ヤフーが7月28日に発表した2016年4~6月期(第1四半期)連結決算によると、ショッピング事業の取扱高(Yahoo!ショッピング、LOHACO)は前年同期比37.9%増の999億円だった。
6月16日から20日にかけて「20周年大感謝祭セール」を実施。日次ベースの取扱高は約2倍ペースで増加し、期間中の取扱高は同2倍で推移した。
2016年3月期までにアプリ経由の購入にポイント付与3倍などの一部ポイント施策をやめたものの、「ショッピング取扱高は大きく伸びた。売り場の実力がついてきた」(宮坂学社長)。
アスクルのBtoBネット通販売上高、Yahoo!ショッピングやYahoo!トラベルなどのショッピング関連、オークション関連をあわせたeコマース国内流通総額は4300億円(同38.2%増)。
ショッピング事業の取扱高の推移(出典はヤフーの決算資料)
ショッピング広告売上高は同2.2倍増の29億円。取扱高に対する売上高を示すテイクレートは、「現状、足元は3%まできている。マーケティングコストを投下し、商品を売ろうという意識が増えている」と大矢俊樹副社長は説明した。
ショッピング広告売上高の推移(出典はヤフーの決算資料)
「Yahoo!ショッピング」の取扱高拡大のけん引は、有料会員サービス「Yahoo!プレミアム」会員により商品購入。宮坂社長によると「(取扱高の)半分以上はプレミアム会員による買い物」という。
2016年4~6月期の販促費52億円のうち、ショッピングへの投資は約5割。今後もショッピングへの積極投資は継続する。集中的に投資するのが「プレミアム会員」に対するもので、会員向けのポイント施策などに力を入れていく方針。
小澤隆生ショッピングカンパニー長によると、「プレミアム会員は、他のサイト使うよりは、ヤフーで使おうという意識がある。年間購入率はかなりのもの」と説明している。
eコマース取扱高について(出典はヤフーの決算資料)
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オリジナル記事:Yahoo!ショッピングの取扱高(2016年1Q)は38%増、プレミアム会員のEC利用が牽引
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