クックパッドは、生鮮食品EC「クックパッドマート」の生鮮品受け取りの宅配ボックス「マートステーション」の設置数が1000か所を突破したと公表した。今後はさらなる設置数の拡大とともに、「隠れ買い物困難者」ゼロをめざした実証実験に取り組む。
「マートステーション」の設置数は都市型スーパーと同等規模
「クックパッドマート」は2018年9月にサービスを開始。生産者、市場の仲卸、専門店などが出店し、1万2000種類以上の食品を出品している。出品商品を宅配ボックスで受け取れる「マートステーション」の設置数は1000か所超。この数は、最大手の都市型小型スーパーマーケットの店舗数相当(2022年2月時点)の規模という。
ユーザーは商品をアプリで注文し、マンションやコンビニに設置された「マートステーション」で食品を受け取ることができる仕組み。都市部に暮らす核家族の共働き子育て世帯など、食品の買い物に課題を抱えていた「隠れ買い物困難者」による利用が多いという。
クックパッドは今後も「マートステーション」を拡充。「隠れ買い物困難者」ゼロをめざした実証実験を行う。第1弾として東京都目黒区・品川区の半径6km圏内に100か所の「マートステーション」の設置をめざし、事業者と連携を進める。「徒歩5分圏内で手軽にさまざまな食品が入手できる状態」を作るという。
コアターゲットを学芸大学駅・都立大学駅周辺エリアに定め、ユーザーへのヒアリングやエリア限定商品の販売、マルシェ、保育園と連携した子育て割引などを実施する。
実証実験第1弾は東京都目黒区・品川区の半径6km圏内に100か所の「マートステーション」の設置をめざす
マートステーションの設置状況
「マートステーション」は、2019年にマンション共用部への設置を開始。2020年からは東京メトロと連携して駅への設置を開始した。このほか、ドラッグストアやコンビニエンスストア、コインランドリー、保育園などユーザーの生活動線上に設置を進めている。
「マートステーション」は東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県で展開。設置数は2022年12月末時点で前年比約160%。主な設置場所は、マンション(30%)、コンビニエンスストア(25%)、コインランドリー(18%)が上位を占める。
「マートステーション」の設置数は右側が上がりに増えている
設置場所はマンション、コンビニ、コインランドリーの順に多い
設置エリアは東京都が全体の60%超を占めており、市区町村別では大型マンションが多い東京都江東区が最多だという。マンションはアプリで設置リクエストを送ることができるため、ユーザーからのリクエストにより設置につながるケースと、マンションオーナー側の意向で物件の価値向上のために設置されるケースがある。
エリア別の内訳では東京都が「マートステーション」設置数の60%超を占めている
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オリジナル記事:クックパッド、生鮮宅配ボックスの設置数が1000か所突破。都市型スーパー同等の規模に成長
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