楽天は1月15日、全国各地の商業高校の学生などが実践的なECサイト運営などを学ぶ「楽天IT学校」実施校のなかから優れた取り組みを行ったチームを表彰する「楽天IT学校甲子園」を開催し、愛知県立岡崎商業高校の女子5人のチームが優勝した。
岡崎商業高校では、ファッション雑貨などを取り扱うECサイト「Z-CRAFT」でムートンブーツを販売。高校生が作ったページから商品を購入する消費者も多く、レビューも全国の実施校のなかで最も集まったという。こうした実績が評価された。
2位には静岡県立沼津商業高校のチームを選出。「駿河うまいものマルヤス」で販売している干物セットを、高校生が製造工場などを取材してページを作成。商品の強みを打ち出したページ作りが評価された。
3位は「沖縄うまいもの屋!長浜商店」が販売するパインパイのページを作った沖縄県立具志川商業高校のチームとなった。
楽天IT学校は2008年から毎年開催し、1年間に全7回の講座を実施している。地元の「楽天市場」に出店する有力店が講師として参加し、実際の運営ノウハウを伝える授業を展開。職場訪問などを受け入れ、高校生に実際のEC運営の現場を体感してもらう実践的な授業を行っている。
2013年度は15校だった実施校を2014年度は25校に拡大した。授業を通じ起業家精神の育成を図るとともに、将来的にECサイトを運営する運営者を増やし、地域活性につなげるのが取り組みの狙い。
楽天IT学校など楽天のCSRを担当する黒坂三重執行役員は表彰式のなかのあいさつで、「高校生の皆さんには今回の経験をぜひ将来に生かしていただきたい。今回、講師として参加いただいた店舗の方など、人との縁を大事にして頑張ってほしい」とエールを送った。
楽天IT学校参加者全員で記念撮影
「商品のアドバンテージを1つに絞ってお客さまに伝えないといけないといったこと、インパクトのあるキャッチコピーを作らなど、講師の方から指導していただきましたが、今までやったことがなかったことなのでとても苦労しました。でもみんなで話し合っていいものが作れた時はとてもうれしかった。今回の授業を機に、もっと深くネットショップについて知れたらいいなと興味を持つようになりました。」
- 岡崎商業高校を指導した「Z-CRAFT」の近藤武志 直営本部長
「短期間の授業のなかで、プロフェッショナルなことを求めてもなかなか難しい。とはいえ、商売なのでお客さんが誰なのか『こういうイメージのこういう人に買ってほしいんだ』ということをしっかり考えるように生徒に言いました。変にプロっぽくするよりも、高校生らしさを伝えたほうがいいのじゃないかということを伝えました。私としてもとてもいい経験になったので、またこういう機会があればやってみたいと思います」
「ページ作りではどんな構成にしたらいいのか悩んでしまい、放課後も学校に残ってページ作りを行ったことが思い出に残っています。約1か月間販売したのですが、目標の売り上げには届かず、実際に商品を売ることはこんなに難しいんだということを改めて感じることができました。将来、自分たちがネットショップをやるようになれば、今度は絶対に売れるようにしたいと思います」
「高校生が作ったサイトだからと甘えずに、フォトショップなどを使って、しっかりしたページを作ろうと頑張ってきました。普段は買う側だけれども、売る側の立場になりどうすれば商品を買ってもらえるかを考えるのがとても難しかった。クラスに5チームあって、そのなかで売り上げがトップだったので、頑張ってきたかいがあったなと思っています。今回、楽天のシステムを使って売れたのがとてもうれしかったので、将来、楽天に入社できればなと思うようになりました」
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オリジナル記事:楽天IT学校甲子園2014、岡崎商業高校が優勝 | ニュース | ネットショップ担当者フォーラム
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