサービスを展開しているBigRentzの分析によると、Amazonは現在、全米で305の大型フルフィルメントセンターを運営しており、平均80万平方フィートの保管スペースを保有しています。

    BigRentzは、Amazonは2023年までに少なくとも米国内の大型フルフィルメントセンターを355か所まで拡大し、その総面積は3億1900万平方フィートまで広がると予測します。

    Amazonの倉庫面積が最も多い州(今後建設予定の倉庫を含む)(出典:2020年 米国の国勢調査 注:2021年に収集されたデータを元に作成)
    Amazonの倉庫面積が最も多い州(今後建設予定の倉庫を含む)(出典:2020年 米国の国勢調査 注:2021年に収集されたデータを元に作成)

    Amazonの倉庫の場所は?

    Amazonの物流センターは、カリフォルニア州が35か所で最多。次いでテキサス州の28か所、ニュージャージー州の17か所となっています。物流センターは人口密集地域の近くに集中しており、倉庫の面積が最も多い10州のうち8州が、人口数上位10州に含まれています。

    また、Amazonの倉庫スペースのトップ10には、人口数11位のニュージャージー州がランクインしています。Amazon倉庫の主要州となっていないニューヨーク州の消費者に、ニュージャージー州の倉庫からサービスを提供しているのです。Amazonの倉庫数で9位、人口数順位ではトップ10に入らないテネシー州の配送センターは、隣接するジョージア州(人口数8位)への迅速な出荷を可能にしています。

    BigRentzのデジタルオーディエンス担当ディレクターであるリオール・ジッツマン氏はこう言います。

    Amazonは米国最大の人口密集地域の近くに配送センターを集中させているようです。私たちの分析によると、倉庫の面積が最も多い10州のうち8州が、最も人口の多い10州のなかに入っています。つまり、人口集中地域とAmazonの倉庫の場所には強い相関関係があるようです。

    Amazonの物流センターは1137か所

    BigRentzの調査結果でわかるように、Amazonは巨大な倉庫を大都市の近くに配置することに加え、消費者宅へのラストマイル配送のために荷物を分類する小規模施設も多数開設しています

    物流コンサルティング会社のMWPVL Internationalによると、Amazonは米国内でさまざまな種類のフルフィルメントセンターを1137か所に設置、さらに331か所の開設を計画していると発表しています。MWPVLによれば、カナダでも47の倉庫が運営されており、さらに26の倉庫が建設中とのことです。

    Walmartの配送センターは198か所

    Amazonの倉庫の数は、最大のライバルであるWalmartやTargetを大きく引き離しています。

    Walmartは、米国内で198のさまざまなタイプの配送センターを運営しており、そのうち29はオンライン注文専用です。Walmartはさらに10か所の新施設を計画しており、そのうち6か所はeコマース専用になる予定です。

    また、Walmartは先日、ミシシッピ州に初のフルフィルメントセンターを開設する計画を発表。100万平方フィートの広さで、250人の常駐スタッフを雇用する予定です。

    Targetの物流センターは49か所

    Targetは米国で49の倉庫を運営しており、そのうち7つがeコマース用です。MWPVLによると、さらに6つの物流センターが計画されていますが、いずれもオンライン注文専用ではありません。

    WalmartやTargetのように多くの実店舗を持つ小売事業者は、オンライン注文に対応するため、実店舗を利用することが増えていることも重要な点です。実店舗から消費者の自宅まで荷物を配送したり、店内や道端で注文を受け取れるようにしているのです。

    Targetの発表によると、2021年度第1四半期にオンライン注文の75%以上が、Targetの実店舗で処理(店舗受け取り)されました。

    競合他社を圧倒するAmazonのフルフィルメントセンター

    他の大手小売事業者も、配送時間やカスタマーサービスを向上させるために配送センターを増設しています。その代表例がオンライン専用で家具を販売しているWayfairです。

    2200万SKUを消費者へ直接出荷するために、一時は1万6000社のサプライヤーに配送面を依存していましたが、近年はCastleGate Logisticsと呼ぶネットワークを構築。自社で商品の保管と注文の発送を行うようになりました。現在、Wayfairは米国に52、ヨーロッパに4つの配送センターを運営しています。

    Home Depotは店舗型小売業ですが、オンライン注文に対応するために、より大規模な倉庫のネットワークを構築しています。

    2018年にサプライチェーンの改善へ5年間で10億ドルを投資する計画を発表。そのなかには、商品の流通にさまざまな役割を果たす150の施設を追加する計画も含まれており、2022年には30か所がオープンする予定だとHome Depotの広報担当者は話します。

    Home Depotは現在、米国で130の配送センターを運営、そのうち10か所はeコマースに特化しています。2022年と2023年には、「複数の」eコマース向け施設を追加でオープンする予定だそうです。

    新施設では、Home Depotの平均的な店舗にある3万5000点の商品よりもはるかに多い10万点もの商品をストックする予定です。それにより、実店舗よりも豊富な品ぞろえをオンラインで提供することができるようになるのです。

