楽天グループの2022年度(2022年1~12月期)国内EC流通総額は前期比12.3%増の5兆6301億円だった。
国内EC流通総額は「楽天市場」の流通総額に加え、ブックス、ブックスネットワーク、Kobo(国内)、ゴルフ、ファッション、ドリームビジネス、ビューティ、デリバリー、Rakuten24などの日用品直販、オートビジネス、ラクマ、Rebates、楽天西友ネットスーパー、クロスボーダートレーディングなどの流通額を合算した数値。
2021年10~12月期に、ブックスネットワーク、クロスボーダートレーディング、Kobo(国内)、楽天マガジンをその他セグメントから、国内ECセグメントへ移管。国内EC流通総額に追加したため、数値の遡及修正を実施している。
国内ECの流通総額推移(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)
2022年度の国内EC流通総額の四半期ベースの推移
- 2022年10~12月期(第4四半期)……前年同期比13.6増の1兆7068億円
- 2022年7~9月期(第3四半期)……前年同期比13.0%増の1兆3499億円
- 2022年4~6月期(第2四半期)……前年同期比12.3%増の1兆3149億円
- 2022年1~3月期(第1四半期)……前年同期比10.0%増の1兆2585億円
売上高にあたる国内EC売上収益は7969億8800万円で前年同期比12.6%増。国内ECのNon-GAAP営業利益(FRSに基づく営業利益から、楽天グループが定める非経常的な項目やその他の調整項目を控除したもの)は、同36.6%増の956億3500万円。
なお、2022年12月期連結業績は純損益が3728億円の赤字。携帯電話の基地局整備に向けた投資が響いた。売上高は前期比14.6%増の1兆9278億円で過去最大。「楽天市場」など国内ECの拡大などが貢献した。
ファッション事業の流通総額を公表
2022年12月期の連結決算では、ファッション事業の流通総額を公表した。流通総額は1兆円突破の1兆520億円で、同10%増の成長率を実現したという。
ファッション事業の通総額は、「楽天市場」で取り扱うファッション関連ジャンル(ファッション、服飾雑貨小物、スポーツ、美容ビューティーなど)、楽天ファッションを合計した数値。
ファッション事業の流通総額(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)
国内ECをコアビジネスと成長投資ビジネスに区分け
また、国内ECをコアビジネスと成長投資ビジネスに区分けを実施した。
コアビジネスは、「楽天市場」の流通総額に加え、ブックス、ブックスネットワーク、Kobo(国内)、ゴルフ、ドリーム、Open Commerce 、Hunglead、BIC、Home life Direct、Carなど。
成長投資ビジネスは、Fashion 1st Party、C2C 、楽天西友ネットスーパー、物流事業、ビューティー、ダイニング、クロスボーダートレーディングなど。
楽天国内ECのビジネスポートフォリオマネジメント(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)
2022年の流通総額はコアビジネスが同13.1%増の5兆2817億円、成長投資ビジネスが3484億円で同1.9%増。
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オリジナル記事:楽天グループの流通総額は12%増の5.6兆円、ファッション事業は1兆円を突破【2022年国内ECの業績まとめ】 | 大手ECモールの業績&取り組み&戦略まとめ
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