「リターゲティングメール」がEC売上TOP500社にじわり浸透、「カゴ落ち対策」のいま | ネットショップ担当者フォーラム

ネットショップ担当者フォーラム - 2016年2月25日(木) 09:00
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ナビプラスがEC売上TOP500社におけるリターゲティングメールの導入に関する調査を実施

ECサイトで商品を「買い物カゴ」に入れたものの購入には至らないケースは多い。こうした「カゴ落ちユーザー」への販促施策として注目されているのがリターゲティングメールだ。

ナビプラスはEC売上TOP500社におけるリターゲティングメールの導入に関する調査(前回調査を2015年10月に実施)を行い、2月22日に調査結果を公表した。

それによると、全500サイトにおけるリターゲティングメールの導入状況は、前回の34サイトから16サイト増(約1.5倍)の50サイトとなった。導入率は前回の7%から3ポイント増の10%。

「リターゲティングメール」がEC売上TOP500社にじわり浸透、「カゴ落ち対策」のいま、ナビプラス調査

リターゲティングメールの普及率

業種別(導入サイト数/導入率)では、アパレルが2倍(12サイト/24%)に増加。総合通販(8サイト/16%)、化粧品・健康食品(7サイト/14%)、家電/PC(6サイト/12%)、スポーツ用品(5サイト/10%)。

「リターゲティングメール」がEC売上TOP500社にじわり浸透、「カゴ落ち対策」のいま、ナビプラス調査②

リターゲティングメールの業種別導入状況

ナビプラスによると、リターゲティングメールの配信タイミングは、1時間以内が最も開封率が高いというが、今回調査では16.1%にとどまっている。1日経過後に配信しているケースが50%で、1日以上経過してからの配信合計は75.8%にのぼる。

「リターゲティングメール」がEC売上TOP500社にじわり浸透、「カゴ落ち対策」のいま、ナビプラス調査③

リターゲティングメールの配信タイミング(1通目)

ナビプラスはこうした状況を次のように指摘している。

配信タイミングについては、カート離脱後1時間以内の配信が最も購買に繋がったというデータ(SeeWhy社2013年調べ)があるのに対して、まだまだにメールを送るという観点では課題があることがわかりました。

サイト上の閲覧データと既存メール配信システムを連携する必要があるという点において、タイムリーにリターゲティングメールを送ることのハードルは高いが、NaviPlusリタゲメールをはじめ、低コスト・スピーディにそのハードルを越えられるツールの普及が進めば、よりユーザが喜ぶメールが増えることでしょう。

調査方法
  • 調査対象:2015年夏 通販EC売上上位500サイト(参照:日本ネット経済新聞)
  • 調査期間:2015年12月24日~2016年1月20日
  • 調査手法:該当500サイトにてメール会員登録を行った上でサイトに訪問。買い物カゴに商品を投入後にサイトを離脱後、届いたメールの「件名」「内容」「配信タイミング」などから、どのような目的のメールをどのような意図を持って配信しているかを独自調査。

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オリジナル記事:「リターゲティングメール」がEC売上TOP500社にじわり浸透、「カゴ落ち対策」のいま
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瀧川 正実
ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

通販、ECに関する業界新聞の編集記者を経て、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約9年。まだまだ、日々勉強中。

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