SBSグループは2022年12月26日、ECプラットフォーム事業に本格参入すると発表した。
入庫から出荷、配達までをワンストップで提供する「EC物流お任せくん」サービスとして展開。2030年にEC物流関連売上高1000億円をめざす。
EC物流に本格参入、8年後に1000億円計画
「EC物流お任せくん」は、SBSグループがこれまでに企業間物流で培ってきた倉庫管理や配送ノウハウ、LT(Logistics Technology)を駆使した物流DXを組み合わせて、業界別に最適化したプラットフォームとして構築した。
流通加工、サイト制作から運用、受注管理、入庫~保管~出荷、ラストワンマイルまで、ECに関する業務をワンストップで支援。化粧品、アパレル、食品、家具、家電、医薬品などに対応する。
EC汎用サービスをベースに、BtoB領域含め、業界・業種にあわせたあらゆる物流プロセスの最適化を掲げる(画像は編集部が
「EC物流お任せくん」サービスページからキャプチャ)
「EC物流お任せくん」の強みは次の通り。
導入のスピード感
導入は最短2週間で可能だという。
リーズナブル
“明瞭で納得性がある”という価格体系を構築しているという。
拡張性
急な物流増加や売上拡大を物流のキャパシティーで妨げないような拡張性を有している。グループが保有する国内外700超の拠点を生かし、分散補完出荷、物流DXによる各種機能、省人化・波動対応がクライアント企業のEC・物流戦略を支えるとしている。
物流DX
業界最先端のロボット・マテハンの導入設計、高機能ITアーキテクチャによる各EC関連システムとの標準システム連携機能など、物流DXを積極的に活用。IT/LT(Logistics Technology)の機能と開発力が、クライアント企業の未来志向のIT・EC戦略を支えるとしている。
業界専門性
BtoB、BtoC、DtoC問わず、業界別・規模別に最適化されたプラットフォームと流通加工業務メニューを設計。高品質かつ専門性の高いサービスの提供を掲げている。
ワンストップ
クライアント企業は、EC構築運用支援~物流~ラストワンマイル~カスタマー対応まで一気通貫に任せることも可能。ECのバリューチェーンにおける課題を総合的に捉え、EC戦略に反映することができるという。
「EC物流お任せくん」のシステムアーキテクチャ・連携概念図(画像は編集部が
「EC物流お任せくん」サービスページからキャプチャ)
鎌田社長「EC物流を第2の事業の柱に」
SBSグループはEC物流を第2の事業の柱に育てる計画。代表の鎌田正彦氏は次のようにコメントしている。
「EC物流お任せくん」は、あらゆる業界のEC物流業務に対応し、お客さまそれぞれのニーズに沿ったサポートを提供する。
2024年初めに稼働する千葉県野田市の物流センターではロボットが縦横無尽に動きまわるEC物流に特化したエリアをつくり、これを皮切りに2030年にはEC物流関連事業の売上高を1000億円に拡大して、3PL・4PL事業に次ぐ第2の事業の柱にしたいと考えている。
EC専用物流センター構想も
SBSグループは2024年2月、EC専用の大規模物流センターの稼働を予定している。千葉県野田市の「野田瀬戸物流センター」として、2024年にA棟(4万坪)の稼働、それ以降にB棟(3万坪)を計画する。
2024年に千葉県野田市で稼働予定のEC専用の大規模物流センター(画像は編集部が
「EC物流お任せくん」サービスページからキャプチャ)
「EC物流お任せくん」のイメージキャラクターには、俳優の長谷川博己氏を起用。12月26日からテレビCMやタクシー広告、YouTubeでの動画配信を開始した。今後1年間にわたりプロモーション展開をしていく。
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オリジナル記事:SBSグループがEC物流に本格参入、“第2の柱”に。2030年までに売上高1000億円計画
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