住生活の領域に特化したソーシャルプラットフォーム「RoomClip(ルームクリップ)」を運営するルームクリップは、インテリアD2Cブランド「Kanademono(カナデモノ)」などを展開するbydesign(バイデザイン)を子会社化した。これに伴いbydesignの石川森生社長がルームクリップの経営に参画する。
写真右がbydesignの石川森生社長
買収に先立ち、ルームクリップは既存投資家であるBonds Investment GroupをリードとしたシリーズEラウンドを組成。EC支援の、いつもの100%子会社であるいつもキャピタル、NOWが運営するVCファンド、MS-Japanとハヤテインベストメントが共同運営するVCファンド、個人投資家の永見世央氏(ラクスル取締役CFO)らを引受先とした第三者割当増資を実施し、金融機関からの融資も合わせた資金調達を実施した。
石川氏はファッション通販サイトのマガシークにてマーケティング部門の責任者、製菓製パン向けECサイトcottaを運営するTUKURU代表取締役社長を歴任。現在はbydesign 取締役社長のほか、DINOS CORPORATIONのCECO、トレンダーズの社外取締役を兼任している。
Bydesignは2016年、「空間から豊かな人生をデザインする」を企業理念として設立。「Kanademono(カナデモノ)」「Gemone(ジモーネ)」「Favrica(ファブリカ)」の3ブランドを展開している。自社プロダクトを製造しながら、他社商材の仕入れ販売も行う。サイズオーダー家具をリーズナブルな価格帯で提供している。
ルームクリップは今後、bydesignが持つD2Cブランドの構築やECサイト運営のノウハウ活用。ECに深い知見を持つ石川氏の経営参画でソーシャルコマースプラットフォーム「RoomClipショッピング」、D2Cクラウドサービス「RoomClipビジネス」の開発と顧客獲得のためのマーケティングをより強化していく。
ルームクリップは2021年3月、マーケットプレイス「RoomClip ショッピング」を開始した。「RoomClip」はインテリアや家具、家電、雑貨、ペット用品など、住まいや暮らしに関わる写真を投稿したり、「いいね!」やコメントで交流したりするSNS。月間ユーザー数は600万人。
「RoomClip ショッピング」は、「RoomClip」の製品・商品軸でのファンコミュニティを通じ、「RoomClip」内で購買までできるユーザー体験を提供。購入の参考になった実例写真を投稿したユーザーには、貢献度に応じてインセンティブを付与する。
「RoomClip ショッピング」の出品には、D2Cクラウドサービス「RoomClip ビジネス」の利用が必要になる。「RoomClip ショッピング」への出品管理・決済管理のほか、ユーザーの行動データや属性データなどの分析機能などを搭載している。
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オリジナル記事:ルームクリップが買収した石川森生社長のインテリアD2C「Kanademono」とは? 買収目的は?
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