Kivaは7月16日、事業者向けのワークフロー型AIエージェント「SAMURAI(サムライ)」の提供を開始した。AIがPCを直接操作し、導入企業の業務効率化をサポートする。ECサイト運営の商品登録、競合・営業先の分析などの利用シーンを想定しているという。

BtoB向けのAIエージェント「SAMURAI」のイメージ
「SAMURAI」は、ユーザーが自然言語で業務ワークフローを作成すると、その内容に基づきAIがPC画面上のGUI操作を自動で実行する。ブラウザ操作、生成AIモデル間の連携を標準化するためのプロトコルであるMCP連携を中心に対応。今後はPC全体の操作にも対応を予定している。
従来のチャット指示型AIとは異なり、都度の入力や確認を必要とせず、あらかじめ自然言語で指示した内容に従って「SAMURAI」が自律的に業務を進行する。
現代人の業務は、作業的にPCを操作することにリソースを取られやすく、本来時間を割きたいはずの“考える作業”がひっ迫されている。
こうした課題を解決するため、AIを人間が生き抜くための知的な“刀”とするべきだと考えた。「SAMURAI」はAIがPCを自律的に操作する、言わば新たな業務インフラとなる。(代表取締役会長 野尻航太)

「SAMURAI」の新サービス発表会に登壇したKivaの代表取締役会長 野尻 航太氏
「SAMURAI」の活用が見込まれるシーンは、ECサイト運営の商品登録、競合・営業先の分析、資料作成、メールチェック・送信、商談調整、新入社員のアカウント発行など。
月額費用は、「ビジネスプラン」は2万9800円。上位プランとなる「エンタープライズプラン」は応相談となる。このほか、個人の利用にも対応する(個人利用は無料)。
また、企業のAI活用で一般的に懸念されることが多いセキュリティに関しては、「導入企業のセキュリティの認識の要件を満たせるようにしている」(野尻氏)
「SAMURAI」の特長
- AIが一連の操作を自動で遂行
一般的なチャット形式のAIサービスでは、ユーザーが1つひとつの操作を指示し、結果を確認しながら調整する必要がある。「SAMURAI」はあらかじめ定義されたワークフローに基づき、AIが一連の操作を自動で遂行。特に、繰り返し作業や定型業務において、高い効率化が想定されている。 - ワークフローの視覚的編集が容易
自然言語から生成されたワークフローは、画面上で直感的に編集・調整できる。ノーコードで操作できるため、専門的なIT知識がなくても業務プロセスを構築・改善できる。 - 自然言語での業務指示が可能
「SAMURAI」は人に指示するような自然言語での指示ができる。操作フローやルールを細かく定義・設定する必要がない。
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オリジナル記事:Kiva、ワークフロー型AIエージェントを提供開始。ECの商品登録などを自動で実行、業務効率化を支援
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