Groovが実施した母の日のプレゼントに対する意識やトレンド変化の調査によると、購入場所はネット通販を選ぶユーザーが最も多かった。ただ、近年のリアル回帰の流れを受け、実店舗を選ぶユーザーも増加傾向にある。調査期間は2024年3月2~9日で、回答数は974人。
母の日の贈り物をどこで購入しているかを聞いたところ、最も多い回答は「インターネット通販」(43.2%)。過去の回答結果と比較すると、2022年は51.9%、2023年は49.6%だったため、直近の2年間で8.7ポイント低下している。ネットからリアルへ回帰する動きが影響しているようだ。Groovは、母の日の贈り物をモノで贈るのではなく、食事や旅行といった体験を贈る流れも進んでいると見ている。
母の日のギフトを購入する場所(2024年調査)
購入場所のリアル回帰は、2024年は母の日(5月12日)とゴールデンウィーク(前半:4月27~29日、後半:5月3~6日)が近いことも影響している。ゴールデンウィークの帰省に合わせて、手土産などを母の日の贈り物にする動きが予想されるため。ネット通販ではカーネーションなどの花の配達が「母の日の直前期」に設定されていることが多く、ゴールデンウィークの手土産にすることができない。一方、リアルの店舗では確実に手に入れることができるため、帰省のタイミングに合わせやすいという事情がある。
母の日のギフトを購入する場所(定点調査)
母の日の贈り物をどのように探しているか聞いた質問では、「ネット検索で調べて探す」(37.8%)が最多。「実店舗に見に行って探す」(37.2%)「当人に欲しい物を聞く」(11.0%)「ネット通販のレビュー・クチコミを参考にして探す」(4.8%)が続いた。
母の日のギフトの探し方(2024年調査)
過去の調査結果と比較すると、2024年は「ネット検索で調べて探す」と回答しているユーザーの割合は減少しており、贈り物選びのリアル回帰が読み取れる。
母の日のギフトの探し方(定点調査)
母の日の贈り物にかける予算は、「4000~5000円未満」(19.4%)と答えたユーザーが最も多かった。次いで「2000~3000円未満」(19.2%)「3000~4000円未満(15.1%)」だった。
母の日のギフトにかけられる予算(2024年調査)
2023年の同調査では「2000~3000円未満」の回答が最も多かったため、予算は前年よりもアップしているようだ。Groovは、物価高の影響を受けて節約志向だったトレンドが一転し、節約疲れによって“プチぜいたく志向”に向かっていると分析している。
母の日のギフトにかけられる予算(定点調査)
母の日に贈りたいものは「食品・グルメ」(23.2%)が最多。「お花・植物」(22.6%)「スイーツ」(17.5%)と回答するユーザーも多い。ギフト商品の多様化が進んでいるため、定番の「お花・植物」だけでなく、ほかの贈り物を選ぶ人が増えている。Groovは過去5年間、母の日の贈り物に関する定点調査を行ってきたが、「お花・植物」が1位でなくなったのは2024年が初めてという。
母の日に贈りたいもの
EC慣れした人による指名買いが増加
Groovがこれまでに発表した「母の日検索キーワードランキング2024 TOP10」によると、「母の日」や「母の日 プレゼント」での検索流入、サイト内検索が減少し、「母の日 カーネーション」「母の日 ブーケ」「母の日 お花とセット」「母の日 スイーツ」「母の日 和菓子」など、具体的なプレゼントを指定する検索が増えている。
具体的な商材や商品名を合わせて検索キーワードに入力する場合は、ある程度、購入したい商品が決まり、そのなかから購入したい商品を選別していると予想される。Groovは、コロナ禍でECの利用機会が増えた人がその便利さを知り、母の日の贈り物をネット通販で購入することに抵抗がなくなったことでECでの「買い物慣れ」が進んだと分析している。
調査概要
- 調査エリア:全国
- 調査主体:Groovが運営するメディア「母の日.me」
- 調査方法:インターネット調査
- 調査対象:10代~70代の男女974人
- 調査期間:2024年3月2~9日
※このコンテンツはWebサイト「ネットショップ担当者フォーラム - 通販・ECの業界最新ニュースと実務に役立つ実践的な解説」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:【2024年母の日】ネット通販で買うは43.2%。贈りたいモノの1位は「食品・グルメ」で23.2%、節約志向から「プチ贅沢志向」に
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