新型コロナウイルス感染症拡大の影響で新たにネット通販市場へビジネス領域を拡大する企業が増えている。
新型コロナウイルス感染症拡大の影響が深刻化した4月以降、6月末までの3か月間で「楽天市場」出店者の純増数は1258店舗。出店者数は2020年6月末までに初めて5万店を突破し、5万1153店となった。
2018年12月末時点の「楽天市場」出店者数は4万7007店舗。1年後の2019年12月末時点は4万9887店舗で、2020年3月末時点は4万9895店舗だった。
これまで「楽天市場」に出店していなかった実店舗を持つ企業の参入も増えている。無印良品を展開する良品計画は6月、「楽天市場」に出店。衣料品など約200品目の商品販売をスタートした。
呉服販売の京都きもの友禅は7月、「楽天市場」に出店しECビジネスをスタート。9000点超の在庫量、品質の良い振り袖を現金で大量買取して販売する価格力を武器に、ECユーザーや既存ユーザーのネット利用を開拓している。
また、すかいらーくホールディングスは2020年内に「楽天市場」「Amazon.co.jp」へ出店することを決定。withコロナ時代への対応として、従来事業の枠を超えて新たな販売チャネルの拡大に取り組む必要があると判断した。
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すかいらーくホールディングスのECビジネスについて(画像は決算説明会資料から編集部がキャプチャ)
低価格・無料のECプラットフォームで新規開設も増える
低価格で利用できるECサイト構築・運営サービスでECビジネスを始めるケースも増えている。
全国4万店以上が活用し月額利用料900円から利用できるEC作成のASPサービス「カラーミーショップ」(提供元はGMOペパボ)の新規契約者数は5月以降に急増。6月は前年同月比75.9%増で新規契約が増えた。
提供元はGMOペパボでは5月から、「YouTube広告」を実施し新規獲得を進めている。
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「カラーミーショップ」の新規契約者数の推移(画像はGMOペパボの決算説明会資料からキャプチャ)
初期費用・月額費用が無料のEコマースプラットフォーム「BASE」の2020年4-6月期(第2四半期)における、新規開設数は前年同期比229%増を記録。累計ショップ開設数は2020年5月に100万店、7月に110万店を突破したという。
アパレルや食料品を販売する実店舗のオンラインシフト、物産展など催事中止の影響を受けた食品卸業者、営業自粛をした飲食店の開設が増加したとしている。
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「BASE」の流通総額(GMV)の推移。2020年開設店舗の流通総額も増えている(画像はBASEの決算説明会資料からキャプチャ)
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オリジナル記事:新型コロナでECビジネスを始める企業が急増。「楽天市場」は出店者数が5万店を突破
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