富士経済は、2023年のペット周辺ビジネス市場は1兆5000億円超だったと発表した。
ペット周辺ビジネスの市場規模は、ペットフード・用品、生体、動物用医薬品の販売、ペット関連サービスなどの販売額を合算した数値。
生体市場は価格の低下、数量減少により縮小したものの、動物用医薬品やペット関連サービスはほぼ横バイで推移。ペット関連サービス(ペット保険、ペットサロン、ペットホテル、動物病院、ペット葬儀を対象)では、ペット保険とペットホテル、ペット葬儀の3サービスで前年比10%未満の成長だったとしている。
2023年の国内ペットフード市場規模は前年比11.9%増の4754億円で、原材料費や物流費の高騰による各社の大幅な値上げがプラスに作用。市場規模の大きいキャットフードやドッグフード、スナックは単価の上昇率が高く、ともに2ケタ成長だった。
国内ペットフード・ペットケア・生活用品の市場規模
動物病院を主要チャネルとする療法食も、値上げに加えテレワークやペット保険加入者の増加に伴い来院機会の増加によって伸長、市場規模の拡大に貢献した。
ペットフード市場の内訳を見ると、ドッグフードは前年比10.0%増の993億円。ドッグフードは飼育頭数の減少、小型犬やシニア犬の増加、各種コスト増による内容量の減少などから数量ベ ースでは縮小した。だが、価格改定による単価アップがプラスとなり市場規模は2ケタ増となった。
キャットフードは同13.2%増の1847億円。価格改定による単価アップが影響した。為替の影響などから大幅な値上げを迫られた輸入ブランドが数量ベースで減少し、国産ブランドが伸びた。
スナック市場は同13.3%増の1125億円で2年連続の2ケタ成長だった。種類別にみると、キャットスナックが引き続き好調を維持。ジャーキー(犬用)やガム(同)、ビスケット(同)も参入各社が機能性や給餌の有用性をPRしたことが奏功した。また、チーズや乾燥果実、野菜、デザートなどのその他(同)は、犬の嗜好性を背景にトッピング需要を獲得して高伸長した。
ペットフード市場は今後、主にキャットフード プレミアムタイプや猫用スナック、サプリメントが伸長しながら拡大すると予想されている。
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オリジナル記事:2023年の国内ペット周辺ビジネスの市場規模は1兆5000億円超、ペットフード市場規模は2ケタ増の4754億
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