Googleとしては「最終的に買うのはモールや自社ECサイトでも良いけれど、その前の情報収集はGoogle」となってほしいようです。ぼんやりとしたニーズをどこまで取り込めるのかがポイントになりそう。
Googleがショッピングに関連した新機能を追加!
GoogleのSearch Onイベントでショッピング関連の新機能が発表されました。こちらの記事でも紹介したように、Googleは「ECを強化しよう」という意向が強いので、その一環としての機能追加でしょう。皆さんもご存じのように、ネットショッピングをする人はいきなりAmazonで検索するなど、Googleの検索を使わなくなってきています。
Google、ショッピング体験を向上させる9つの新機能の発表 | Unyoo.jp
https://unyoo.jp/2022/09/google-9-new-features-shopping/
- 「shop ◯◯」検索
- Shop the look
- トレンドになっている商品を見る
- 3D商品画像の生成をAIで大幅に効率化
- 購入ガイド機能
- Googleアプリのショッピングに関するページインサイト
- ショッピングパーソナライゼーション
- ショッピングフィルター機能の更新
- GoogleアプリのDiscoverで商品提案が表示されGoogle Lensも連携
新機能として登場したのはこの9つです。「Discover」や「Google Lens」も使ってショッピング検索の快適性を上げていこうという意図が見えます。気になった機能を3つ説明します。
米国では、「shop」という単語の後に探しているアイテムを続けて検索すると、その商品に関連する商品、リサーチツール、近隣の在庫のビジュアルフィードにアクセスできるようになります。
「shop ◯◯」検索は「shop coats(コートを買う)」のように「○○を買いたい」と検索するとその結果が出てきます。日本語であれば「コート 買いたい」「コート 買う」といった検索でしょうか。この検索方法だと、商品がドカンと出てきて目立ちますね。
ここで目についたものをクリックして、そこからECサイトでさらに探す……と検索の手間が減らないのであれば、いきなりモールで検索した方が早いので、どんな使い方をイメージしているのかは少し気になります。
例えば、マウンテンバイクを購入する場合、サイズ、サスペンション、重量、素材に関する情報が表示されます。
「購入ガイド機能」は通常の検索と相性がよさそうです。買いたいものが決まっている時はその詳細が知りたいはずですし、いろいろなWebサイトを見て情報収集するのも大変なので、検索結果に出てくればユーザーの手間が省けます。
ユーザーのこれまでの買い物傾向をもとに、よりパーソナライズされたショッピング結果が表示されるようになります。さらに、自分の好みを直接伝えるオプションや、パーソナライズされた結果を簡単にオフにするためのコントロールも用意されます。
検索結果の不満の1つに「自分の探したい情報が出てこない」があると思います。その不満を解消するのが「ショッピングパーソナライゼーション」機能です。自分の好みの設定にしておけばいつ検索してもそれしか出てこないのは便利です。ジャンルが違うもの、好みが変わった時などには不便そうなので、ずっと検索しそうなものでパーソナライズするとよさそうです。
ほとんどの機能は日本に対応していませんが、「対応したときにユーザーの動きがどうなるのか」「どの情報が使われるのか」「広告はどこに出せるのか」など、気になることがたくさんありますので、今後出てくると予想される米国の情報には注意しておきましょう。
今週の要チェック記事
佐賀市が運営する通販サイトはなぜ2年足らずで閉鎖したのか | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/10157
アイデアに書かれているように「リアルで売れる素地を作ってからネットに」となればうまくいったかもしれません。
Shopify構築日記 #116 不正利用の疑いがある | 北山 浩 | バッグメーカーEC担当 Shopify構築日記書いている人|note
https://note.com/ec_zoe/n/na81cf4a95c63
PayPayが不正利用対策強化でクレジットカード本人認証サービス「3Dセキュア2.0」対応 | Web担当者Forum
https://webtan.impress.co.jp/n/2022/09/26/43376
売れてくると出てくるのが不正利用。対応には経験が必要な部分もありますが、仕組みでも対応できます。
「スニーカー転売屋」ホームレスまで誘う巧妙手口 | 東洋経済オンライン
https://toyokeizai.net/articles/-/620418
希少品は転売問題が横行していますね。人気が出すぎてしまうのも問題という世の中。
若者1億人、タイより大きい市場規模! インドネシアへの越境EC成功の秘訣をカケモチ柳沢さんに聞く | ECzine
https://eczine.jp/article/detail/11786
「インドネシアは日本語を学習している人が世界で2番目に多い」。チャンスかも?
越境ECの国際税務【間接税・VATの基本編】オプティ淵上氏 × 海外Webマーケター徳田 | 世界へボカン
https://www.s-bokan.com/interview/post-28654/
越境ECは配送と法律面の壁が立ちふさがります。こういった記事を読んで予習しておきましょう。
アマゾンに2億円の賠償求め提訴、中国製の激安「偽造品」のせいで「売上減った」…正規品パルスオキシメーター業者 | 弁護士ドットコム
https://www.bengo4.com/c_18/n_15057/
Amazonはこのような問題がなければ便利なのですが……。
今週の名言
高速道路を封鎖して自転車を走らせる…世界中から愛好家が集まる「サイクリングしまなみ」3時間の奇跡 「高速道路でのサイクリング大会」が実現できたワケ | PRESIDENT Online
https://president.jp/articles/-/61836
前もって点と点をつなげることはできません。後で振り返って初めてつながっていたと分かります。だから、いつかは点と点がつながると信じて行動することが大事です。
紹介した名言は記事内にあるスティーブ・ジョブズの言葉。記事にはこれをどうやって実践したかが書かれています。いわゆる種まきの必要性がわかる記事なので、目先のことばかり気になる人は読んでみてください。
※このコンテンツはWebサイト「ネットショップ担当者フォーラム - 通販・ECの業界最新ニュースと実務に役立つ実践的な解説」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:Googleがショッピング関連の新機能を発表。商品の情報収集が便利になるかも?【ネッ担まとめ】 | ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ
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