アイスタイルは、連結子会社のアイスタイルリテールが北部九州を中心に調剤薬局などを展開するミズがの化粧品専門店「東京小町」事業を買収し、10月1日から運営を開始すると発表した。
アイスタイルグループが運営する化粧品実店舗「@cosmeSTORE」「@cosme TOYKO」の2022年6月期で126億円の売上規模となっており、今回の事業買収でリアルなユーザー接点を強化する。
ECと実店舗を合わせた「Beauty Service事業」の売上高推移(画像はアイスタイルのIR資料から編集部がキャプチャ)
「東京小町」は、年間売上高が300億円を超える東京・埼玉・神奈川の大型ショッピングセンター内で店舗を展開している。「ブランドバリアフリー」をポリシーとして掲げており、多岐にわたる品ぞろえによる顧客と化粧品との出合いを生み出す「@cosme STORE」の事業方針と親和性が高いと判断。シナジーによる事業成長が見込めることから事業買収に至ったという。
事業買収によって、「東京小町 ラゾーナ川崎店」「東京小町 ららぽーと豊洲店」「東京小町 ららぽーと横浜店」「東京小町 イオンモール浦和美園店」の4店舗がアイスタイルグループの一員となる。
アイスタイルグループが買収する「東京小町」
コロナ禍以降、化粧品業界ではデジタルシフトが加速し、速いスピードでEC化が進んでいる。経済産業省が8月12日に発表した「令和3年度デジタル取引環境整備事業(電子商取引に関する市場調査)」によると、「化粧品、医薬品」のEC化率は2021年に7.52%で前年比0.8ポイント増。ただ、アイスタイルは今後もEC化が伸長すると予測しているものの、リアルでのユーザー接点がまだ圧倒的に多い状況にあると分析している。
「実際に試して購入したい」という化粧品特有のニーズの高さ、店舗へのアクセスが良い地域が多い日本の事情を踏まえると、集客力に優れた店舗、提供される体験の価値がより高まっていくことが考えられるとしている。
アイスタイルグループはリアルなユーザー接点を強化することで「@cosme」のプラットフォーム価値を向上させていく。
アイスタイルグループが展開する美容プラットフォーム(画像はアイスタイルのIR資料から編集部がキャプチャ)
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オリジナル記事:アイスタイル、化粧品専門店「東京小町」を買収
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