日本通信販売協会(JADMA)の売上高月次調査集計によると、対象約120社の2022年(1月~12月)の総売上高は前年比0.1%増の1兆4405億9400万円だった。「衣料品」や「家庭用品」「化粧品」「通信教育・サービス」などさまざまな項目が減少したが、「食料品」全体や「文具事務用品」などがプラスとなったことで対前年比では微増となった。
食品や文具がけん引し、対前年比“微増”で持ちこたえ
JADMAによる2022年(1月~12月)売上高月次調査の集計結果は次の画像の通り。
表中、右側が2022年(1月~12月)売上高月次調査の集計結果。JADMAが約120社を対象に実施
カテゴリー別に見ると「衣料品」が同2.1%減の2229億8500万円となった。2月から8か月連続でマイナスとなるなど低調だった。「家庭用品」は同2.7%減の1585億900万円。9月には15%を超えるマイナスを記録するなど不調に終わった。
「雑貨」全体は同0.3%増の7307億4800万円。年間を通じてほぼ横ばいの推移となった。この内、「文具・事務用品」は同3.0%増の3941億8500万円で、プラス成長だった。
「化粧品」は同3.5%減の1914億600万円で、1月を除いたすべての月でマイナスとなるなど低調だった。
両項目を除いた「雑貨」は同1.3%減の1451億6200万円。3月からは6か月連続でのマイナスとなり、振るわなかった。
食料品は順調な伸び
「食料品」全体は同4.1%増の2997億9100万円。8月からは5か月連続でプラスとなるなど好調に推移。12月には20%を超える伸び率となっている。
この内、「健康食品」は同0.7%減の1708億5900万円だった。また、健食以外の「食料品」については同11.2%増の1289億3400万円となっており、全項目を通じて最も伸び率が大きくなった。12月には35%を超える伸び率も記録した。
通教はもっともふるわず。2桁マイナス目立つ結果に
「通信教育・サービス」は同13.2%減の161億3700万円となり、全項目を通じて最も減少幅が大きくなった。8月を除いたすべての月でマイナスとなったほか、2桁マイナスの月も8回あるなど大きく低迷した。
「その他」は同6.1%減の126億100万円だった。12月には20%を超えるマイナスも記録している。
12月単月では6.7%増加
なお、22年12月度(単月)の主要121社の通販総売上高は、前年同月比6.7%増の1561億600万円だった。「衣料品」「家庭用品」「通信教育・サービス」などが減少したものの、「食料品」「文具・事務用品」などが増加したことから、全体ではプラスとなった。
項目別に見ると、「衣料品」が同1.3%減、「家庭用品」が同8.1%減。「雑貨」全体は同3.5%増で、この内「文具・事務用品」は同6.6%増となった。「化粧品」は同0.2%減だった。両項目を除いた「雑貨」は同0.4%増となった。
健康食品を除く「食料品」は前年比37%増の大幅伸長
「食料品」全体は同24.2%増で、この内「健康食品」は同2.8%増。健食以外の「食料品」は同36.5%増となり、全項目を通じて最も伸び率が大きくなった。
「通信教育・サービス」は同30.1%減で、すべての項目で最もマイナス幅が大きくなった。「その他」は同22.9%減だった。
なお、1社当たりの平均受注件数は7万1772件(回答99社)だった。
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オリジナル記事:【JADMA会員】2022年売上合計は0.1%増の1兆4405億円。食料品や文具がけん引、化粧品は低調 | 通販新聞ダイジェスト
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