東海ビジネスサービスが、全国の人事責任者・人事担当者を対象に実施した「人事担当から見た採用の課題」に関する調査によると、7割以上が企業と求職者のミスマッチに課題を感じていることがわかった。
また、約半数の企業が中途採用に力を入れており、「即戦力を採用したい」と考えている企業が多い。このほか、約6割の企業が採用活動にSNSを取り入れており、SNSを活用した採用が浸透している。
採用活動の課題1位は「求める人材が来ない」
人事責任者に採用活動でどのような課題を抱えているのか聞いたところ、「求めている人材が来ない」が71.2%。「応募が来ない」(41.0%)、「辞退率が高い」(31.7%)が続いた。
企業が求める人材と応募者が合わないという課題が最も多い
「課題はない」と回答した企業の人事責任者にその理由を聞いたところ、次のような声があがった。
- 毎年希望通りに雇用できている(40代/男性/石川県)
- 円滑に採用活動を行っており、不具合などは確認されていない(40代/男性/兵庫県)
- うまく回っている(40代/男性/愛知県)
- 応募者がいつも多いから(50代/男性/埼玉県)
成果が高いのは「就活エージェント」「ハローワーク」。SNSは効果がある?
最も力を入れている採用は「中途採用」(54.2%)が最多で、「新卒採用」(40.5%)、「紹介採用」(4.9%)が続いた。
また、採用活動で成果が高かったのは「中途向け就活エージェント」(38.1%)が最も多く、次いで「ハローワーク」(29.8%)、「新卒向け就活エージェント」(27.3%)だった。
多くの企業で中途採用のニーズが高い
採用活動で今後取り組みたいことでは、スキルマッチング(応募者の持つスキルを重視する採用手法)、SNS、副業などの声があった。
- SNSの活用(40代/男性/東京都)
- ヘッドハンティング(50代/男性/神奈川県)
- 副業を認める(50代/男性/東京都)
- スキルマッチング(50代/男性/東京都)
採用活動でのSNS活用を質問したところ、「活用している」(59.6%)、「以前、活用していた」(9.6%)、「活用したことはない」(30.8%)。
企業の採用活動におけるSNSの活用
「以前、活用していた」「活用したことはない」という回答者に採用活動でSNSを活用していない(もしくは活用をやめた)理由を質問したところ、「効果がないと思っている」(27.0%)が最多。「活用方法が分からない」(21.3%)、「手間がかかる」(18.9%)と続いた。効果がないと感じている人だけでなく、活用したくても方法がわからないという人事担当者もいるようだ。
採用で使用しているSNSを聞いたところ、Twitterが6割を超えた。そのほかは、「Instagram」(49.1%)、「Facebook」(42.8%)、「LINE」(41.1%)、「YouTube」(33.6%)だった。
SNSを活用する企業のうち6割超がTwitterを使用している
半数以上が採用管理システムを導入
企業と求職者のマッチングは難しいため、ATS(採用管理システム)を導入する企業もある。ATSの導入状況を質問したところ、半数以上が「導入している」(51.2%)と回答した。
採用管理システムの導入有無と、導入の理由
「導入している」と回答した人事責任者・担当者に、ATSを導入している理由を聞いたところ、「時間的コストの削減」(49.9%)が最多。「金銭的コストの削減」(28.2%)、「人的コストの削減」(21.7%)が続いた。
調査概要:「人事担当から見た採用の課題」に関する調査
- 調査期間:2023年3月13日・3月14日
- 調査方法:インターネット調査
- 調査人数:1009人(全国の人事責任者:205人/人事担当者:804人)
- 調査対象:全国の人事責任者・人事担当者
- モニター提供元:ゼネラルリサーチ
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オリジナル記事:採用活動で約6割の企業がSNSを活用、使うのはTwitterが最多 【人事担当者への調査まとめ】
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