博報堂DYホールディングスが実施したメタバースの生活者意識や動向を把握する「メタバース生活者意識調査」によると、メタバース関連のサービスを認知している人は全体の36.2%、推計約2980万人だった。
また、メタバース関連のサービスを利用したことがあるのは全体の8.3%、推計約680万人が「利用経験がある(2-3カ月以上での利用)」と回答した。
メタバース関連のサービスを認知している人
メタバース利用層の平均年齢は33.4歳。男性が多く、最多は20代男性で19.0%だった。メタバース利用層の世帯年収は691万円(回答者全体607万円)と平均より高く、ライフステージは未婚男性が最も多い。
メタバース利用層によるメタバースサービスへの年間課金額は平均12万3782円で、月に1万円以上課金している計算になる。
メタバース利用層は仮想通貨やゲーム(利用経験71.9%、年間課金額1万1767円)のほか、買い物体験(利用経験56.9%、年間課金額1万5517円)、旅行体験(利用経験56.9%、年間支出額1万4674円)、飲み会参加(利用経験50.2%、年間支出額1万3888円)といった日常的なジャンルにも課金。平均支出額はゲームよりも高い。
メタバースサービスの重視点はゲーム要素、アバター要素。加えて、「友人・知人もやっている(メタバ―ス利用層14.9%、全体差分6ポイント)」「リアルと連動して楽しめる(メタバ―ス利用層15.9%、全体差分6ポイント)」が利用層のスコアが全体よりも高い。
現状、メタバース利用層はゲームや漫画、動画コンテンツ好きな比較的世帯年収の高い未婚男性層が多く、まず「ゲーム」が先行。1人で世界に浸るだけではなく、知人や家族といった現実世界の人々と「みんなでできる」ことも重視しており、みんなで盛り上がれるイベントコンテンツに今後の課金意向があると見られる。
総務省が発表したメタバース市場の予測(令和4年版 情報通信白書)では、メタバースの世界市場は2021年に4兆2640億円だったものが、2030年には78兆8705億円まで拡大すると予想。関連する領域もメディアやエンターテインメントにとどまらず、教育、小売りなど様々な領域に拡張すると活用が期待されている。
※このコンテンツはWebサイト「ネットショップ担当者フォーラム - 通販・ECの業界最新ニュースと実務に役立つ実践的な解説」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:【メタバース利用調査】関連サービスの認知は36%、利用経験は8%。年間課金額は平均12万円で買い物体験などにも利用
Copyright (C) IMPRESS CORPORATION, an Impress Group company. All rights reserved.