フェイスブックは、メッセンジャーアプリ内での買い物を促進するため、新たなツールを発表しました。
小売業者やブランドがEC用のチャットボット(AIを利用して、人間の会話を実現するソフトウェア)をメッセンジャーアプリに組み込めるようにしてから約5か月経過。フェイスブックはメッセンジャープラットフォームv.1.2をリリースしました。
アップデートされたツールを使うことで、小売業者はフェイスブック経由で商品購入を促進することができるようになります。
また、メッセンジャーでの商品購入を促進するために、メッセンジャーアプリとデスクトップ版フェイスブックでも利用できるツールをリリースすると発表しました。
小売業者がフェイスブックのニュースフィード上に広告を掲載し、消費者が「今すぐ買う」「詳しく見る」ボタンを押すと、メッセンジャーが開く仕組みです。
メッセンジャー内には、ニュースフィード内の広告、もしくは小売業者が発信したいメッセージを掲載することができます。既存のフェイスブック広告と同様に、広告主はターゲット層や配信時間を設定することが可能です。
フェイスブックから離脱させるのではなく、メッセンジャーへ移動させることによって、フェイスブックのエコシステム内ですべての取引を行わせることができるようになります。
さらに、フェイスブックはユーザーと小売業者がメッセンジャーをECのプラットフォームとして活用できるように、消費者が外部サイトに移動させなくても支払いができるチャットボット(AIを利用して、人間の会話を実現するソフトウェア)の使用を許可しました。
消費者はフェイスブック、もしくはメッセンジャー内に保存したクレジットカード情報を使って、メッセンジャー内で決済ができるようになります。
フェイスブックによると、数社の小売業者がこのシステムのテスト運用に参加しているそうです。システムのテスト運用に参加を希望する小売業者は、メッセンジャーのディベロッパー用ページから応募することがで可能。フェイスブックはこの新しい機能を2016年内に正式リリースする予定です。
今まで、小売業者のECサイトへ移動させて決済を行う仕組みを採用していたフェイスブックにとって、決済機能を搭載することはとても大きな前進です。
私たちは支払いプロセスをシンプルにしています。何か欲しいと思った時に、すぐに手に入れることができるようにするために。
フェイスブックのブログにはこのようなコメントが記載されています。
フェイスブックは、小売業者のボットとメッセンジャー上で行う会話に関して、消費者の不安を取り除くために、どんな情報がボットで提供されるのかを案内する初期画面を用意する予定です。初期画面は、小売業者がカスタマイズしてメッセージを変更することが可能です。
また、小売業者やブランドが用意したEC用のチャットボットは、消費者が簡単に友達とシェアすることが可能。メッセージの吹き出しにシェアアイコンを付けています。
この機能を使えば、消費者は商品を簡単に友達にシェアできるようになると同時に、商品に関して友達から意見を聞くことができるのです。
メッセンジャーというプラットフォームの可能性は非常に大きい。我々は、ディベロッパーがより使いやすいプラットフォームにするために、さらなる投資を続けていきます。
フェイスブックのブログにはこうしたコメントが記載されています。
フェイスブックによると、メッセンジャープラットフォームには3万4000人の開発者が参加し、現在までに3万のボットを完成させました。7月の時点で完成していた1万1000ボットと比較しても、ボット開発において大きく飛躍したと言えます。
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オリジナル記事:FacebookがECプラットフォーム化する? FBメッセンジャーの買い物機能を解説 | 海外のEC事情・戦略・マーケティング情報ウォッチ
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