「人手不足倒産」が過去最高、「人材の確保が事業継続を左右する時代が迫っている」 | ネットショップ担当者フォーラム

ネットショップ担当者フォーラム - 2024年1月16日(火) 08:30
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帝国データバンクが実施した「人手不足倒産の動向調査」によると、2023年の人手不足倒産は累計で前年比86.0%増の260件となり過去最高を更新した。

2023年の人手不足倒産のうち、建設業は同167.6%増の91件、物流業は同95.0%増の39件。両業界で累計260件のうち半数の130件を占めている。

「アフターコロナ」により経済活動が徐々に本格化し、人手不足は再び重大な経営リスクとして顕在化。2023年4月の人手不足倒産は月次ベースで過去最多の30件となり、8月以降は5か月連続で20件以上の人手不足倒産を記録した。

人手不足倒産の年間推移と業種別割合 帝国データバンク調査人手不足倒産の年間推移と業種別割合

2023年の人手不足倒産で全体の半数を占めた建設業と物流業は、2024年4月に時間外労働の上限規制が適用される「2024年問題」が懸念される業種。また、団塊の世代が後期高齢者に到達する「2025年問題」が控えるなど労働力人口の高齢化が進むなか、人材確保がこれまで以上に事業継続を左右する状況が迫っている。

帝国データバンクが実施した2024年における景気見通しに関する調査では、トップにあげられた「原油・素材価格(の上昇)」(59.0%)に続き、「人手不足」が40.5%で続いている。

さらに、正社員の人手不足を感じている企業は2023年12月時点で53.1%となり、2020年4月からのコロナ禍以降、最も高くなっている。

正社員の人手不足を感じている企業の割合人手不足を感じている企業の割合の推移

 

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