ディーエイチシー(=DHC)創業者の吉田嘉明氏が設立した新会社、大和心は、2023年9月をめどに新事業展開に向けた物流拠点を完成させる。事業開始に向け、7月14日には、日刊紙の折り込みチラシで数百人規模の新規人材を募集。事業の進捗を「わが社のシステムを採用したいと希望される日本の一流メーカーの方々が続々と本社を訪問している」と紹介している。
日刊紙チラシで人材募集、数百人を登用予定
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新規人材の募集は、チラシに大きく吉田会長自身の顔写真を掲載した。事業立ち上げの背景のほか、自らの略歴、趣味に至るまで詳細に紹介している。
これによると、吉田会長は現在、82歳。配偶者の女性(49歳)とは、DHC時代、ライフサイエンス事業部の課長をしていた時に出会い、結婚したという。「特殊団体や偏向メディアとの争い」を原因とする精神的疲労から腎臓を壊し、2022年3月、配偶者の女性から緊急の腎臓移植を決行したと近況を明かしている。
自らの余生を5年と考え、将来的に配偶者を代表取締役会長に、優良なスタッフを代表取締役社長にする予定で、現状、新会社の会長と社長を兼務しているという。
吉田会長兼社長は将来的に配偶者を会長に、スタッフを社長にする計画だ
趣味は、愛犬、ラブラドールのケアや庭いじり、美術品・日本刀の収集、プロレス観戦、麻雀と紹介している。
物流新拠点で実現する「高速総合通販事業」とは
物流の新拠点(千葉県流山市)は、AutoStore(=オートストア、ノルウェー)の全自動配送システムを採用。延床面積約2万9000平方メートル、10万SKUを同時に処理できるロボットを導入した、自動倉庫によるスピード配送を実現した“高速総合通販事業”を行う。
立ち上げの背景は、通販の課題を「商品配送のスピード」と「資金力のなさに起因する委託販売・返品ありのシステム」と指摘。一般的に商品配送に1~2週間を要するとして「これでは売れません。多少売れたとしてもメーカー側の資金繰りが大変」としている。
成長は“他社の10倍の速さ”の意気込み
昨今のビジネスに対しても、消費者を惑わせるビジネスがまん延していると指摘。「毎日半額で格安販売」「抽選で1万名様に無料配布」などのうたい文句で売られているものの「みんな信用できない」「最初から適正価格で売れよ! と言いたい」と主張を展開している。
新会社については、「誠実な優良メーカーとしか取引はいたしません。何を購入されても安心して満足されているはずです」と、めざす企業像に言及。自社の成長性も「完全オーナー企業。サラリーマン社長ではないため、フルスピードで他社の10倍の速さで成長していくものとみています」としている。
募集は12職種。管理職の待遇は最大2910万円
人材募集は、営業やWebデザイナー、オペレーターなど12職種。吉田会長の身辺警備、護衛を行う「警備隊」の募集も行っている。管理職(係長、課長、次長、部長)は、1125~2910万円の待遇で募集。「少数精鋭、好待遇もモットー」と魅力をアピール。
募集人材は、「頭の良い人、真面目な人、体力抜群の人、一芸に秀でた人、上品な家庭に育った人、そして何よりも日本のために尽くしたい人」としている。
現状の従業員数は数十人。平均月給は約82万円、平均年収は年間賞与5か月で約1324万円という。
大和心の足元の動きは?
大和心は2022年7月、資本金10億円で設立準備室を立ち上げた。2023年1月、資本金30億円に増資。2023年3月、資本金300億円で大和心に移行している。準備室の設立当初、化粧品やサプリメント、食品、雑貨など幅広い商品のECを行うとしていた。
2023年5月15日には、入居する住友不動産虎ノ門タワー(東京都港区)の20階から、34階(最上階)と32階全フロア(延床面積600坪)に移転した。
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オリジナル記事:元DHC会長吉田氏の新通販会社「大和心」で数百人規模の人材募集。Webデザイナー、オペレーターなど12職種で | 通販新聞ダイジェスト
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