    Home Depotはまた、Walmartの小売事業者向け配送サービス「GoLocal」を利用してオンライン注文に対応する契約を締結。DIY業者として消費者に迅速な配送を提供する方法を確保しました。

    Amazonは、Digital Commerce発行「北米EC事業 トップ1000社データベース 2021年版」で1位にランクインしています。2位はWalmart、4位はHome Depot、6位はTarget、7位はWayfairです。

    Amazon、Walmart、Targetなど米国大手小売企業の倉庫ネットワークについて
    米国大手小売企業の倉庫ネットワークについて

    物流センターを10年間拡張し続けるAmazon

    Amazonの物流センターネットワークの大規模な拡大は、過去10年間に起こったもので、EC小売事業者が多くの州で売上税の徴収を開始した時期と重なります

    2018年以前、オンライン小売事業者はオフィスや倉庫など物理的な拠点がある州でのみ売上税を納税していました。Amazonは長年、物理的な施設を設置する州を限定し、売上税を回避してきました。

    Institute on Taxation and Economic Policyによると、2011年の時点でAmazonはワシントン、ニューヨーク、カンザス、ノースダコタ、ケンタッキーの5つの州に住む消費者からの購入に対してのみ売上税を徴収していました。

    これは、Amazonがこれらの州でオフィスや倉庫を運営していたことを意味します。他の州で実店舗を運営すると、それらの州でも売上税を徴収し、納税しなければなりませんでした。

    その後、2018年のWayfairをめぐる訴訟の連邦最高裁判決で、オンライン小売事業者が所定の州に物理的な拠点を持つかどうかにかかわらず、州が売上税の徴収を義務付ける権利を得たことで、状況が一変しました。

    Amazonは現在、売上税がある米国45州すべてで、注文に対する売上税を徴収しています。この政策変更により、Amazonは全米各地に配送センターを設置することができるようになりました。

    最後に、BigRentzの調査から、アマゾンの倉庫に関する注目すべき事実をいくつか紹介します。

    • Amazon最大の倉庫は、デラウェア州ウィルミントンにある5階建ての施設。面積は380万平方フィートで、フットボール場66.6面分に相当します。
    • 2021年4月現在、米国で建設中の最大級の倉庫10棟のうち9棟がAmazon用。380万平方フィート以上のものは、デトロイト、ニューヨーク州シラキュース、テキサス州オースティンの3カ所で建設中。
    • BigRentzのリストに載るほど大規模なAmazonの倉庫がない5つの州は、アラスカ州、ハワイ州、メイン州、ニューハンプシャー州、バーモント州です。
    • Amazon倉庫の面積では、サウスダコタ州が最下位、次に小さいのがアイダホ州とネブラスカ州です。

    この記事は今西由加さんが翻訳。世界最大級のEC専門メディア『Digital Commerce 360』(旧『Internet RETAILER』)の記事をネットショップ担当者フォーラムが、天井秀和さん白川久美さん中島郁さんの協力を得て、日本向けに編集したものです。

    Digital Commerce 360
    Digital Commerce 360

    アサヒ飲料、丸亀製麺、TSIなどが登壇。マーケティングDX、データ統合戦略が学べるオンライン講演【3/15・16開催】

    4 years ago

    イルグルムは2022年3月15日(火)・16日(水)の2日間、マーケティングにおけるデータ統合、分析、活用をテーマにしたオンラインイベント「MARKETING LEADERS MEETING~トップリーダーから学ぶ、マーケティング DX 革命のススメ~」を開催する。

    コロナ禍におけるユーザー行動の変容によりデジタルシフトが急速に進み、企業にとって膨大な量のデータの統合、活用が急務になっている。「MARKETING LEADERS MEETING」ではデータ飽和時代を勝ち抜くためのヒントを紹介する。

    各業界において最前線で活躍するマーケティングリーダーが登壇。マーケティングDX、データ統合戦略の策定~実現までを推進する秘訣、事業成長を加速させるデータ活用事例などについて講演する。

    オンラインセミナー MARKETING LEADERS MEETING

    ゲスト登壇者

    • 南雲克明氏(丸亀製麺 執行役員 CMO 兼 トリドールホールディングス マーケティング部 部長)
    • 青山茂樹氏(アサヒ飲料 マーケティング本部 宣伝部 メディアグループ プロデューサー)
    • 杉元勇人氏(サイバーエージェント データ維新局 チーフコンサルタント)
    • 竹山健司氏(TSI デジタルビジネス Div デジタルマーケティング Dept デジタル AD Section Section 長)
    • 菊地美和氏(TSI デジタルビジネス Div デジタルマーケティング Dept デジタル AD Section)
    • 藤川友紀氏(パソナテック 事業戦略室 マーケティング責任者)
    • 西守穣氏(ビタブリッドジャパン 執行役員)
    • 岩本智裕氏(オプト データテクノロジー領域 統括)
    • 信澤宏明氏(オプト 第 1 営業本部 営業 1 部) ほか

    セミナー開催概要

    藤田遥
    藤田遥
    確認済み
    14 分 42 秒 ago
    ネットショップ担当者フォーラム フィード を購読

    人気記事トップ10

    人気記事ランキングをもっと見る